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ハローbreezeさんの読書ノート

2008年に読んだ本
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 1

東京おつかいもの手帖―こだわりの手みやげ105

著者 :

出版社:アスコム

発売日:2005-10

評価 :

完了日 : 2008年05月22日

眺めているだけでも幸せになる、おみやげガイド本。
厳選された東京の洋菓子、和菓子、お総菜のスペシャルフード垂涎の105点をオールカラーで紹介している。
賞味期間まで書かれている。マップもあり。

セレクトのコンセプトは、気配り、心配りがあって、とにかくおいしいこと。佇まいに「とっておき」オーラがあって、会話のきっかけにもなる。そして、自分自身がもらって嬉しいもの。

この本が優れている点は、商品だけでなくパッケージも載せているところ。
パッケージにはとても素敵なデザインのものが多いので、食べた後の使い方まで想像が拡がり、なんとも楽しい。
たとえば、
ウィーン王室御用達、デメルの[ソリッドチョコレート]
舌を出したキュートな猫のイラストが描かれたボックスの中には、猫の舌をかたどった薄く細長いチョコレートがぎっしり。
西光亭の[クッキー]の箱は、かわいいリスのイラストがカラフルに描かれている。「ありがとう」「誕生日おめでとう」などの言葉入りがある。
さらに、持ち帰り用手提げ袋の写真まで載せているものもある。

おまけのコーナーでは、スタイリスト、放送作家、エッセイスト、料理ジャーナリスト、料理研究家の方々が、とっておきのおつかいものを教えてくれる。


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 5

恋文 (新潮文庫)

著者 : 連城 三紀彦

出版社:新潮社

発売日:1987-08

評価 :

完了日 : 2008年05月21日

不器用な愛を綴った5編。いつまでも心に残る作品。

1.恋文 渡部篤郎、水野美紀、和久井映見で、5年前?にTVドラマ化された。
Do As Infinityの主題歌『柊』にも胸を打たれた。
白血病で死ぬ前に一目会いたいと10年ぶりに訪ねてくる元彼女。その女の最後を看取りたいと家出し、離婚してくれという夫。その女を見舞い、夫と彼女の結婚式のために、ラブレターよといって離婚届を渡す年上の妻。

2.紅き唇 結婚3ヶ月目で死んでしまった妻。その妻の母親と同居することになった主人公。

3.十三年目の子守歌 離婚して料亭を営む実家に暮らす35歳の俺。旅行から帰宅した50半ばの母親が、俺より4つ歳下の男を連れてきた。再婚した!?

4.ピエロ 美容院を経営する妻と、優しさの塊のような夫。同窓会で再会した男に心ゆれる妻……

5.私の叔父さん 40代の売れっ子カメラマン。20年前、19歳の姪からの告白に、心と裏腹の答えを返した。郷里に帰り結婚した姪は2年後、事故で死ぬ。
そして、今、姪の娘が訪ねて来た。

5編とも「恋」をテーマにした物語だが、それだけではない。物語の終盤に、行動の謎、そして秘めていた気持ちが解き明かされる。この作品は、恋の謎をミステリーとして書いているよう。
真実がわかったとき、哀しさ、切なさが、胸に染み込んでくる。

直木賞受賞作。4年ぶりの再読。


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 2

四重奏(カルテット) (KADOKAWA新文芸)

著者 : 永倉 万治

出版社:角川書店

発売日:1996-04

評価 :

完了日 : 2008年05月20日

ロードムービーみたいな、ロード・ストーリー。

イタリア国境の町ヴェンティミリア。海沿いの小さなレストランで出会った4人の日本人(男2人、女2人)と、関西弁で話す不思議な老画家アントニオ。
4人は、体調を崩して倒れたアントニオを家まで送ることになった。しかし、住んでいるのは車で3時間もかかる南仏プロヴァンスのR村。さらに、老人の車は半世紀前のポンコツ車、シトロエン2CVだった。
たいへんなドライブだったが、丘を越えた所は一面のラベンダー畑だった。薄紫色に圧倒され、風に乗った芳香に包み込まれる。
それぞれが事情を抱えた旅だったが、偶然の出会いから訪れることになったプロヴァンスの村で、新たな希望を見出す。
再会、恋、失恋、そして豊穣なプロヴァンスでのひととき。

