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ハローbreezeさんの読書ノート

2008年に読んだ本
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 1

お買物日記

著者 : 谷村 志穂,飛田 和緒

出版社:集英社

発売日:1994-11

評価 :

完了日 : 2008年10月30日


谷村志穂さん、飛田和緒さんのコンビによる、愛すべき買物品にまつわるエッセイを収めた1冊。

その物の背景や歴史にも触れたり、素敵なデザインに喜んだり、使い勝手の良さを語るといったエピソードを読んだら、おふたりの物に対する愛しむようなやさしい視線を感じられた。
46アイテムが写真とエピソードとともに語られている。写真の下には、商品情報を記した「和緒さんノート」がある。

人がお気に入りの物を思い入れいっぱいに紹介する本は、とても楽しい。好きでよく読む。
自分とは違う視点に感心したり、共感して自分も手に入れたいと思ったり、なにより思いもよらない物、知らなかった物がとても良さそうだったりすると手にしてみたくなる。
人間は、物を使う動物。物を使わなかったら、ただの動物なんだと、強引に買物理由を作りたくなる。

本書の奥付をみると、1994年11月30日第1刷発行とある。14年前だ。
だから、紹介されている物にちょっと古さを感じるのは否めない。「あっ、その頃流行ったな」という過去のものもある。
それでも、変わらぬ魅力をみせる物もある。
そんなふうに眺めていたら、「末永く使える」ということを物選びの基準に入れることは大切だ、という思いが頭を過ぎった。なかなかむずかしいことではあるけれど。

どうせ買わなければいけない物ならば、10年後でも「愛着品」という言葉で表現できるような物を選びたい。そういう物に囲まれて日常生活を過ごせれば最高だろう。


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3.ようちん (2008/11/02)
こんにちは。

「末永く使う、使える」大事ですね。
消費だけでは、何も残らないですものね。
私も、愛しいものを、永く大事に使い続けたいと思います。
4.ハローbreeze (2008/11/03)
ようちんさん、今晩は☆
こういう本は楽しいですね♪
「末永く使う、使える」というのは、選択理由の大きなひとつです。

「Cha-Pot(茶ポット)」という急須を愛用しています。数年前に銀座松屋7Fのデザイン・コレクションで買いました。毎食後緑茶を淹れて飲んでいます。
私がこういう本に載せるとしたら、選ぶだろうひと品です。

余談ですが、銀座松屋7Fのデザイン・コレクションは銀座に行くと必ず覘く場所です。

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 1

眠り猫 (徳間文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:徳間書店

発売日:1996-11

評価 :

完了日 : 2008年10月29日

再読。

花村萬月作品には毒がある。
読み出して間もないころは、しばしばその毒に当たってしまったものだ。なにか落ち着かない。動悸が高まる。それでも何冊か読み進めるうちに、いつしかなんとも表現しにくい余韻に惹かれていることに気付きだした。激辛なだけだと思っていた料理に、旨味を感じられるようになったかのごとく。

本書を読むのは2度目。ベッドの下から無造作に引き抜いたら本書だった。タイトルを見ても、ストーリーはまったく覚えていない。だから読んでみた。
するとすぅっと小説世界に捕りこまれた。馴染む。本書を初めて読んだときにこの感覚はなかっただろう、と驚いてしまった。

主人公は、元刑事と元ヤクザの探偵コンビ。この2人が、ヤクザの姐さんの浮気調査を依頼される。
ストーリーは単純だが、この小説の肝は登場人物たちの繋がり。極限状況の中でこそ、人は理解し合え、真に繋がる。心地良さ、喜びや幸せはそこに隠れているのではないか。そんなことを考えさせてくれる。

花村萬月は次のように書いているそうだ。

「じつは、私は、常にホームドラマを書いているのだ。これはいまや確固たる信念になりつつある。もちろん、ノーマルなホームドラマではない。しかし、やはり、ホームドラマとしか呼びようのないものを書いている。あえてそれに尾ひれをつけるならば、教養小説というジャンルもオーバーラップしてくるかもしれない」

本書は著者お得意のロード・ノベルの様相も呈する。
激辛料理は食べないが、花村萬月作品には惹かれる。


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 4

寝ても覚めても本の虫

著者 : 児玉 清

出版社:新潮社

発売日:2001-10

評価 :

完了日 : 2008年10月28日


俳優・児玉清さんの海外エンターテインメント小説案内。

児玉さんは、実は相当な読書家でもある。好きな作品たちの話になると紳士的で穏やかそうな人柄が一転、熱くあつく愛情たっぷりに語りだす。
その思い入れの深さは、微笑ましく思うと同時に羨ましくなるほどだ。

「次に何を読もうか?」と思ったとき、私は必ず本書を参考にする。あらすじと感想から、自分に合いそうな1冊を探すのである。これが楽しい上に、うまくいっている。
ちなみに最近、当たったのは、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ・シリーズ>や、ジェフリー・ディーヴァーの<リンカーン・ライム・シリーズ>だ。それぞれスピンオフ作品もあり、まだまだ楽しみは続いている。
本書と合わせて「アマゾン」やこの「たなぞう」を参考にすれば、ほとんどはずれることなく標準以上の作品に出会えている。

参考までに、本書で児玉さんが特に好きな作家と記しているのは次の大御所たち。
マイケル・クライトン  ディック・フランシス
ネルソン・デミル    ジョン・グリシャム
エリック・シーガル   トム・クランシー
ケン・フォレット     カール・ハイアセン
エミイ・タン       ウィリアム・ハイアセン
パトリシア・コーンウェル

本書は2001年発売。それ以前の、海外面白娯楽エンターテインメント作品を探すときには、立ち寄りたい。


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5.鹿LOVE (2008/10/31)
ハローbreezeさん こんにちは♪
児玉清さん 良いですよね~読んでいるとこちらまでワクワクしてきちゃう!おすすめ上手です。
児玉さんには、もう一つ『負けるのは美しく』というエッセイ集があります。学生時代から役者になり結婚、哀しい娘さんの死・・・ご自分の半生を語ってらっしゃいますがそこにはいつも本がある。
新婚時代の本との大バトルなどなど、やっぱり児玉さんは熱血です(笑)・・素敵ぃ~(ハート!)


