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ハローbreezeさんの読書ノート

2008年に読んだ本
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 3

木野塚佐平の挑戦だ (創元推理文庫)

著者 : 樋口 有介

出版社:東京創元社

発売日:2008-06

評価 :

完了日 : 2008年08月31日


ハチャメチャなナンセンス・ハードボイルド・ミステリ長編。

経理一筋で警視庁を定年退職した木野塚佐平、60歳。
海外ハードボイルド探偵を崇拝する氏は、裏新宿に探偵事務所を開設した。
本書はその『木野塚探偵事務所だ』に続くシリーズ第2弾。
前作でケニアに去った秘書兼助手の梅谷桃世が半年後に帰ってきた。

またまた、木野塚・桃世コンビに出会え、嬉しくなった。
さて、ストーリーはどうだろう。
冒頭、現職の総理大臣の死亡から始まる。
こんな大事件の依頼が来るのか? と訝しく思いながら読み始めた。
きっと木野塚は相変わらずの妄想ばかりで、事件のあらかたは桃世が解決するパターンだろうと思いきや、実はちょっと手の込んだミステリ仕立てで凝ったエンディングが待っていた。嬉しい勘違いだった。
そう、ラストには驚きの真相が明かされる。

ただし注意あり! この作品、一歩間違えれば「おバカミステリ」と言われかねない。否、ナンセンス小説が嫌いな方だとそう捉えるかもしれない。
面白いんだけど……

第3弾もあるらしい。楽しみに待とう。


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 9

ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)

著者 : 上田 早夕里

出版社:東京創元社

発売日:2008-03

評価 :

完了日 : 2008年08月30日


スイーツ好きなので、ストーリーの良し悪しに関係なく、楽しめた。出てくるスイーツがどれも美味しそうで、どんな味だろうという想像が絶えなかった。
だから、甘い物嫌いの方には面白くないかもしれない。

この作品は、スイーツに関わるちょっとした事件の謎を解く、コージー・ミステリ。短編6話の連作。
ミステリ好きがうっかり手を出すと、がっかりするかもしれない。理路整然としたミステリではないからだ。
それでは人間ドラマに重点が置かれているのか、というとそうでもない。登場人物の描写にざらついたような、ちょっとちぐはぐした感じを受けた。

たとえば、主人公の絢部あかり。老舗和菓子店の売り子で、年齢20代半ば。年齢以上に落ち着きがあり、理性を感じさせ、常識もある。観察眼も鋭く、感受性豊か。そのように描写されている。
彼女が2軒先にオープンしたショコラトリーで、ある事件に遭遇したときのこと。チョコレートパフェの値段が1300円ときいて、
「たかがチョコレートパフェが、なんでそんなにするんですか」と驚きの声を上げる。
彼女がひとしきり店を観察してから、一粒200~700円のショコラ6個と3000円のセットを買ったあとの出来事。彼女の観察眼からすると、買ったショコラなどの値段からこの店のパフェの値段もおおよそ推測できたはず。「たかが」とか「なんで」という失礼な言い方は、それまでに書かれていた彼女の人物像にそぐわず違和感が残った。
これは一例で、ほかにも気になるところがいくつかあった。

そのようにこの作品はちょっと粗さを感じさせる出来ではあったが、それでもまた続きや関連作品を読んでみたくもある。
スイーツの誘惑には弱い。


この感想へのコメント

1.べる (2008/08/31)
私もヒロインのキャラにはあまり好感が持てなかったです。スイーツ、とりわけショコラ大好き人間としては、美味しいスイーツ描写だけでも楽しめましたが、ミステリとしては弱かったですね。実はちょうどこの方の本書の前身作『ラ・パティスリー』を読んだばかりなのですが、そちらも絶品スイーツ満載でしたよ(でも、こちらもキャラとストーリーには少々不満がありましたが^^;)。
2.ハローbreeze (2008/09/01)
べるさん、今晩は☆
私も『ラ・パティスリー』読んでみます。
重い社会派ミステリばかりで気持ちの沈んだとき、スイーツ満載のライトな話で口直しするとします。
 

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 2

さわりで覚えるジャズの名曲25選―名盤ブルーノートから25人のビッグメンが集結! (楽書ブックス)

著者 : 後藤 雅洋

出版社:楽書館

発売日:2004-11

評価 :

完了日 : 2008年08月29日


マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ・シリーズ>を読んだとき。主人公のボッシュはジャズ好きで、お気に入りの部屋で聴くシーンがよく出てきた。曲名や演奏者も書かれていた。どれかの巻末には林家正蔵が作中登場曲中心に書いた解説あった。

また、ある時NHK教育テレビで「美の壷」という番組を観ていた。使われていた曲がすべてジャズ。オープニングはアート・ブレイキーの「モーニン」だった。

いろいろなシーンで耳にするジャズ。その魅力が広く浸透しているからこそだろう。
ところが、ジャズは難解で、敷居が高いものと思いがち。
せっかく小説やTVで気になっても、そんな気持ちが邪魔をして、なかなか聴くに至らない。