ちょうど、日本のバブルがはじけた頃の話。時期は初夏なので、今頃読むには最適、素敵な旅を満喫できた。
ちょっとした情景描写にさえ、いっきに想像はプロヴァンスに飛んだ。
この手の話には必ず、みんなで食事するシーンが登場する。こういうシーンは大好き。ハーブの香る庭で、美味しそうな料理やワイン、みんなの笑い声が聞こえてくる。人生に乾杯!
やっぱり「旅」には人を癒す力があるのか? 苦悩を乗り越えられるくらいに、人を強くするのだろうか?
代官山で再会する4人。どうか、上手くいきますように。DONBEEも地ビールも、そしてイタリア生活も。

この本は、ようちんさんからのご紹介。


この感想へのコメント

1.ようちん (2008/05/21)
あーーー!そうですか~♪
ハローbreezeさん、感想ありがとうございます♪
知人が、とてもこの作品を気に入っていて、何度も何度も読み返していると聞いていました。だから、でもでも、永倉万治氏は一つもよんだことがなかったので自信がなかったのですが・・・ハローさん、ありがとうございました。次回こそ、本作品にトライ!です
2.ハローbreeze (2008/05/21)
こちらこそ、ありがとう♪
私も永倉さん、初めてでしたが、とても楽しい話でしたよ♪
今の季節、読むには最適ですね。

最近TVでも、NHKの街歩き番組や、TBSの『世界ウルルン滞在記』などで、ヨーロッパ編だとよく観ています。

映像を観ておくと、こういう小説舞台の風景を想像しやすくなって、うまいぐあいだなぁ、と悦に入っています。
 

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 23

隠蔽捜査 (新潮文庫)

著者 : 今野 敏

出版社:新潮社

発売日:2008-01-29

評価 :

完了日 : 2008年05月19日

 
期待は裏切られなかった。やはり面白い。

『果断 隠蔽捜査2』を先に読み、前後してしまったが、作品の痛快さをスポイルすることにはならなかった。作品の骨格がしっかりしているためだろう。

主人公の竜崎は、周りの人間から「変人」呼ばわりされている。常に本心しか語らないからだ。
そんな人間はいないとの批判もあるだろうが、彼の「論理的思考」は現実社会で最も必要とされるものではないだろうか? とかく本能や感情に流されることが多い世の中なので、そのように感じてしまった。

竜崎は最後に冗談を口にする。
事件をきっかけに、一歩人間味を増した。


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4.このは (2008/11/14)
こんにちは、ハローbreezeさん。
面白かったですね、この本。
感想を書いていたらハローbreezeさんの感想を発見して、嬉しくてついこちらにお邪魔しました。
しかも続編の方が面白さが上なんて、さらに嬉しいです♪
5.ハローbreeze (2008/11/15)
このはさん、こんにちは♪
今年は、個人的には警察小説の当たり年でした。
この作品も当たりのひとつです。続編の『果断 隠蔽捜査2』はさらによかったです。今野敏さんの作品はこれがはじめてでした。次は<ベイエリア分署・安積警部補シリーズ>を読む予定です。

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 89

サクリファイス

著者 : 近藤 史恵

出版社:新潮社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2008年05月17日

主人公の白石誓は、高校生時代、インターハイの陸上中距離走で1位になったことがあるにもかかわらず、大学では自転車部に転向した。

その理由に驚かされた。
走ることが苦痛でしかないと感じ、いくら必死に走ってもその重しを振り払えなくなったから。

人生はレースにたとえられることがよくある。
走り疲れているのに、走り続けなければならないと追い込まれたように感じる人も多いのではないか。

この主人公のように、人をアシストすることに喜びを見つけられた人は幸せだと思う。
決して偽善者ではない。


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 14

月のころはさらなり

著者 : 井口 ひろみ

出版社:新潮社

発売日:2008-01

評価 :