6.ハローbreeze (2008/10/31)
鹿LOVEさん、こんにちは♪
児玉清さん、本当におすすめ上手で、楽しいですね。

ところで、ここにコメントくださった方々がみな女性だと気づき、ちょっと驚きました。
児玉さんの紹介本は、どちらかというと男性好みの作品が多いですよね。でも、最近は女性もハードな作品を読むし、パトリシア・コーンウェルの描く主人公は女性だし、大丈夫ですかね。

『負けるのは美しく』、読んでみたいです。

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 3

屋上物語 (祥伝社文庫)

著者 : 北森 鴻

出版社:祥伝社

発売日:2003-06

評価 :

完了日 : 2008年10月27日


デパートの屋上が舞台のミステリ連作短篇集。
この屋上でいくつかの不可解な事件が起こる。

屋上には、このデパート地階にある讃岐うどん専門店が出すアンテナ・ショップがある。良心的な200円台という安さで、正真正銘の手打ちうどんを提供する。だから、昼休みになると、近所のサラリーマンやOLでごった返す。
そんな人気うどんスタンドをひとりで切り盛りするおばちゃんが、この物語の名探偵役。通称「さくら婆ァ」。男前な女傑。屋上を仕切っている。

北森作品は読み始めて間もないが、読後感がやさしく、温かい。犯罪が描かれているにもかかわらず、だ。どうしてだろう、と考えてみた。

著者・北森鴻さんは、しばしば料理の達人を登場させる。
<ビア・バー香菜里屋・シリーズ>のマスター・工藤も、『メイン・ディッシュ』のミケさんもそうだった。
そして、このうどん屋の「さくら婆ァ」もそうだ。多くの客を唸らせている。
彼らの作る料理の美味しそうなことといったら、食べてみなければ、いや読んでみなければわからない。 
このスペシャルな料理に、まずはやられる。おいしい料理に心和まない人はいないだろう。腹は鳴くが……

もうひとつ、北森作品に共通しているのは、いずれの料理人たちの心にもとげが刺さっているところだ。どこか翳がある。
彼らは人に言えない悲しみを秘めているのだ。
事件にかかわる人々の悲しみを、彼らも実感として知っている。そんな悲しみを抱えているからこそ、彼らは人に対してやさしくできるのだと思う。
思いやりあふれる彼らの言動は、事件当事者たちの凝り固まった心を解きほぐす。名探偵とは、事件の謎を解くだけの存在ではない。被害者の心情をも理解する。ときには加害者にも。そんな彼らが悲しみや苦しみから立ち上がろうとする凛とした姿は、読み手の心に清々しさをもたらしてくれるのではないだろうか。

凛とした姿と書いたが、実際の探偵役たちは、場末の小さなバーのマスターであり、女に拾われた居候のフリーターであり、デパート屋上のうどんスタンドのおばちゃんなのである。
彼らの外貌と、明晰な頭脳やさりげないやさしさとのギャップが、これまた微笑ましく、やはり読み手の心をつかむ要因になっているのだろう。

また、わかったような感想。不細工。かっこ悪い。反省。

べるさん、ご紹介ありがとうございました。


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 3

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

著者 : ギャビン・ライアル,菊池 光

出版社:早川書房

発売日:1976-04

評価 :

完了日 : 2008年10月25日

3度目の再読。

先日、たなぞう会員の方からこの作品ついてのご質問があったので、読み返してみた。
'80年代に読んだときの評価は、星5つに近い4つだった。

まずは背表紙のあらすじ。
ルイス・ケインの引き受けた仕事は、マガンハルトという男を車で定刻までにリヒテンシュタインへ送り届けることだった。だがフランス警察が男を追っており、さらに彼が生きたまま目的地へ着くのを喜ばない連中もおり、名うてのガンマンを差し向けてきた! 執拗な攻撃をかいくぐり、ケインの車は闇の中を疾駆する! 熱気をはらんで展開する非常な男の世界を描いて、1965年CWA(英国推理作家協会)最優秀英国作品賞を受賞した冒険アクションの名作。

ストーリーはとてもシンプル。
注目すべきは、登場人物たちの造形である。
特に主人公ケインの倫理観。このジャンルの主人公たちに多いのだが、自分のルールというものを頑固に守る。危険度や、報酬の多寡は関係ない。己のルールからはずれないことが重要なのである。
さらに銃や車、酒や煙草などの大道具・小道具の選択。それらを持つ人物の性格を窺わせる大事な役を果たす。
それと相棒役がいい。ガンマン・ハーヴェイはアルコール中毒なのだが、きっちりと仕事をこなす主人公との対比が面白い。
これらの手法は、同ジャンルの現代作家たちが今では広く取り入れている。
本書は、このようなハードボイルド手法が熟成を重ねていたころの作品。古典というほど古くはないが、進化の途上にあった名作といえると思う。