ガイド本を何冊か読んでみた。でも、文章を読んでも曲は聴かなきゃわからない。

そんなときにこの本をみつけた。この本にはブルーノートの名盤から厳選した25曲のさわりの入ったCDが1枚付いている。
素直に聴いて、気に入った曲をみつけたら、その曲の入ったアルバムを聴いてみる。その繰り返し。さらに参加ミュージシャンが気になれば、その人にスピンオフ。古いも新しいも気にしない。あくまで自由気ままに。いいなぁ、と思う曲をただただ聴く。
少しずつだけど、好きな曲が増えていく。かっこいい曲、安らぐ曲、楽しい曲、夜の曲、ドライブ曲。そんな自分なりの無邪気なジャンル分けも面白い。
今、ジャズの入門口に立ったところ。

CD収録のさわり曲
チュニジアの夜/アート・ブレイキー
朝日のようにさわやかに/ソニー・ロリンズ
クール・ストラッティン/ソニー・クラーク
ブルー・トレイン/ジョン・コルトレーン
黒いオルフェ/デクスター・ゴードン
クレオパトラの夢/バド・パウエル
枯葉/キャノンボール・アダレイ
イエス・オア・ノー/ウエイン・ショーター
処女航海/ハービー・ハンコック
ブルー・ボッサ/ジョー・ヘンダーソン
ディア・オールド・ストックホルム/マイルス・デイヴィス
ラウンド・アバウト・ミッドナイト/セロニアス・モンク
オープン・セサミ/フレディ・ハバード
トゥルー・ブルー/ティナ・ブルックス
スイート・ラヴ・オブ・マイン/ジャッキー・マクリーン
ソング・フォー・マイ・ファーザー/ホレス・シルヴァー
アフロディジア/ケニー・ドーハム
ザ・サイドワインダー/リー・モーガン
リカード・ボサ・ノヴァ/ハンク・モブレー
ジェリコの戦い/グラント・グリーン
レディ・ビー・グッド/ケニー・バレル
聖者が街にやってくる/ジミー・スミス
ゴーイン・ホーム/スタンリー・タレンタイン
ブギ・ウギ・ストンプ/アルバート・アモンズ
サマータイム/シドニー・ベシェ


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 1

平成お徒歩日記 (Miyuki Miyabe Early Collection)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年08月29日


ミヤベミユキさんが江戸を歩きたいという希望を実現した膝栗毛エッセイ。

妙にハイテンションになったり、愚痴をこぼしたりと、作家の宮部みゆきさんとは別人のイメージ。
だからカタカナでミヤベミユキなのかも。

歩いた(タクシーも大いに利用した)コースは
其ノ壱 忠臣蔵 真夏の両国~高輪コース
其ノ弐 市中引廻しコース
其ノ参 箱根の関所破りコース
其ノ四 江戸城一周コース
其ノ伍 流人の島、八丈島バカンス・コース
其ノ六 本所七不思議めぐり
其ノ七 善光寺と伊勢神宮参りグルメの旅
そして読んだのが『新装版』だったのでおまけかもしれない2編あり。
1.剣客商売「浮沈」の深川を歩く
2.いかがわしくも愛しい町、深川

平成6年7月に発覚した宮部さんの「腎臓結石」は治ったんでしょうか?


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3.ようちん (2008/08/31)
ええ??写真1枚もないんですか???
それはさみしい・・・あ、でも、古地図はあるんですよね?
各章最後についていた、注釈・講釈・後日談は?
文庫版は、写真がふんだんに載っています。吉良邸、泉岳寺、小塚原、箱根旧街道、深川、善光寺、いろんな宮部さんが写っていましたが、文章だけでは、やはりさみしいですよ。
4.ハローbreeze (2008/08/31)
今日、本屋で前のを見ました。写真、けっこう載ってました。カットしちゃダメですよね。宮部さん若かったですね。
古地図や注釈・講釈・後日談はあります。
新装版の方がパワーダウンは残念でした。

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 11

魔球 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:1991-06

評価 :

完了日 : 2008年08月28日


東野さんの才能をまざまざと見せつける作品だった。
驚いたことにこの作品は『放課後』の前に書かれていたという。
江戸川乱歩賞用に『魔球』、『放課後』、『卒業』と書かれたそうだ。残念なことに、この作品はその魔球の正体に議論が集中して、受賞を逃した、とファンサイトをみてはじめて知った。
私の読んだこの文庫本は魔球の部分が改稿されているらしい。

この作品は本格ミステリ小説である。
ミステリは基本的にはエンターテインメントであると思う。
しかし、娯楽作品としてただ面白ければ優れたミステリといえるかといえば、そうではないだろう。
優れたミステリとは、謎解きの面白さと文学的な魅力を併せ持っているものだ。
論理的な謎解きの見事さで読者を唸らせ、人間の心情を浮き彫りにし読者の心を抉る。それが優れたミステリではないか。
この『魔球』はまさにそのような優れたミステリであった。