完了日 : 2008年05月16日

ちょっとファンタジーな作品。
あるシーンで、
宮崎駿の『となりのトトロ』を連想した。
この物語は大人向けの『となりのトトロ』かと……

父親のDVに耐え切れず、家を出た母と高校生の息子、悟(さとる)。
蝉時雨の中やって来たのは、母が子供のころの一時期を過ごした、人里はなれた「庵」。
悟は、庵に暮らす美少女、茅(かや)と、村の少年、真(しん)に出会い、満月の夜に不思議な体験する。
夏は夜。月のころはさらなり。

成長過程にある子供の言葉を通して、作者はメッセージを投げかけているように感じた。子供だからこそ見えていることがあるのだと……

第3回「新潮エンターテインメント大賞」受賞作。



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1.似子 (2008/05/30)
おひさしぶりでございます。この本の小さなチラシがちょうど私の足下に落ちています(笑)古典風の題名でちょっとそそられてますが、青春ミステリーとは?
最近読んだ本「償い」「しゃぼん玉」がコドモの頃に辛い思いをした登場人物が出てくるので、ちょっと間をおいてから挑戦したいと思ってます。
2.ハローbreeze (2008/05/31)
似子さん、いらっしゃいませ。
コピーが「青春ミステリー」となっていたのですか?
う~ん、ニュアンスが違うかなぁ。
どっちかというと、ファンタジーに感じました。

超能力が出てきます。そういえば、宮部みゆきさん絶賛でしたね。
『償い』のように重くはないです。
真夏に読めば、物語の季節とシンクロできるかも……
 

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 2

Michio's Northern Dreams (3) 最後の楽園 PHP文庫 (ほ9-3)

著者 : 星野 道夫

出版社:PHP研究所

発売日:2006-01

評価 :

完了日 : 2008年05月16日

2008年5月15日 各メディアが報じた。

「ホッキョクグマ 絶滅危惧種に」
「温暖化 海氷減る」

うずくまり悲しそうな表情をするホッキョクグマの写真に、記事が続く。
『米内務長官は14日、地球温暖化で北極海の生息圏が脅かされているアラスカ州のホッキョクグマ(シロクマ)を「米絶滅危惧種保護法」の対象種に指定した、と発表した。米政府が、特定の野生動物について、温暖化の影響で絶滅する恐れがあると公的に認定したのは初めて。
北極海ではこの数十年、ホッキョクグマの移動やえさの捕獲に不可欠な海氷が温暖化の影響で激減し、「このままではホッキョクグマは約45年後には絶滅の危機に直面する」としている』

そんな報道を知ったあとに、
本書、星野道夫さんの『最後の楽園』をみた。

被写体となっている自然は、確かに存在する。
1枚1枚の写真は、想像力を喚起してくれる。
星野さんは書いている
「そこに行く必要はない。が、そこに在ると思えるだけで心が豊かになる自然である」

文明社会に生きる人間は、自然だけでなく、想像力も失っていくのか?
アラスカの過酷な自然は、すべての生き物にとって「楽園」だということを・・・・・・


この感想へのコメント

1.KUMI (2008/05/16)
ついに、ホッキョクグマさんはこの世からいなくなってしまう危機にさらされてしまったのですね。
あの極寒の地に残る手付かずの自然、そこで生きるものを愛して止まなかった星野氏は今頃、何を思っているのかな。

想像するだけで、心が豊かになる自然がどこにもなくなってしまう事は動物達にとって住処を奪われるだけじゃない。
もしそうなったら、何の為に生きているのか私はわからなくなる・・・
2.ハローbreeze (2008/05/16)
このホッキョクグマの絶滅危惧種指定の報道、北海道が夏日を記録したとたん一転雪が降ったり、私の住む地域も暑くなったと思ったら、急に肌寒くなりました。

今後、中国やインドでも自家用車所有率は急速に高まるでしょうから、CO2排出量は確実に増えますよね。

星野さんのように、押し付けることなく、ただ淡々と大自然のありのままを見せてくれる人が必要な時ですね。
 

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 9

芝浜謎噺 (ミステリー・リーグ)

著者 : 愛川 晶

出版社:原書房

発売日:2008-04-21

評価 :