こういう作品を読むと思い浮かぶものがある。とりとめもなく書くと、
トヨタ2000GT、ハコスカGT-R
ダーティー・ハリーのマグナム44
ライカM3
パティック・フィリップ・カラトラバ
スティーブン・スピルバーグの監督デビュー作の映画「激突」
ショーン・コネリーがボンド役の映画「007シリーズ」
古伊万里
名刀といわれる日本刀
アナログのレコード・プレイヤー
古典落語、浪曲・広沢虎造の石松金比羅代参

それぞれ、通の方やマニアの方にとっての名品、名作、名演。
今では彼らの評価・感想が広くいきわたり、それらは一般の人にも素晴らしいものとして認知されているかもしれない。
ただここで疑問に思うのは、もし何も知らない若い世代が彼らの高評価の声を聞きかじっただけで手をだしたらどうなるだろう、ということだ。

この『深夜プラス1』も名作だ。それは間違いない。
ただし、現代の、エンターテインメント小説や手の込んだプロットを持つ作品しか読んだことのない若者だと、ひょっとしたら違った感想を持つかもしれない。
面白いのは同じだが、面白さの種類が違うのだ。


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1.ようちん (2008/10/30)
ふむふむ、そうでしたか。
このタイトルを見て「あれ?どこかで見たなぁ」と、思い本棚を調べたら、ありました!ダンナの本でした。深い記憶を手繰って出てきた感想が 「シトロエンが出てきて、映画のトランスポーターみたいだった」とのこと。ほんとでしょうか?私はミステリーかホラーかと思っておりました・・・機会があったら読んでみます!
2.ハローbreeze (2008/10/30)
ミステリ要素もありますが、「冒険小説」が近いでしょうか。この作品をモチーフにしたような映画も結構あるみたいです。
日本冒険小説協会会長でコメディアンの内藤陳さんが、協会公認酒場「深夜+1」を歌舞伎町でやっています。店名にするくらい、この作品は冒険小説好きを刺激する何かを持っているようです。でも、女性には合わないかも。
内藤陳さんは『読まずに死ねるか!』という面白本指南書も出しています。
 

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 1

腕時計一生もの (光文社新書)

著者 : 並木 浩一

出版社:光文社

発売日:2002-06

評価 :

完了日 : 2008年10月24日


腕時計を着ける必要がなくなってきた現在。時刻を知りたければ、町中の至る所に時計があるし、携帯電話でも確認できる。

でも、私の場合、腕時計をうっかり着け忘れて出掛けてしまうと、どうも落ち着かなくなってしまう。これは私ばかりではないのでは。

そもそも腕時計が時刻を知るためだけの道具に過ぎないのなら、こんな気持ちは起こらないだろう。つまり、腕時計はそれ以上のなんらかの意味を持っているのだ。
アクセサリーの意味もあるだろう。ムーヴメントは小さな宇宙だ、という方もいる。 
もちろん、そういうこともあるだろうが、まだ何かある気がする。

本屋を覘くと、数種類の腕時計雑誌を見かける。ファッション誌やカタログ情報誌などでも、腕時計の記事はもはや定番となっている。
毎年春頃、スイス・バーゼルでは世界最大の時計見本市が盛大に開かれ、有名メーカーが魅力的な新製品をこぞって発表している。

実用の意味が薄れた道具でありながらも、そのように取り上げられ、人を惹き付けるのはなぜだろう? 
そのわけを知りたくて手にした本書。
わからなくはないが、専門家の整理された考えを知りたくなったのだ。

デザイン、ムーヴメント、機能、性能、歴史、素材、象徴とイメージ、作家とブランドからと多角的に語られている。
そうそう、ひとつ書き忘れたが、腕時計好きが対象とするのは「機械式腕時計」。クォーツは性能的には素晴らしいが、あまり好まれない。その理由も本書に書かれている。

まあ、なにより、一生ものの腕時計をご所望なら、一助としてこの1冊を。


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7.カレン (2008/10/30)
こんにちは~ よむぞうです。
実は同じニックネームのかたが、おられましたので、改名いたしました。この際「カレン」で。
「恋する」はもう恥ずかしいのでとりました(笑)
今後ともどうぞよろしくお願いします。
昨日から、ずっと大瀧詠一聴いています♪この季節にあいますね~

8.ハローbreeze (2008/10/30)
カレンさん、改名おめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
「恋する」を取ってあらためて見ると、「カレン」ってとってもいい感じですね。
私も今、大瀧詠一を聴きながら、たなぞうをみています。

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 11

メイン・ディッシュ (集英社文庫)

著者 : 北森 鴻

出版社:集英社

発売日:2002-03

評価 :

完了日 : 2008年10月23日


「おいしゅうございました」

『メイン・ディッシュ』は複数の短篇を繋げてひとつの長篇とした、北森鴻さんお得意の連作ミステリ。舌なめずりさせる料理の数々が、美味しそうな色を添えるのも北森スタイル。

ミステリに疎い私でも、この連作ミステリに北森鴻さんのプロフェッショナルなテクニックがふんだんに盛り込まれていることはよくわかり、勉強になった。
安楽椅子探偵、叙述トリック、作中作のメタミステリ、人の入れ替わり、アナグラムなどのトリックの数々。ミステリの美味しいところを工夫を凝らし詰め込んだ、ミステリ・ファンにとって美味しいフルコースに仕上がっている。
さらに凄いところは、各篇をそれぞれ独立した話として読んでもなかなかの出来であるにもかかわらず、それらを連作として繋げていくに従い全く別の物語を創造してみせるところである。その巧みさは見事で、唸らされた。