甲子園選抜大会に出場した、高校野球部員のキャッチャーとピッチャーがつづけて殺される事件を描いている。
この2つの殺人事件のほかに、ある大手企業に爆弾が仕掛けられるという事件も発生する。
複雑に張り巡らされた伏線が、ラストには見事に収束する。(謎解きの面白さ)

個性豊かな登場人物たち。犯人が殺人を犯してしまった、やむにやまれぬ事情。彼に関わる人々の辛さ。それぞれの心情を知り、悲しさ、虚しさを覚える。(文学的な魅力)

作品全体のトーンは暗い。死んだ2人の高校生野球部員があまりに一途なのだ。若すぎる2人だから仕方ないが……
ピッチャーだった武志は、バッターへの転向は考えたのだろうか。彼のずば抜けた運動神経を考えるとその選択肢はなかったのかと思わずにはいられない。


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 8

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2003-02

評価 :

完了日 : 2008年08月27日


加賀恭一郎が手がけた5つの事件を収録。
軽い読み物としてのミステリ集に仕上がっている。

読後一番に浮かんだのは、昔観たTVドラマの『刑事コロンボ』。
本書の場合は、冒頭から完全に犯人がわかるわけではない。ただ、刑事の加賀がしつこくやって来るところから犯人を落とすまでの過程がよく似ているのだ。
しかし、コロンボに負けない、加賀の観察力、洞察力、そして推理力はさすがで、堪能できた。

ただ、表題作『嘘をもうひとつだけ』には問題がある。
犯人を詰め将棋のように追い込む加賀が、犯人の嘘を見破った場面である。
犯人は自分の証言を加賀に嘘と指摘されたとき、
「あらそうだったの。それじゃわたしの記憶違いだったのね」といったら、どうなっただろう?
さらには犯行に使った手袋を捨てずに持っていたことにも驚いた。

最終話に、交通事故を起こした加賀の友人の事件がある。
この友人は被害者でありながらも加害者を庇おうとする。
理詰めで犯人を指摘する加賀に対して、友人は
「人間というのは、それほど論理的じゃないんだ」と反論する。
無視して論理的推理を話し続ける加賀に、友人は再度
「だから人間というのは論理的じゃないといっているだろう」という。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」
刑事である加賀が辛い心情をのぞかせ、帰っていく。
最終的に、この友人は犯人にある決意を持ってのぞむ。

犯人を庇う友と加賀の攻防場面に、ミステリ小説の真髄をかいま見た気がした。


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4.ハローbreeze (2008/08/30)
久しぶりにファンサイトを覗いたら、加賀刑事ものの映像作品ありました。
『眠りの森』のTVドラマで、山下真司が加賀を演じたようです。1993年のことです。
『太陽にほえろ!』のスニーカー、『富豪刑事』の鎌倉警部役の山下真司です。
加賀のイメージとはちょっと違いますね。

「御託を……」サイト、更新されてませんね。
5.ようちん (2008/08/31)
あははは、鎌倉警部ですか~ちょっとイメージではないですね。熱すぎる感じです。それにしても、「富豪刑事」といれて頂いてありがとうございます。わかりやすくて、思わず笑ってしまいました♪

サイト、更新されていませんか。しばし休憩中なのでしょうかね?

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 42

のぼうの城

著者 : 和田 竜

出版社:小学館

発売日:2007-11-28

評価 :

完了日 : 2008年08月26日

痛快娯楽歴史小説。
読後、しばし呆然。
戦を描きながらも、爽やかさを感じさせる。
従来の歴史小説とは違う面白さがある。
マンガのようでもある。

新聞に本書の宣伝広告があった。
「誰でも楽しめる、戦国エンターテインメント小説!」
まさしくその通りだと思う。


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 14

さよなら、そしてこんにちは

著者 : 荻原 浩

出版社:光文社

発売日:2007-10-20

評価 :

完了日 : 2008年08月25日


葬儀社の社員、登校拒否の中学生、スーパーの売場責任者、子供向けヒーロー番組の俳優に心を奪われた主婦、寿司屋の主人、スローフード研究家、寺の住職。それぞれが主人公の短編が7篇。

みんな、悩みを抱えながらも一生懸命に生きている。でも、一生懸命になるほどに、悩みは増える。
そんなときには、ちょっと肩の力を抜いてみれば、というような話。ホントにそうだと思う。

著者お得意の、軽妙洒脱なユーモア作品集。


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 5

傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを

著者 : 矢作 俊彦

出版社:講談社

発売日:2008-06-20

評価 :