完了日 : 2008年05月15日


ラスト、六代目山桜亭馬春師匠が高座に上がった場面は、感涙ものだった。
弟子のためを思い、師匠は最高の高座を披露してくれた。粋というのはこういうことか。

本書は落語ミステリー・神田紅梅亭寄席物帳シリーズの第2弾。笑いあり、涙あり。
『野ざらし』『芝浜』という、たいへんに有名な噺を、新解釈によって改作する試みをしている。
それだけでも、落語ファンなら興味がわく。
そして、『試し酒』。半身不随で、呂律の怪しくなった師匠がみせてくれる。驚嘆させる。

ふだん落語をきいていて良かった。この作品をより良く味わうには、やはり知っていた方がよいかもしれない。
もちろん、知らなくても十分に楽しめるが……

さらに、凄いのは最後のどんでん返し。ミステリーとしての醍醐味も忘れてはいない。
驚嘆まちがいなし。

この本がきっかけで、三木助、志ん生、志ん朝、小三治、それぞれの『芝浜』をあらためて聞いてみた。なるほど……


この感想へのコメント

5.カレン (2008/09/23)
お邪魔します。
やっと三木助の聴きました。草履の件も、わざわざ説明が入っていましたね。印象に残っているのは、やっぱり浜に出て、夜明けと共に移り変わる空の模様と、最後の方お湯から帰ってきて、おかみさんと話し始める前、「さらさら」という、門松の音を、雪と間違えるところ等。まるで上等なお芝居を観ているようです。
6.ハローbreeze (2008/09/23)
よむぞうさん、わざわざこちらまで、ありがとうございます。
まさによむぞうさんのおっしゃるとおりです。
そんな抒情的なところが、三木助の「芝浜」が好まれるところなのではないでしょうか。
早朝の爽やかさが伝わってきますよね。

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 1

東京 五つ星の手みやげ

著者 :

出版社:東京書籍

発売日:2004-03-05

評価 :

完了日 : 2008年05月15日

多くの人たちから愛され続ける東京の老舗・名店の極上美味しい手みやげセレクト本。
和洋スイーツから、佃煮、粕漬、はたまた中華まんじゅう、いなりずし、ヒレカツサンドと、どれも美味しそう。食べごたえ、見ごたえあり。
オールカラーで、写真と店の地図もあり。
発行から4年経ったが、問題なさそう。

選者は「料理の鉄人」の審査員として活躍し、「おいしゅうございます」でお馴染みの食のジャーナリスト岸朝子。

年配の大事な人を訪問するときの、贈りもの選びに役立ちそう。
私の場合は、自分のお腹へ贈るもの選びの参考。

以前とんねるずの石橋くんが、[食わず嫌い]出場ゲストのお土産の中で、「長命寺の桜もち」を一番に押していた。
同感。確かにうまいよね。塩漬けの桜葉を「食べるか、残すか」論議も楽しめる。


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 1

遠く空は晴れても (角川文庫―約束の街)

著者 : 北方 謙三

出版社:角川書店

発売日:1995-10

評価 :

完了日 : 2008年05月14日


なぜ、北方ハードボイルドに惹かれるのだろう?

北方謙三は、最も好きな作家。
この文庫は、13年ぶりの再読だったが、やはり良い。
『約束の街シリーズ』第1弾。

海沿いのリゾートタウン。高級なホテル。クルージング。
この街にやってきた1人の男が、事件の発端となる。
主人公の若月は、男に注意を向ける。
やがて起こる、地元ヤクザの内部抗争と覚せい剤がらみの事件。
灼けつくような陽射しが、登場人物たちの影を一層濃くする。
リゾート地の高級ホテルと謎の男、その対比は男の謎を強調する。

ストーリーは、登場人物の視点で描写される。
男たちの感情は表現されない。行動があるのみ。
作者視点で描かれる作品より、読者の五感をダイレクトに刺激する。

男が思い描く理想像のひとり、主人公の若月<ソルティ>。
北方さんには、いつまでも魅力的な人間を書き続けてほしい。


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9.ryoukent (2008/05/20)
なりましたなりました。でもどうだったかは覚えていません。遥か35年くらい前のお話ですので。私はどっちかというと、サウンドトラックに流れた S&G に夢中でした。スカボロフェアーとかミセスロビンソンって歌。傑作でした。
『シティ・・・・・』は見たことあるとしても、もう一度観るゾ!
ハローさんのコメント読んで激しくそう思いました。
10.ハローbreeze (2008/05/22)
S&G は私より前の世代でかなり昔になりましたが、何年経っても色褪せませんね。美しいメロディとハーモニー。久しぶりに聴きたくなりました。

映画は、音楽が記憶に残ることが多いですよね?
この間突然、映画音楽を聴きたくなって『太陽がいっぱい』『死刑台のエレベーター』『007のテーマ』が入ったCDを借りました。iPod用音源を集めていく予定です。

そうだryoukentさん! 『007ジェームズ・ボンド』といえば、俳優は誰?