あえて難点をいえば、工夫されたトリックを除いたストーリー部分にあった。
軽めでユーモラスなちょっと悲しいストーリーが、好き嫌いの意見の分かれるところではないかと感じた。死んだ人、死に追い込んだ人の抱いた感情に、あまりにも幼いものを感じ不快だった。死に追い込んだといっても、まさか死ぬとは思いもよらずしたことなのではあるが……

私は十数年間ミステリを読んでいなかった。その間にはずいぶんと高度な面白い作品が出てきていたのだと気付かされ、今ごろになってちょっと後悔している。今後はどんどん読んでいきたい。


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3.ナッツ太郎 (2008/10/24)
ハローbreezeさんこんにちは。香菜里屋に負けず劣らず、美味しそうな料理が沢山出てきますよね。こちらの方が若い人向けの料理が多かったと思います。登場人物の年代と雰囲気に合わせた料理になっているのでしょう。
各編が独立した短編だと思っていたものが、全部繋がっていたのに驚きました。最初の方をパラパラと読み返したりして。
1冊でミステリと美味しいもの(食べられないけど・・)が楽しめる本ですね。
4.ハローbreeze (2008/10/24)
ナッツ太郎さん、コメントありがとうございます。
料理、美味しそうでした。
11短篇のうちの2篇は、作中で劇団作家の書いた小説だったというところが驚きでした。ネットでそのトリックを調べたら「メタミステリ」という単語があり、よくわかりもしないのに感想に使っちゃいました。
1冊で何度も美味しい小説でした。

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 5

乙女の東京―洋菓子・和菓子店、ホテル・旅館、美術館・博物館、雑貨・化粧品…乙女心の東京案内 (マーブルブックス)

著者 : 甲斐 みのり

出版社:マーブルトロン

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年10月22日


東京という謎の迷路を彷徨う。心昂る。

ガイド本には、「点と線」の2種類がある。
松本清張の『点と線』とは関係ないが、東京という
街がミステリのようであるところは似ているかもしれない。

「線」タイプのガイド本は、ある街を取り上げ、飲む、食べる、買う、遊ぶ、観る、といったスポットを散策コースという「線」で結んで紹介している。

この本は「点」の方。
懐古的でノスタルジックな視点から選んだ、オイシイとこ取りのピン・スポット案内本。
庭園、遊園地、ホテル・旅館、飲食店、洋菓子・和菓子店、美術館・博物館、日用品・文房具・おしゃれ小物…… デパートの紙袋も見せてくれる。
「乙女」という単語から連想される通りの選択眼で、静かに佇むクラシカルな東京のあちこちを案内している。流行や最新とは無縁なところばかり。昭和以前の空気を感じるところが多く和む。すべてカラー写真あり、魅力の一部を覗かせる。
時間が停滞しているようなところをあえて選ぶ渋さは、かえってロマンチックで新鮮に映る。
でも、もしほんとうに散歩するなら、他のガイド本も併せてみる必要がある。この本には地図が載っていないし、1箇所訪ねるだけでは詰まらないから。

憧れの街、東京。でも、時間の流れが速すぎる。
お気に入りの店が、次に行ったときにはなくなっていた、ということもよくあること。
この本に紹介された「ところ」は、なくならないでほしいと思う,
やさしい情緒を遺す貴重な空間である。


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9.カレン (2008/10/28)
breezeさん、「クラブハリエ」のバームクーヘン是非食べてみて下さい。おいしぃ~です♪
そこは焼き上げの実演はされていませんか?
焼きたてがまた、おいしぃ~のです。お口の中でとけちゃいます。ぜひ!!
10.ハローbreeze (2008/10/28)
よむぞうさん、ありがとうございます。
話がすっかりバームクーヘンづいて、あ~食べたいです。
「クラブハリエ」のバームクーヘン、食べてみますね。
ガラス張りで焼いてるところ見せてましたよ。さらに横にはカフェも併設されていて、飲み物とセットでいただけるようになっていました。
その日は「クラブハリエ」をスルーして、秋ということでモンブラン、それと評判のシブーストにしたんです。

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 14

ひかりの剣

著者 : 海堂 尊

出版社:文藝春秋

発売日:2008-08-07

評価 :

完了日 : 2008年10月20日


なんとも真っ直ぐな青春スポーツ小説である。
剣道大会制覇を目指す医大生たちの活躍が描かれている。
昔テレビで流行った、青春ドラマのような単純な面白さ。勝利を目指す、若者たちの躍動が爽快である。

ただし見方をかえれば、剣道の場面ばかり。深みがない。
もう少しストーリー構成に工夫がほしかった。
登場人物たちの容姿、趣味、日常生活のようなことにはほとんど触れていない。青春ドラマにつきものの悩みや苦しみといった心の葛藤にも深くは切り込んでいない。
ひょっとすると、この小説は、海堂尊さんの医療小説ファンへのサービス作品ということなのかもしれない。
だから、海堂作品はこれが初めてという方が読むと、若者向けの軽い青春スポーツ小説くらいに思うだけだろう。

主役の2人、東城大の速水晃一と帝華大の清川吾郎は剣道のライバル。
稽古を積んだ2人がラストで対決するという、わかりやすいストーリー。
速水は『ジェネラル・ルージュの凱旋』、清川は『ジーン・ワルツ』に登場していたそうだ。

読み始めたとき、タイトルの『ひかりの剣』の意味を考えていた。
途中、美少女?剣士・朝比奈ひかりが登場する。べらぼうに強い。
ああ、彼女の名前から『ひかりの剣』としたのか、と思った。
しかし、それだと半分だけ正解。
タイトルの「ひかり」は、速水と清川のライバル2人が出会い格闘することで、自分自身の殻を破った結果見出した眩しい「光」だった。
これこそがこの小説の主題。ライバルと出会い、競うことで自分自身の成長もはかれるといったところか。