完了日 : 2008年08月23日


この作品はなんと、30年以上前に放送されたTVドラマ『傷だらけの天使』の続編。
そうと知ったら読まずにはいられなかった。

『傷だらけの天使』は、萩原健一、水谷豊主演の、不器用な生き方しかできない若者を描いた、ふざけてて、下品で、やさしくて、感動的で、ハードボイルドな連続TVドラマだった。
思い出すと「アキラぁー!」「アニキぃ~」の声が聞こえる。
子供のころ、話題になったドラマだった。とにかくBIGIの服を着たショーケンがかっこよかった。表情がよかった。働くようになったら、ぜったいBIGIの服買うぞ、と思った。水谷豊も見事なはまり役だった。いい味出してた。
あれほどわくわくするドラマはなかった。

あれから30年。小暮修は55歳。ホームレスになっていた。いまだ、亨(アキラ)の死を引きずったまま。そんなある日、仲間のホームレスが何者かに襲われ死ぬ。どうやら、修と間違われたらしい。修は、自分の身代わりで殺された仲間の落とし前をつけるため、そして自分が狙われる理由を求めて、再び新宿の地を踏んだ。

ストーリーは現代社会を反映していた。修の頭ではついていけないIT世界を利用した犯罪。ちょっと違和感を持ったが、それでも修(萩原健一)が躍動する姿が目に浮かべば楽しく、嬉しくてたまらなかった。
修が、奪った1964年型の7リッターV8、425馬力のTバードを駆るシーンには痺れた。
残念だったのは、服。綾部貴子がみつくろったのは、ヒューゴ・ボスの白いピークド・ラペルのスーツに、タニノクリスティーの茶と白のコンビ靴、そしてボルサリーノ。上品過ぎる。修はタケオキクチの方がいいなぁと言ったのに、マルイに売っているような服なんてと却下された。ぜひとも青山の菊池武夫の店40CARATS&525で揃えてほしかったのに。

この作品にはサプライズというほどでもないが、ちょっと粋な演出がある。
捜査を続けていた修が新宿コマ劇場前に来たとき、向かいの映画館で『相棒』の舞台挨拶をやっていたのだ。看板にはアキラ、いや水谷豊、いや杉下右京の姿があっただろう。中学中退と東大卒、現実と虚構、過去と未来が一瞬溶け合う、嬉しい瞬間だった。
蛇足だが、私は『相棒』の水谷豊にはいまだに馴染めない。アキラが最高だったから。

総じて、この作品はあくまでかつてのTVドラマを毎週楽しみに観ていた人が対象になる。もちろん再放送を観て好きになった人も大丈夫。
知らない人はきっと面白くないだろうから、読まないほうがいい。


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5.NYPD (2008/10/09)
昔、単発で放送された『ネコノマニア ネコノトピア』というのが、その後の小暮修だったように思うのです。主演は、もちろんショーケンで、岸田今日子も出ていました。たしか野良猫を大学の研究室に売り、その金で馬券を買い漁る世捨て人のような役柄で、内容は殆ど忘れてしまいましたが、最後に万馬券を当てたショーケンが、賞金を田舎にいる息子(健太?)に送った後、自殺してしまうという悲しい幕切れでした。
6.ハローbreeze (2008/10/10)
へぇ~、それは知りませんでした。
「傷だらけの天使」は34,5年前の放送ですが、
NYPDさんの仰る作品を調べたら、
「ネコノトピアネコノマニア」で1990年NHKとあり、18年前の放送でした。
ちょっと気になる作品ですね。

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 11

邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)

著者 : 鯨 統一郎

出版社:東京創元社

発売日:1998-05

評価 :

完了日 : 2008年08月21日


著者デビュー作の新歴史ミステリー6篇。

1.悟りを開いたのはいつですか?
  ――ブッダは悟りを開いていない?
2.邪馬台国はどこですか?
  ――邪馬台国は東北?
3.聖徳太子はだれですか?
  ――聖徳太子は実在しなかった?
4.謀叛の動機はなんですか?
  ――本能寺の変は信長の自殺?
5.維新が起きたのはなぜですか?
  ――明治維新を起こしたのは勝海舟?
6.奇蹟はどのようになされたのですか?
  ――イエス復活の真相は?


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3.ようちん (2008/08/23)
そうそう「ダ・ヴィンチ・コード」、面白かったですね。
世界の宗教とか十字軍とかテンプル騎士団とか・・・奥が深すぎます。
私も、松永さん同様、山川出版の日本史の教科書は常備です。あと、山川の「日本史年表」、意外と役立つのは、国語の時間に使っていた中央図書の「新編国語便覧」!これらは、オトナになってからのほうが、随分とお世話になっています。
4.ハローbreeze (2008/08/23)
歴史小説を読んだりして、また日本史、勉強しようかな。

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 1

人生模様

著者 : 片岡 義男

出版社:東京書籍

発売日:1995-03

評価 :

完了日 : 2008年08月19日


片岡義男の小説は
「なにを言いたいのかがわからない」、「中身がない」
と学生時代のクラスメートに言われたことを今でも覚えている。
彼は私の読んでいた文庫本を手にとると、パラパラとめくり速読を始めた。
そして、ほんの数分後には、おおよそのストーリーを口にし
「ほら、こんなふうに片岡義男の小説は数分でストーリーがわかるくらい単純で、ほとんど中身なんてないんだ」というようなことを言ったと記憶している。