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 1

美食の王様 パン―絶対おいしい92店 厳選の210種

著者 : 来栖 けい

出版社:筑摩書房

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2008年05月14日

驚異的な舌をもつ、来栖けいさんのおすすめパンの数々。
全国各地のありとあらゆるパンの中から、厳選に厳選を重ねた「珠玉の逸品」とのこと。

彼は、テレビで、いくつかのあんぱんを食べて、それぞれどこの店のものかを当てていた。
それが、彼の本を読みたいと思ったきっかけ。

本書の内容は、ランキング形式。
1.パン店総合 Best20
2.ハード系[食事パン]総合 Best30
3.スウィート系[菓子パン]総合 Best30
4.サンドウィッチ系[惣菜パン]総合 Best30
5.スタンダード系食事パン Best30
6.あんぱん Best30
7.クリームパン Best30
8.デニッシュ系 Best30

実際に買いにいった場合、はずしたくない、必ず買いたい1品を知ることができた。売り切れの場合があるけれど・・・・・

残念なのは、写真がないことと、店の地図がないこと。
ただし、写真は、すべてではないが、彼のホームページで見られる。


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 8

『求めない』 加島祥造

著者 : 加島 祥造

出版社:小学館

発売日:2007-06-29

評価 :

完了日 : 2008年05月13日

 

「求めない―――」

その居心地・・・・・
その効能、可能性・・・・・

そんなことを、あらためて考えさせてくれる詩集。

ルーティンな生活の中、この詩集を偶然手にでき、
ほんのひとときでも立ち止まれたのは良かった。

理性と本能。2つのバランス。偏っていないか?

でも、そんなことさえも考えず、
ただ自然の中に身を置き、一瞬でも何も求めない「無」になれれば・・・・


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 28

借金取りの王子

著者 : 垣根 涼介

出版社:新潮社

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2008年05月12日

リストラ請負会社に勤めるサラリーマンの主人公、村上真介。出向く会社は5社。最後の1社だけ人材派遣の仕事。

辞めてほしい人はなかなか辞めるとはいわないし、
辞めてほしくない人は簡単に辞めるといったり・・・
それでも彼はクールに仕事をこなしていく。でも、ただクールなだけでもないような。今ひとつ、考えていることがわからない。

真介の愛車は、ダイハツのコペン。軽の2シーター・オープンカーで、マニュアル・シフト。
垣根さんは車に詳しいので、主人公の愛車はなにかを暗示しているのか?道楽車である。2人しか乗れないし、荷物もほとんど積めない。しかし、マニュアル・シフトは、ドライバーの意思をダイレクトに反映する。つまり、主人公は人生においても自分で積極的にシフト・チェンジする人間ということか?でも、少なくともコペンは真介の彼女のイメージには合わない。

退職を勧告される社員たちの仕事は、相当に厳しい。職場の人間関係、ノルマ、仕事との相性、上司からの圧力と、日々かなりのストレスに耐えて働いている。
退職金も通常の倍くれるというし「そんな会社辞めちゃえ!」、と読んでいて何度心の中で叫んだか。
サラリーマンなら、胸に迫るものがあるのでは。

高額年収と都会の生活。しかし、それに伴うストレス。
山紫水明な地方での静かな暮らし、でも都会への憧れが。
どんな生活が自分には一番合っているのか?
ちょっと立ち止まって、考えることも必要なのかもしれない。見栄も外聞も忘れて。

垣根さんの作品は『ワイルド・ソウル』『ヒートアイランド』『ギャングスター・レッスン』などのハードボイルド系のものが気に入っていたが、こういう作品もうまいと感心した。