朝比奈ひかりは、重要な役を果たすキーパーソンであり、当初神秘性も感じた。だからこそ、彼女のキャラクターをもう少し大事に扱ってほしかったと残念に思った。


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6.ハローbreeze (2008/10/31)
ryoukentさん、今晩は☆
にゃんちいさんの仰った、題名の由来の件ですね。
たまたま気付いたにすぎないですよ。「読本道」は大袈裟です(笑) せっかく読むんだから、何かひとつくらい教訓を得ないともったいないという貧乏性のなせるわざです。
私からみれば、むしろ
ryoukentさんの感性の豊かさや楽しそうな読み方が羨ましいです。
7.ryoukent (2008/10/31)
Breezeさん おはようさんです♪

人それぞれで いろんな「どっぽんどう」があっていいと思います。
Breezeさんの どっぽんどう、わたしのもわたしの どっぽんどう です。

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 2

帰郷―刑事・鳴沢了 (中公文庫)

著者 : 堂場 瞬一

出版社:中央公論新社

発売日:2006-02

評価 :

完了日 : 2008年10月19日


<刑事・鳴沢了シリーズ>第5弾。

了が背負っていた父親との確執という重荷をおろした本作。
父の末期がんがきっかけというのは残念だったが…… 生前に彼女を紹介できてよかった。

本作はストーリー的にはひねりはない。前作で警察内部の腐敗を暴いた影響にもまったく触れられておらず、なんとも拍子抜けした。
主人公・鳴沢了をはじめとする登場人物たちの内面に焦点をあて、著者は書きたかったのだろう。「人の振り見て我が振り直せ」とでも言っているように感じた。
原点に返る意味もあるのか、了は生まれ故郷に帰り、父親の唯一の未解決事件を再捜査する。
周りから疎まれる存在と了自ら認めているが、本作ではまた少しだけ角が取れたようだ。丸くなることを積極的に肯定しているわけではないが、その良さにも気付きだしたようだ。

実家には父親が了名義で遺してくれた新車が置かれていた。スバル・レガシーB4。水平対抗6気筒エンジンの高性能4WD車。それでいて目立たない。力強く、俊敏。了にピッタリだと思った。
この手の作品に出てくる「もの」には著者のメッセージが隠れているから面白い。

最後に、本書はシリーズを通して読んでこないときっと面白くないだろう。


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 15

12番目のカード

著者 : ジェフリー ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2006-09

評価 :

完了日 : 2008年10月16日


〔リンカーン・ライム・シリーズ〕第6弾。

いま完全にこのシリーズにはまっている。軽い中毒である。
このジャンルでディーヴァーに比肩する作家はいるだろうか。
ひねりのきいたプロット、読者を欺くテクニックは最高。まさにサービス精神満点の「どんでん返し職人」である。

前作『魔術師』ではストーリーを通して、ミス・ディレクション(誤導)の種明かしを披露してくれた。
本作はその『魔術師』直後に読んだにもかかわらず、やはり見事に騙されてしまった。
事件の真相がみえたと思ったのも束の間、どんでん返し。180度ひっくり返される。ディーヴァーの場合、それをもう一度180度ひっくり返す。そうなると元に戻ってしまうと思うのだが、ディーヴァーはそのように疑問を抱く読者の心理をもてあそぶかのよう。ハラハラ・ドキドキ感を煽る。当然それではまだまだ終わらず、読者は転がされ続ける。また新たな展開が待っている。
「どんでん返しがある」と書かれたら興を削がれるという方もいるかもしれない。しかし、心配は無用。騙されないようにとどんなに神経を集中させていても、結局無駄な努力になるに違いない。たとえ「どんでん返しあり」とわかっていても、少しも面白さがスポイルされないところが、ディーヴァーの凄さなのだ。

本作『12番目のカード』では、ディーヴァーの新たな試みもみられる。
現在の事件と140年前の事件の謎を融合させて一つの物語にしているのである。
進歩した科学捜査が140年前の事件の謎に迫る。果たして現在の事件の真相解明に繋がるのだろうか、と興味をひかれる。すると、その先に待ち受ける新鮮で強烈なディーヴァーの罠に嵌まり、衝撃を受けるという仕掛けになっている。

どんでん返しの素晴らしさばかりを書いてしまったが、キャラクター作りにおいても緻密な計算を感じさせる。各キャラクターの容姿、生活様式、そして行動、心理描写、その他ありとあらゆる要素が読者を驚かすために考え抜かれている。

第7弾『ウォッチメイカー』も評価が高い。楽しみだ。


この感想へのコメント

6.ハローbreeze (2008/10/20)
ようちんさん、今晩は☆
『ウォッチメイカー』は評価が高い作品なので是非読んでみたく、そのために第1作からこの6作まで間を置かずに読みました。
このシリーズの場合は、順番に読む必要があるかもしれません。
でも、すべて超ヘビーな長編ですので、かなり好きでないと手を出しづらいですね。
『クリスマス・プレゼント』も短編集ながら、600ページ近くあるらしいです。ほんとに、なんともです。
7.このは (2008/10/20)
ハローbreezeさん、ごめんなさい。「クリスマス・プレゼント」の自分の感想を見直してガッカリ。何も書いてないに等しい…。ちょっと編集しておきます。
ようちんさんのおっしゃる通り、厚さは「フロスト」並みに分厚いですが、16話入っていて各話短めですので、気合いは無用です♪気軽にJディーヴァーのどんでん返しが味わえますよ。

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 7

水に眠る (文春文庫)

著者 : 北村 薫

出版社:文藝春秋

発売日:1997-10

評価 :