「ホントにそうだろうか?」

そう思いながらも、そのころの私には反論ができなかった。私が彼の作品を読んでいたのは、彼の描く世界がただただ心地良かったから。あくまでも感覚的なものであったため、クラスメートからの辛辣な批判への反論を言葉にすることができなかった。
ただ、ファッションに無頓着だったそのクラスメートのポリエステル混のシャツだけが侘びしげで、記憶に残った。

あれから長い時間が流れたが、片岡義男の小説の良さというものを少しだけでも言葉にしておきたい。あくまで少しだけで、個人的な意見だけれども。
本書は13年前に発行された作品。読んでみると、自分の考えは答えからそう遠くないところにあるのではないか、と思えたから。

片岡義男の小説の良さとはなにか?

読者は、彼の描く登場人物たちの暮らす社会を現実の社会のつもりで読んでしまう。ところが、このごく身近に感じるありふれた社会が、実は現実の社会ではないのである。
彼は、喜怒哀楽の激しい感情の起伏を書かない。大喜びしたり、激怒したり、哀しみに打ちひしがれたり、はたまた大爆笑したり、という表現を極力避けている。さらには、およそ人間の持つマイナスの感情である、恨んだり、羨んだり、妬んだり、憎んだり、蔑んだり、という表現も書かない。
片岡義男は、こういうマイナス感情のない社会を描いているのである。しかし、そんな社会はあるはずがない。つまり、彼の描く社会は現実の社会ではないのである。

それでは、人間を描くはずの小説で、敢えてこれらの感情表現を書かないというのはどういうわけだろう?

それは、たぶん、片岡義男自身が理想とする社会を描き、そこに暮らす理想の人々を描いているからだ。彼が理想とする社会には、極端な感情表現は存在しないということなのだろう。
簡単に言えば、争いのない社会で自分の意思に沿った生き方をする人々が、彼の理想なのである。
極端に言えば、彼の描く主人公は、お金の心配がなく、満員電車に揺られるでもなく、仕事の悩みもない。人間関係に煩わされることもなく、もちろん恋愛に悩むこともない。ただ自分が心地よいと感じることを選択し、生きている。

私は彼の小説を読んでいる間
「こういう暮らしはいいなぁ」とか
「こういう感情を抑えられる人間になりたいなぁ」と思いながら、心穏やかな時を過ごし、居心地の良さを感じていられる。
この心地良さは、目的もなく走らせるバイクに乗っているときの楽しさに似ているかもしれない。波乗りやスキーも近い。好きな絵を眺めている感覚にも通じるかもしれない。

片岡義男の小説の良さとは、そういうところにあるのではないだろうか。

「飲み打ち買う」を最高の悦楽とする人には理解できない小説かもしれない。
ポリエステル混のシャツを着ている人にも……


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4.ハローbreeze (2008/08/23)
もし読まれるのでしたら、過去の小説とはまったく異なる作品がいいかもしれません。
以前、ryoukentさんからもコメントいただいた
『自分と自分以外―戦後60年と今』NHKブックスは、片岡さんの現代社会論です。でも堅苦しい内容ではありません。エッセイ感覚で読め、片岡さんの新しい側面を見ることができます。
少年時代に片岡作品に触れた、現在は大人の読者には、こちらの方がむいていると思います。
5.ryoukent (2008/08/23)
これは良い本をあらためて紹介してもらった気がする。
Breezeさんありがとう。
さっそく探索に掛かってみます。

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 83

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-10-25

評価 :

完了日 : 2008年08月18日


最終巻のこの第3部は、あえて今読んだ。
オリンピックの時期に読んだらどうだろう、と前2巻を読んでいるときに思いついたからだ。
このところ、作中の季節と同じ季節に読むとどんなもんだろうか、としきりに試したりもしていた。

結果はまずまずだった。
オリンピック選手の走りが頭の中に映像として残っているうちにこの本を読んだら、登場人物たちの走りが見えるような錯覚が起きた。
予選通過確実な選手が最後のほうを流す姿。ボーダー・ラインにいる選手の必死の走り。足の運びや手の振り方など、現実とフィクションの世界がシンクロした。

陸上にかける青春を描いた爽快な小説。
最近この手の爽やかなスポーツ青春小説が流行りだしたようで嬉しい。
暴力シーンの多い、不良少年少女たちのドラマよりよっぽどいいと思うのだが……


この感想へのコメント

2.ハローbreeze (2008/08/21)
あくまで個人的な感覚ですよ♪
私は陸上競技で走る選手のフォームを真剣に見たことがありませんでした。だから、本書でフォームに触れられてもイメージできず残念だったので、オリンピックで見てみようと思ったわけです。
じっくりと見たら、美しさと力強さを実感できました。