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4.ryoukent (2008/05/20)
みなさんこんにちは。この本面白いですよね。垣根涼介の次の新刊はどうなのでしょう。未だ?誰かご存知ありません。
司馬さん さいきん感想のUpが無くて寂しいのですが、またUpしてくださいね。楽しみにしています。でもあくまでマイペースでいいですけど。
5.ハローbreeze (2008/05/22)
ryoukentさん、今晩は☆
垣根さんの新刊が待ち遠しい気持ちわかります。
ただ、みなさん推薦の面白本がたくさんありますから、私はそれらを読みながら待っています。

実は私、垣根作品では、こういうサラリーマンものより、ハードボイルドものの方が好きなんです。

ryoukent さんはどうですか?

もし、ハードボイルドものもお好きなら、
楡 周平著『Cの福音』はお読みになりましたか?
大ベストセラーのクライム・ノベルです。

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 12

道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 [ミステリー・リーグ] (ミステリー・リーグ)

著者 : 愛川 晶

出版社:原書房

発売日:2007-08-23

評価 :

完了日 : 2008年05月11日

初めて読んだ落語ミステリー。楽しかった。

TVドラマ『タイガー&ドラゴン』をみたり、北村薫さんの書いたミステリ、女子大生「私」と落語家円紫師匠シリーズを読んだりして興味がわき、昨年から古典落語を聴きまくり、ちょうど1年経った。
そんな今、本書『神田紅梅亭寄席物帳 道具屋殺人事件』が眼にとまったのは、タイムリーだった。

1.道具屋殺人事件
2.らくだのサゲ
3.勘定板の亀吉     の3話が入っている。

探偵役は、脳血栓で倒れ、千葉県館山市の自宅で療養中の師匠、山桜亭馬春。安楽椅子探偵を務める。
主人公はその弟子の奥さん。事件の真相を求めて、師匠宅を夫婦で訪れる。

北村さんのシリーズでは、事件の謎解き推理をする過程で、わかりやすい説明になるようにと、落語の一節をたとえ話として使っているだけだったのではないか。
一方、本書での落語のポジションは、事件の核となっている。落語の噺の中に、事件を解く鍵がある。

古典落語を知っていれば、一層面白さが増すが、知らなくても大事な噺のあらすじは書かれているので、楽しめると思う。
また、ミステリー好きで、これから古典落語を聴いてみたいという方なら、入門書にもなるかもしれない。

残念だったところは、第3話。
「下ネタ」で気持ちのいいものではない。
ここでいう「下ネタ」は落語家の符牒、いわゆる業界用語。一般に使う卑猥な意味ではない。念のため。


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 1

謎の午後を歩く

著者 : 片岡 義男

出版社:フリースタイル

発売日:2002-05

評価 :

完了日 : 2008年05月10日


片岡さん撮影の写真とその説明。ちょっと哲学的。
5つの章とあとがきの構成。
たとえば、
1.オランダから届いた紅茶。パッケージの箱を写真に撮る。紅茶の空き箱という存在。それを見ている自分。自分の存在とは?

2.片岡さんの個人的なハワイ。祖父、父。

3.被写体としての本の魅力。
4.被写体としての雑誌の魅力。切り抜く。

5.花を写す。自分とはなにか?

被写体に関して、片岡さんはなんの評価もするわけではない。ただその存在をそのまま撮るだけ。
ものの存在に視線を向ければ、人それぞれなにかを感じる。
俗にいえば「きれい」だとか「変なかたち」とか。それを見た人特有の捉えかたがある。
それを感じている自分の存在は?

なにかを見て、感じたとき、見て感じている自分という人を客観的に見てみよう、とこの本を読んで考えた。

被写体となった本の中に、
エドワード・ホッパーとデイヴィッド・ホックニーの画集があった。2人とも好きな画家だ。
好きなのはホッパーの『ナイトホークス』。
ホックニーのプールの画。
これらの画集を今度探してみよう。


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 11

十角館の殺人 (講談社文庫)

著者 : 綾辻 行人

出版社:講談社

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2008年05月09日

1987年刊行作者デビュー作の新装改訂版。
「新本格」の記念碑的作品のみがき直し。

「新本格」が自分の感性に合わないのではと模索中の私は、新装改訂版の本書をみて、これは読んでみなければと、ついに手に取った。
悪くなかった。しかし、私にはやはり何かが足りない。人間の描写、心理描写か。