完了日 : 2008年10月11日


仄かに甘くて苦い、せつなく愛しい短篇集。
渇いた心に滲み込んできて、しっとりとした潤いを残してくれる。

あとがきで著者は言う。
「これは、人と人の、≪と≫に重きを置いて書かれた物語なのである」

彼女と非日常世界の彼、彼女と同僚の彼、彼とくらげ、第一パパと第二パパ、義理の兄と妹など、どの1篇も人と人を繋いでいる複雑な感情の≪と≫を描いている。

そんな≪と≫のひとつに、秘めた想いがある。『植物採集』という1篇。
孤独な女性の、同僚男性への秘めた想い。彼女は彼が好きなんだと気付いたとき、彼女の印象が一気に寂しく華やいだ。恋愛感情を素直に表現できない苦しみが彼女にとらせた不思議な行動。人を愛する女性のピュアな美しさにしばし心を奪われた。
歯痒く、じれったく感じる人もあろうが、それでもその純真さは消えないでほしい素敵な感情のひとつに思えた。

巻末に著名な11人の豪華解説付き。1篇ごとの解説と総論という、贅沢な解説がある。


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 1

孤狼―刑事・鳴沢了 (中公文庫)

著者 : 堂場 瞬一

出版社:中央公論新社

発売日:2005-10

評価 :

完了日 : 2008年10月09日


<刑事・鳴沢了シリーズ>第4弾。

今回、事件自体はあまり面白くなかった。
警察の裏組織の犯罪が描かれているが、あまりに短絡的すぎる犯行で、その事件を解決した鳴沢のとった方法も含め、もう少し練ったプロットがほしかった。

しかし、本書では鳴沢の人間的な成長が見られたのはよかった。
その上、新たなとてもユニークな相棒・今(こん)が登場する。この相棒がいい味を出している。
さらに、魅力を増したあの小野寺冴も探偵になって、鳴沢をサポートする。
余談だが、堂場さんには是非、この小野寺冴のシリーズものを書いてもらいたい。

そんなふうに孤独を感じていた鳴沢を取り巻くように、信頼できる仲間がまたひとりまたひとりと集まってきた。
恋人との結婚を意識しだしたことも、鳴沢の成長のひとつだと思った。
ラストには父親へ電話をかけようとしている様子がある。2人の確執に変化がありそうな予感を匂わせている。

本書での警察内部の犯行は、社会を驚愕させたはず。鳴沢への風当たりはどうなるのか?
鳴沢を取り巻く人々との関係とともに、次回作への期待が高まる。


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 12

魔術師 (イリュージョニスト)

著者 : ジェフリー・ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-13

評価 :

完了日 : 2008年10月07日


<リンカーン・ライム・シリーズ>第5弾。

毎度のことながら、目まぐるしい展開に翻弄されっぱなし。今回の犯人はイリュージョニストの“魔術師”だが、著者のジェフリー・ディーヴァーこそ魔術師だと痛感した。
読み始めれば、きっと推理不可能のお手上げ状態に陥る。ディーヴァーの掌の上で転がされていることにやがて気付くだろう。「どんでん返し職人」ディーヴァーの波状攻撃に圧倒されること間違いなし。
イリュージョンにおける「エフェクト」、「メソッド」はミステリに通ずる。その関係は、きっとミステリ・ファンの興味を引くだろう。

【あらすじ】
ニューヨークの名門音楽学校で殺人事件が発生。犯人は人質を取ってリサイタルホールに立てこもる。駆けつけた警官隊が包囲し出入り口を封鎖する中、ホールの中から銃声が聞こえてきた。ドアを破って踏み込む警官隊。だが、犯人の姿はない。人質もいない。ホールは空っぽだった……。
衆人環視の中で犯人が消えるという怪事件の発生に、科学捜査専門家リンカーン・ライムと鑑識課警官のアメリア・サックスは、犯人はマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。奇術のタネを見破れば次の殺人を阻止できる。しかし、超一流イリュージョニストの“魔術師”は、早変わり、脱出劇などの手法を駆使して次々と恐ろしい殺人を重ねていく―――。
「デヴィド・カッパーフィールドとハンニバル・レクターを合わせたような」犯人を登場させ、「これまでの作品の中で最高の“どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語する、イリュージョンのようなミステリ。

巻末には新本格ミステリ作家の法月綸太郎氏の解説がある。
この解説が実にすばらしい。自分の感想が書けなくなるほど上手い。


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1.このは (2008/10/11)
感想お待ちしておりました!
ハローbreezeさんのコメントの最後を読んで、思わずニヤリとしてしまった(同感です)。それにしても、毎回的確で素敵な感想をお書きになりますね。
ところで今朝の朝刊で知ったのですが、「魔術師」文庫版が発売されたようです。ご存知でしたか?あぁ、そんなこと考えていたらまた読み返したくなってきた。
2.ハローbreeze (2008/10/11)
このはさん、こんにちは♪
この小説は絶対5つ星なのに、悔しくて4つ。
犯人がカーラの母親じゃないか、と私は考えたのです。ディーヴァーならやりかねないと。痴呆症は演技で、実はあの看護の女性も共犯でと。動機は夫があの団体で冷遇され、危険な仕事をさせられ死んでいたからで、カーラは知らされていなかった。それで母親はカーラがイリュージョニストになることに不満だった、という感じです。
メチャクチャな推理でした。
 

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 2

ソニアのショッピングマニュアル 2 (2)

著者 : ソニア・パーク

出版社:マガジンハウス

発売日:2007-12-10

評価 :