「よさげ」は標準語かはわかりませんが、使いますよね。
「かわいげ」、「危なげ」の「げ」と同じですよね。
3.ryoukent (2008/08/23)
第三巻を読んでる途中で、男子400mリレーが銅メダルに輝きました。
「よさげ」なんてもんじゃないくらい感動しました。
大変よかったです。
Breezeさんありがとう!
『一瞬の・・・3 ドン』はまだ読んでる最中だけど。

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 1

不惑の手習い

著者 : 島田 雅彦,丸谷 嘉長

出版社:集英社

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年08月16日


作家・島田雅彦さんが習い事に挑戦したエッセイ。
習い事は全部で20。

01 二胡          11 刀鍛冶
02 書道          12 天ぷら
03 カクテル        13 いけばな
04 礼法          14 蓄音機
05 手揉み茶       15 ウエスタンライディング
06 左官          16 スポーツ吹矢
07 フィギュア       17 舞踊
08 フリークライミング      18 ショコラ
09 トランポリン      19 フグ
10 ジャイロトニック    20 写真

内容は、習い事というより「一日体験記」だった。
それにしても、各界の大先生たちに直接手ほどきを受けられたというのは、羨ましい。いつまでも記憶に残る、貴重な体験になることだろう。

とくに私の記憶に残ったのは「手揉み茶」の作業工程。5~6時間もかけて、精魂こめて揉むのだ。大変な作業だ。お茶の持つ清楚なイメージとはかけ離れた、体力勝負の作業に驚かされた。
それだけに名人の手がけた「一葉入魂」の緑茶は、100g1万円以上の高級品になる。
作業工程を知った後では納得の価格。だが一生口にはできないだろう。せめてこの茶園の日常飲み用の緑茶を飲めたらいいなぁと思う。

そういえば、島田雅彦作品は読んだことがなく、本書がはじめてだった。


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 22

ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)

著者 : 近藤 史恵

出版社:東京創元社

発売日:2008-06

評価 :

完了日 : 2008年08月15日


下町にあるビストロ・パ・マルのシェフ・三舟さんが「日常の謎」を解くシリーズの第2弾。7皿のコース。美味しい料理が供される。

三舟シェフの相変わらずの鋭い推理を今回も堪能した。ちょっと無理を感じる推理もあったが楽しかった。
「日常の謎」のテーマは、人の心の傷。ちょっとした会話の中に疑問を見出す三舟シェフが、思いやりある解決を試みるところが気に入っている。
後半2篇は、三舟シェフがフランスでの修行時代に出会った謎の話。ヴァン・ショーとの出会いもある。

「日常の謎」を解くという本書のような作品は、ミステリではない、といわれることもあるかもしれない。
日常会話の中に出てくる、ちょっと不思議な程度の出来事なら、私だったらきっと聞き流して終わり、に違いない。ところが、三舟シェフはその謎に気付き、推理を働かせる。そして、みんなにわかりやすいようにと根拠をきちんと提示して、答えを導き出している。まさにミステリである。殺人事件や大事件がなくても、ミステリは成立することを知る。

もちろん本格的なミステリは好きだ。でも、本書のような日常のミステリも気に入っている。凄惨な事件の合い間に、ライトなミステリもいいものだ。推理の基本も学べる。殺人事件ばかりでは、気も滅入る。


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2.ハローbreeze (2008/09/17)
ナッツ太郎さん、今晩は☆
続くといいですね。たなぞうで応援しましょう!
ブイヤベースの女性が三舟シェフに告白。
保険を掛けていることをよしとせずに、断わった三舟シェフはかっこいいが、女性の目から見るとどうなのでしょう?
3.ナッツ太郎 (2008/09/18)
感想にもコメント頂きありがとうございました。私も「料理の鉄人」いつも見ていました。「美味しんぼ」も好きだったし。田中康夫は未開拓なので、「なんとなくクリスタル」は読んだことが無いのですが、今度見つけたら中を覘いて見ます♪私も三舟シェフの行動はかっこいいと思います。スジが通っていて良いですねー。

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 2

ファイアー・フライ

著者 : 高嶋 哲夫

出版社:文藝春秋

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年08月14日


誘拐事件を軸にしたエンターテインメント小説。リストラ、オーバーワークによる家庭崩壊、悪徳金融業者問題が事件に絡む。

セネックス工業開発部の主任研究員である木島優二が、社長と間違えられて、誘拐される。
山深い廃村に監禁された彼は、いつしか犯人たちと心の交流を持つようになる。しかし、この誘拐事件にはもう一つ裏があった。誘拐された木島が会社の研究費およそ5億円を横領していたと報道されたのだ。身に覚えのない罪を着せられた木島は真相究明のため、誘拐犯2人に協力し身代金奪取を狙うことに……