巻末には作者の新装改訂版あとがき、鮎川哲也氏の旧版解説、戸川安宣氏解説があり、文庫でありながらも豪華で、「新本格」事情に疎い初心者の私には嬉しかった。
そして、ここに私が「新本格」に馴染めない理由がみえた。

作中で、エラリイが云った。
「僕にとって推理小説とは、あくまでも知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊び。それ以上でも以下でもない。
 だから、一時期日本でもてはやされた「社会派」式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1DKのマンションでOLが殺されて、靴底をすりへらした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。― やめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの、現代社会のひずみが産んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック・・・・・絵空事で大いにけっこう。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。ただし、あくまで知的に、ね」
この台詞は綾辻さんの考えとイコールではないが、当時の想いに重なるところはあると書かれている。

私は「社会派」作品が好きだった。だから「新本格」に違和感があるのだろう。
簡単にいうと、私は「本格」と「社会派」が合わさって進化したものが「新本格」かと考えていたふしがある。一概に間違いとはいえないが、正解ではなかった。

綾辻さんが平成14年の『贈る物語Mystery』で、
「謎とその論理的解明を主軸とした物語」― これを「本格ミステリー」として他と差別化して捉え、確認するというスタンスは、「ミステリー」が巨大ジャンル化して「謎」も「論理」もないがしろにされたものが多くなった現在だからこそ、よりいっそう必要とされる、と語っている。

「本格」も「社会派」もどちらも好きだ、島田荘司も松本清張もどちらも好きだという私は、綾辻さんがいう「謎と論理的解明」にさらに加えて、生き生きとした人間像や感情の動き、読者の心を抉るものもほしいと、わがままにも願う。


この感想へのコメント

1.みやつこ (2008/05/22)
おじゃまします。「13階段」の感想を書いてる時に、私のこのミステリに対する偏狭な意識はどっからきてるんだろう、ってなことを考えていたんですが、これか!とびっくりした次第です。このエラリイの台詞が呪詛の如く、その後の十数年のミステリ感に影響を及ぼしてたと考えると、やっぱり人格形成期に読む本って大事だなと思います。
私も、人間も書けてって小説が理想ですが、そういう作品にはなかなか出会えんですね。
2.ハローbreeze (2008/05/22)
なかなかないですね。
社会派寄りの作品の方が私は好きですが、
それでも本格作家の、島田荘司さんの『御手洗シリーズ』や、北村薫さんの『落語家の円紫師匠と「私」シリーズ』、最近だと道尾秀介さんの『ラットマン』、愛川晶さんの『落語ミステリーシリーズ2作』はとても気に入っています。

少なくとも私の好みは、ジャンルや作家で決まるのではなく、作品自体によります。
 

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 29

ラットマン

著者 : 道尾 秀介

出版社:光文社

発売日:2008-01-22

評価 :

完了日 : 2008年05月08日

うまい。丁寧に積み重ねられたプロット。
評価の星の数は、限りなく5つに近い4つ。

タイトルの『ラットマン』というテーマが、作品の始まりから終わりまで見事に貫いており、ブレない。
心理学の「ラットマン」「命名効果」「合理化」。心の拠り所の違いにより、見え方や感じ方が変わってしまうということ。

そういえば、このたなぞうにおいても、同じ作品を読んでいながら評価を、5つ星にする人もいれば、1つ星にする人もいる。
もちろん、単なる好き嫌いの違いもあるだろうが、
この「ラットマン」が原因の場合も少なくないのではないか。

ただ個人的にはちょっと残念だったところもあった。
殺された女性、ひかりの心の動きを書いてほしかった。姫川亮との関係をどのように思っていたのか?
妹にはなぜあのような話をしていたのか?
読者の想像にまかせると、ひかりという人間像を作者の思いとは違ったものに、誤って理解されてしまうのでは。


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2.ハローbreeze (2008/05/09)
警察ものではなく、290ページの長編ミステリーです。
詳しく知らないのですが、作者はホラー作品で賞をとってデビューしています。

この作品の全体の雰囲気は、陰鬱で暗いです。
内容を書けませんが、好き嫌いの差が大きい作品です。

ちなみに「ラットマン」は心理学で用いられるイラスト。人間が「錯覚」するということをわかりやすく教えてくれます。
3.ryoukent (2008/05/10)
そうですか。わたしの一方的なかんちがいでしたすまぬ。
でも、興味は深まりました。ハローさんありがとう。
この本よみたいListに入れます。

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 12

厨房ガール!