完了日 : 2008年10月05日


トップ・スタイリストのソニア・パークが厳選した、おしゃれアイテム100品、第2弾。

第1弾は「1 TO 101」で、この第2弾は「102 TO 201」

FASHION WEAR       № 102-119
JEWELRY & WATCH      120-128
SHOES               129-139
BAG                 140-147
FASHION ACCESSORY     148-163
STATINONERY & OTHERS   164-181
INTERIOR ETC.          182-192
FOOD                193-201

著者の思い入れを強く感じるものばかり。
高品質でベーシックな、それでいてシックなアイテム。
流行を超えて長い間支持されているものも多い。
選択基準のひとつには、「本物志向」があると思う。
彼女のセレクト理由を知ることは、おしゃれへの第一歩になるかもしれない。
でも、この本に掲載されたものを自分も手に入れればおしゃれかといえば、そうではないと思う。あくまでも、自分のアイデンティティにあったものを選ぶことが大事なのではないか。

中には高すぎて庶民には手の出ないものもたくさん掲載されている。
たとえば、腕時計の「パテック・フィリップのカラトラバ」やバッグの「エルメスのバーキン」。いずれも百万円超だ。
でも、そういう商品がなぜ商品として成立しているかを考えると面白い。

逆に食品には親しみを持てるアイテムが並ぶ。
「マリアージュ・フレールの紅茶」や「うさぎやのどらやき」、「アンジェリーナのモンブラン」は私も大好き。
「タカナシのストレート100りんご 1000ml」も飲んでみたい。

ソニアのショッピングマニュアルを2冊とも読んで一番強く感じたのは、購入するものに対して自分なりの一貫した考えを持った方がいいかもしれないということ。

彼女のたとえ楊枝1本にもこだわる姿勢は、多くの人にどう受け止められるのだろう。


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1.鹿LOVE (2008/10/08)
ハローbreezeさん
こんばんは~
こだわる事って大切なことだと思います。確かにこの本で紹介されているアイテムってびっくりするほど高価な物もあるけれど(笑)こ~ゆ人はまわりがみんなヴィトンのバッグを持っていても お手ごろ価格の気に入ったバッグがあればそれ以外は絶対買わない!そんなポリシーの持ち主ですよね
それを他人に強要しないのであれば素敵なことだと思います~
うさぎやの どら焼き 私も大好きで~す♪
2.ハローbreeze (2008/10/09)
鹿LOVEさん、今晩は★
そうですね♪ ソニアの場合、その商品を選んだ私的な理由をただ書いているだけなので嫌味がないですよね。

私の場合は、デザインが一番気になります。自分の生活に合うデザインかどうかということです。ブランドや価格は気にしないで選ぶのが理想ですが……
日曜日、コレド日本橋に行きました。3Fのセレンディピティの生活雑貨売場が楽しいんです♪ でも、客が少ないので、閉店しなければいいんですが。
 

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 3

悪魔は天使の胸の中に

著者 : 柴田 哲孝

出版社:徳間書店

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年10月03日


娯楽エンターテインメント作品。
スピーディーな展開。仙台、福岡、新宿、米沢…各地で同時発生した死傷事件の謎を求めて、一気に読ませる。

確かに面白いサスペンス小説なのだが……  
何か足りない。ありきたりというか、深みがない。

主人公は元FBI心理捜査官エミコ・クルーニル。日米のハーフ。ある事件をきっかけにFBIを辞め、日本に居を移した。フリーの犯罪プロファイラーとして、各メディアで活躍している。そんな彼女にあの事件で死んだはずの凶悪犯の魔の手が迫るというストーリー。

犯行には現代社会の問題を取り入れ、恐怖を煽る。ネット社会に潜む危険がポイント。現在も法の網の目をすり抜けている問題? この犯罪方法は殺人を行なわせることが現実に可能なのだろうか、と不気味で不安を感じさせる上手い描き方。
ただし、その方法は意外とよく知られた方法。ミステリ・ドラマなどでも犯行に使われたのを観たことがある。だから、作中で警察がその方法を見破ったときにも特別な驚きはなかった。
インターネット上で利用した点は新しいのかもしれないが、新鮮味はなかった。

主人公エミコと、彼女を警護する城島刑事の描写は好感が持てた。
だから、城島刑事の妻の死の真相も知りたかったのだが、書かれていない。事件を捜査する過程で何かがきっかけになってわかるのかと思ったが、肩透かしだった。

後半に浮かび上がった犯人が、ありきたりな犯人像通りの人物。
「えっ、この人が!!」という、登場人物たちのすぐ隣にいる誰かが犯人だったら盛り上がったのにと残念だった。


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 6

シンメトリー

著者 : 誉田 哲也

出版社:光文社

発売日:2008-02-21

評価 :

完了日 : 2008年10月01日


<姫川玲子シリーズ>の第3弾。短編7つ。

気楽に読める、刑事ドラマふうの小作品がならぶ。
ラストで真相がわかる、ミステリ風の話もあるが、トリックといえるほどのものではない。

そんなことから、本書は姫川ファンのための短編集といった感じを受けた。
しかし、前2作『ストロベリーナイト』『ソウルケイジ』を読んでいないと、姫川の性格に若干の戸惑いを抱くかもしれない。


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 3

噺まみれ 三楽亭仙朝

著者 : 和田 はつ子

出版社:小学館

発売日:2008-07-18

評価 :