木島はただ忙しく働くだけの毎日を送っていた。そのため、かえって監禁生活でゆったりとした穏やかな気分になれたという場面があったが、そこに現代社会をあらわす皮肉を感じた。ただし、誘拐事件を扱っていながらも緊迫感は乏しい。
彼はさらにこの監禁生活により、家族(妻、娘、息子)が自分とは別のところで生きていることを実感する。世間ではよくあることだが、真面目一本の彼は誘拐されなければわからないままだった。
誘拐は、彼にとって殺されるかもしれないという、死を連想させるものだったはず。しかし、同時に生きるということの意味をあらためて考えさせるきっかけになった。

真相が解明されていくにつれ、木島はさらに辛い現実を知ることになる。仕事しか頭になかった木島が、初めて知る現実にどう対応するのか、再生はできるのか? というのがこの物語のテーマ。
主人公、木島優二は43歳。


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 14

悪果

著者 : 黒川 博行

出版社:角川書店

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2008年08月11日


悪徳警官の物語。腐敗した警察の裏側のみならず、社会の暗部を描く。

主人公は、大阪の今里署暴力団犯罪対策係巡査部長、堀内信也。
――男と生まれたからには、Sクラスのベンツに乗って、いい女を抱いてなんぼ。
――大阪の刑事は利権と役得や。上も下もうまいことたちまわってシノギをしている。それができんやつは一生、下積みのままでおわるんや。という考えをもっている。
シノギは、ゆすり、たかりのたぐい。警察情報を売ったり、犯罪を見逃すかわりに定期的に金を要求したり、検挙するよりいかに金を得るかに頭を使う。

しかし、よくここまで悪人ばかり出てくるものだ。表紙の絵をみれば、果実が房になっている。あの一粒一粒が腐っているのだろう。まさに登場する人物がことごとく悪人。その上、だれも罪悪感を持っていない。不快感が肌にまとわりつく。
警察官、その妻、バーテンダー、タブロイド誌発行者、会社経営者、水商売の女、主人公が関わる者たちは、ある意味やくざ以上の悪さ。

読後、巻末の参考文献をみた。警察関連の本が6冊挙げられている。
この物語はもちろんフィクション。しかし、似たような現実があるのかもしれない。そんなことを感じさせる、ストーリーだった。


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 1

論理的思考を身につける本 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 鷲田 小彌太

出版社:日本経済新聞社

発売日:2002-08

評価 :

完了日 : 2008年08月09日


若いころ、推理小説を読んでは友達と感想を話し合った。ここがおもしろいとか、ここはずるいとか、たわいもない話だった。
そんな調子で書いた学校の読書感想文への、先生の言葉がひとつだけ今も記憶に残っている。

「面白かったし、悲しいところもあったのですね。先生も読みたいなぁ。先生はもっとよく知りたいから、今度感想文を書くときは、どんなところが面白いのか、どんなところが悲しいのかも書いてね」

たなぞうに感想を書くときも、それが頭にある。
面白かったから面白かったと書く。悲しかったから悲しかったと書く。
でも、それだけでは確かに味気ない。のちに読み返すと自分の感想文ながら、なにが面白かったのかなにが悲しかったのか、とんと思い出せない。あらすじは、なおさら覚えていない。

そんなときにこの本を目にした。
「論理的思考」という言葉に、とてもきっちり整理された清潔さを感じた。
とてもわかりやすく書かれているので、できそうなことから実践してみようか。
好きなミステリの感想を書くときなどは意識してみたい。ミステリはとくに矛盾を感じることも多い。だから、そこに触れるには論拠を持って万人にわかるように書くことが大切だろう。ただ、ここがおかしいと、イチャモンまがいの批判はしたくない。

最後に、著者は論理力を身につける方法としての「読書」も提案している。
特に歴史小説を、大人の教養ということを含め、推薦している。
「古典」は読むな。「良書」は買うな。と過激なことも言っている。
マンガはもっとも先端的な表現方法と評価している。


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1.ようちん (2008/08/11)
こんばんは☆
ハローbreezeさん、いつもあれだけの感想を書きながら、まださらに。。。
人に伝える、ということは確かにむつかしいですね。
たばぞうの感想も千差万別。なかには「え?これだけ?」という短い感想?メモ?だけど、惹かれるものもありますし・・・
歴史小説、大人の教養、ですか?ふむふむ、古典ではないのですね?そういえば、新しい宮部みゆきさんの江戸物はどうなんでしょう?話がそれてすみませんでした!
2.ハローbreeze (2008/08/11)
なさけない個人的な悩みです。もっとのびのびと書きたいのですが書けません。
でも短くても上手な文を書く方いますね。私も一文に惹かれ、その本を読んだりします。

論理力と大人の教養を得られる、著者推薦の歴史小説は、司馬遼太郎作品。ほかに池波正太郎、藤沢周平、隆慶一郎をあげています。宮部みゆきもきっといいはずです。
日本と日本人を知るための最も的確で簡便、かつ、楽しい道は、上質の歴史小説を読むことだそうです。
 