著者 : 井上 尚登

出版社:角川書店

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2008年05月06日

名門料理学校が舞台のライト・ミステリー美味しい7皿。

1.珊瑚礁コンソメ
 コンソメスープはなぜ濁った?
2.重量級パスタ
 馴染みの洋食屋。今日のパスタは味が濃い?
3.塩辛ソルト
 レシピ通りに焼いたパンがなぜ塩辛い?
4.間違いレストラン
 美味しいのに、美味しくないレストラン!?
5.お怒りシェフ
 スタッフがすぐ辞めてしまうフランス料理店の謎
6.揚げ揚げキッチン
 海老を買いに行ったきり帰ってこない社長
7.幽霊カラメリゼ
 料理のアドバイスを囁く幽霊!?

この学校に学ぶ生徒たちの多くは社会人。
料理学校で、もう一度味わう学園生活は楽しい。
登場人物たちのキャラクターが際立つ。
恋の予感も匂わすが・・・・


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 7

霧のソレア

著者 : 緒川怜

出版社:光文社

発売日:2008-03-20

評価 :

完了日 : 2008年05月05日

確かに面白い。
これでもか、これでもかと新たな困難が畳み掛けてくる。
そして、ラストには驚くべき真実が・・・・

だが、似たような航空機作品を読んだことがある。それも数冊。
さらに各国政府による国際謀略小説の面でも、落合信彦さんの小説でかなり読んでいるので、新鮮味に欠ける。

政府の陰謀に対比するように、人間同士の信頼感をもっと強調して表現できていたら良かったかもしれない。


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 39

ダイイング・アイ

著者 : 東野 圭吾

出版社:光文社

発売日:2007-11-20

評価 :

完了日 : 2008年05月03日

ネタバレになるかもしれませんので、未読の方はお気をつけください。

私は超常現象や超能力が苦手なので、この作品も低い評価になってしまう。
宮部みゆきさんの作品にはよくあるが、たとえ多くの方の評価が高い作品でも、私はダメな場合がある。
マネキン・デザイナーが登場するが、そちらもオカルトがかっている。

全体的に裏切りばかりの人間関係が描かれているので、気持ちが沈むばかりだった。

主人公が口止め料として5000万円の現金を手にするが、その直後の行動の浅はかさには失望を感じた。あまりに簡単すぎる逆転にがっかり。
強請った人間を殺したかもしれない男だ、と主人公は知っていながら油断しすぎ。
まして、主人公は女に監禁されたこともあるのだから、タクシーでも乗り継いで一旦ホテルにでも泊まれよ、と言いたかった。

でも、そんな風に真剣にツッコミを入れるのも無意味に感じられるような作品でした。


この感想へのコメント

1.べる (2008/05/04)
瑠璃子の登場シーンだけが印象に残った作品でした。ほんと、ツッコミ所が満載でしたね^^;
以下、ネタバレコメントです。











瑠璃子が何故雨村の子供を欲しがったのかが結局明かされなかったのが消化不良でした。憎む男の子供なんて欲しいとは思えないんですが。子供に復讐でもしようと思ってたんでしょうか。
2.ハローbreeze (2008/05/04)
その疑問は、
この作品を復讐劇とする視点で、雨村の身になって考えれば

美菜絵による加害者への復讐劇。

ミドリは、瑠璃子として、江島に殺させた。
江島は、精神を破壊され、自ら両目を潰した。
木内は、愛したミドリを奪われ、小塚刑事殺害容疑で逮捕された。

そして雨村は。
自分を憎む怨霊に憑かれた女に自分の子が宿るかもしれないという、これ以上ない恐怖を・・・
怨霊による心身におよぶ陵辱、殺されるより怖い復讐方法。

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