完了日 : 2008年09月30日


江戸末期、人気噺家の三楽亭仙朝が謎を解く、落語ミステリ時代小説。3話連作。

落語、盗賊、殺人、恋話、人情を詰め込んだ、それでも軽いミステリに仕上げたかったのかもしれない。でも、詰め込みすぎのためか、ミステリとして読むには全体的にシャキッとしない、ぼやけた作品だった。恋話も人情話部分も、いまひとつ訴えてくるものがない。ひょっとすると江戸時代の人々の感情表現は控え目で、それを私が感じ取れないだけかもしれないが。
随所に落語の噺をちりばめ趣向を凝らしている。しかし、これも取り立てて引用するほどでもないと感じるところが多かった。

ただ、主人公の三楽亭仙朝や弟子の小仙治の人物造形はよかった。2人の人柄に好感を持てた。

だから、殺伐とした殺人など描かずに、本筋は仙朝が盗賊団の犯行を阻止して、首謀者の正体を暴く話でよかったのではないか? もう少しつっこんで描いた人情話や恋話、それに粋を感じる江戸ならではの話などを、そんな本筋に挿し込んであれば楽しかったのではないかと思った。あるいは、著者が得意なホラーぽさを入れてもよかったのではないか。


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 20

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

著者 : 道尾 秀介

出版社:講談社

発売日:2008-07-23

評価 :

完了日 : 2008年09月28日


最近読んだミステリの中で最も面白かったかもしれない。
プロットの組み立て方、伏線のちりばめ方が絶妙でありながらも、とてもわかりやすい描写。ラストの真相解明では見えていた景色が一気に180度反転し、驚嘆間違いなし。著者の筆力を思い知るだろう。

そのように素晴らしい作品と感じながらも、評価の星を5つにできなかったのは、半分を読み終わったところで大筋が見えたから。
今年たまたま『完全恋愛』というミステリ小説を読んでいた。牧薩次という「著者名」の秘密が、ちょうどこの作品とかぶった。この『カラスの親指』でも伏線として初っ端に出てくる言葉遊びだったので、とくに意識して読むことを喚起された。
そこから、偶然にも犯人(?)がわかり、するとこの物語の大方のストーリーが想像できてしまった。

しかし、それでもこの作品が素晴らしいことにかわりはない。人の良心をないがしろにしないところがとくに良かった。そのため、悲しい死が描かれているものの、読後感は悪くない。主人公たちの身のふり方にも清々しさを感じられたし、ミステリの醍醐味も存分に味わえ、満足した。登場人物みんなの生き生きとした姿も、臨場感を盛り上げた。最後に、あらゆる出来事はすべて伏線だったのか、と思わせるテクニックは心憎いばかりだった。

道尾秀介は、今一番目が離せない作家かもしれない。


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3.べる (2008/09/29)
私も随所で伊坂さんっぽいなぁと思いながら読みました。私は今回も完全に騙されました^^;終盤で明かされるある人物の思いには胸を打たれました。実は詐欺師の物語ということで、どこか冷めた目線で読んでいる所があったのですが(結局犯罪の先には被害者がいる訳ですから)、このラストで全てが報われた気持ちになりました。いい作品でしたね。
4.ハローbreeze (2008/09/29)
べるさん、今晩は☆
べるさんの評価が高かったので読みました。感想に「コン・ゲーム」の文字を見たことや、中盤でテツさんのアナグラムが解けたのがきっかけで、大筋がすっと頭に浮かび快感でした。
26日に映画俳優のポール・ニューマンが亡くなりました。彼の代表作のひとつ「スティング」は大好きな映画でした。ストーリーはどんでん返しのコン・ゲームなんです。
偶然の重なりに驚き、道尾トリックを見破るヒントになりました。

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 10

石の猿

著者 : ジェフリー・ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2003-05-31

評価 :

完了日 : 2008年09月27日


<リンカーン・ライム・シリーズ>第4弾。

期待を裏切らない面白さは、相変わらず。
多くの読者が「あっ!」と驚かされるだろう。もちろん、それは1度では済まない。

ただし、前3作品を読んだ読者の多くが、今回の犯人の正体は見破ったかもしれない。
それは、この『石の猿』は犯人当てに重点を置いた作品ではないからだと思う。
重点が置かれていたのは、ライムの心の変化だろう。
今回の事件で知り合った、中国公安局刑事との交流がライムの新たな感情を呼び起こしている。ライムは友人を得た喜びを感じている。
障害ゆえに凝り固まりがちだった彼の心が、たとえわずかでもほぐされていく場面は、なんとも感慨深く、爽快だった。

残念ながら厳しい結果も待っているが、希望も見える。

それにしても、ジェフリー・ディーヴァーという作家はよくもまあ、こんなに面白い話を次々と書けるものだと感心する。
シリーズはまだまだ続く。嬉しいかぎりだ。


この感想へのコメント

1.このは (2008/09/29)
ハローbreezeさん、こんにちは!
リンカーン・ライムシリーズではちょっと異色に感じた「石の猿」ですが、そこはディーヴァー、期待を裏切りませんでしたね。ライムの内面がいつも以上に掘り下げられていて、ハローbreezeさんのおっしゃる通り、感慨深い作品だと思います。作者の豊富な手の内は無尽蔵のようです。
次の「魔術師」は、このシリーズの醍醐味満載です。私は一気読みして、すぐ再読しました。未読でしたらお楽しみに。
2.ハローbreeze (2008/09/29)
このはさん、こんにちは♪
『ウォッチメイカー』の評価が非常に高いので読もうとしたら、リンカーン・ライム・シリーズの最新作だと知りました。それで前6作を読んでからにしようと、記憶の薄れた1,2作を再読し、この4作目に至りました。
ディーヴァーは本当に驚くべき筆力の持ち主ですよね。日本でここまでの作家がいるかと考えてしまうほどです。
『魔術師』楽しみです。
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