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 2

熱欲 (中公文庫)

著者 : 堂場 瞬一

出版社:中央公論新社

発売日:2005-06

評価 :

完了日 : 2008年08月08日


刑事・鳴沢了シリーズ第3弾。

2作目の事件により、鳴沢は青山署の生活安全課に移動していた。

今回彼が関わる事件は、DVとねずみ講型マルチ商法、そして殺人。
捜査は難航する。やがて、NYチャイニーズ・マフィアの関与が浮かび上がる。

本作には、また魅力的な人々が登場する。
鳴沢がアメリカの大学に1年間留学していたときのルームメイト、内藤七海。彼はニューヨーク市警刑事で、祖父が亡くなったために帰国する。
そしてもうひとり、内藤の妹。鳴沢にとって運命の出会い? という存在になる。
しかし、いずれにしても兄妹2人とも何かを隠している。

前2作で重荷を背負った鳴沢だが、友人の内藤に打ち明けることにより、わずかではあるが気持ちが良い方向に向いたのには、ホッとさせられた。
気持ちがざわつくと靴を磨くという癖もみせなかった。車をバイクに替えた。なにかを暗示しているのか?
頑なすぎる鳴沢にささやかな変化が感じられ、不思議と嬉しくなった。
封印した恋愛だが、どうなるのだろう。うまくいくといいのだが……

本作は事件自体にはひねりはない。派手なアクションシーンもない。鳴沢の内面の微妙な変化に重点を置いたのかもしれない。


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1.take9296 (2008/08/09)
こんばんは。
私は六作目で初めてこのシリーズと出会い、遡って過去の作品を読みました。最新作が最終作らしいのですが、まだ読んでいません。このところの警察小説ブームで、このシリーズにも脚光が当たっているのでしょうか。もっと早く気づけばよかったかなと思います。
2.ハローbreeze (2008/08/10)
take9296さん、今晩は☆ はじめまして、ですよね?
コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
6作目だと、著者の文章もだいぶこなれているんでしょうね。そこから遡って前半の作品を読むとどんな感じですか?
とくに鳴沢の言動、性格や癖などには、どんな印象を持ちました?
1作目の鳴沢了は、どこか不快で苦手なタイプでした。
 

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 6

償いの椅子 (角川文庫)

著者 : 沢木 冬吾

出版社:角川書店

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2008年08月06日

骨太のハードボイルド小説。

ストーリーは簡単に言えば、復讐劇。
嫌いではないジャンルだったが、なにかシックリこなかった。

復讐を誓うのは、大切な人を殺されたから。だから、主人公・能見(のうみ)にとって殺された秋葉がいかに大切な存在であったかをもっと強調して書いてあったら良かったのになぁ、と思ってしまった。


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 2

SONYA’S SHOPPING MANUAL 101 TO 101―ソニアのショッピングマニュアル〈1〉

著者 : ソニア パーク

出版社:マガジンハウス

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年08月04日


ソニア・パークさんが100%“好き”なアイテムを101点紹介している。すべて彼女が手にしたものばかりらしい。

彼女はソウル生まれで、幼いころハワイに移住。
ハワイ大学在学中、日本のファッション誌が紹介する東京のDCブランド・ブームに憧れ、中でもコム デ ギャルソンにすごい衝撃を受け、23歳で来日。その後スタイリストになり、大手企業の仕事も手がけ、現在東京に3店のセレクト・ショップを開いているそうだ。

この本は、ショッピング・マニュアルというよりも、そんな彼女の選択基準を知ることができる本。

掲載されているものは
 ・服 20点
 ・ジュエリー、腕時計 8点
 ・靴 10点
 ・鞄 9点
 ・服飾小物 14点
 ・文具、その他 13点
 ・インテリア雑貨 18点
 ・食品 9点

基本的にはベーシックなセレクト。コンサバティブで、トラッドなアイテムが多い。これらに、トレンド・アイテムで流行をプラスしてコーディネイトするのが彼女流。最高のおしゃれなのだそうだ。
価格は高いものが多い。一般庶民には手が出ない価格のものがある。
彼女がかなり成功したファッション業界人であることがわかる。

この本がきっかけでファッションのことをあらためて考えてみた。
彼女のファッション・生活様式は、一般の女性とは異なる。ひとことで言えば、人に媚びないファッション。胸元が大きく開いた服や、極端に丈の短いスカートは着ないようだ。
服も靴もメンズ・アイテムを多く取り入れるという。
みんなと違うのに人気のスタイリストというのが不思議だ。
一般女性には、自分たちと異なる選択眼を持った彼女が、ワンランク上を行く存在に映るのだろうか?

女性が好むファッションは、男性に不評だったりすることが多くないだろうか。もちろんその逆もある。
一般女性が好むファッションは、ファッション業界人には不評。しかし、この場合逆はどうか?
ファッション業界人の嗜好には、一般女性の熱い視線が注がれる。

男性が眺めても楽しい本だった。


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