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ハローbreezeさんの読書ノート

深謀遠慮の社会派エンタメ
【深謀遠慮】深く考えを巡らし、のちのちの遠い先のことまで見通した周到綿密な計画を立てること。また、その計画。
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 24

借金取りの王子

著者 : 垣根 涼介

出版社:新潮社

発売日:2007-09

評価 :

記入日 : 2008年05月12日

リストラ請負会社に勤めるサラリーマンの主人公、村上真介。出向く会社は5社。最後の1社だけ人材派遣の仕事。

辞めてほしい人はなかなか辞めるとはいわないし、
辞めてほしくない人は簡単に辞めるといったり・・・
それでも彼はクールに仕事をこなしていく。でも、ただクールなだけでもないような。今ひとつ、考えていることがわからない。

真介の愛車は、ダイハツのコペン。軽の2シーター・オープンカーで、マニュアル・シフト。
垣根さんは車に詳しいので、主人公の愛車はなにかを暗示しているのか?道楽車である。2人しか乗れないし、荷物もほとんど積めない。しかし、マニュアル・シフトは、ドライバーの意思をダイレクトに反映する。つまり、主人公は人生においても自分で積極的にシフト・チェンジする人間ということか?でも、少なくともコペンは真介の彼女のイメージには合わない。

退職を勧告される社員たちの仕事は、相当に厳しい。職場の人間関係、ノルマ、仕事との相性、上司からの圧力と、日々かなりのストレスに耐えて働いている。
退職金も通常の倍くれるというし「そんな会社辞めちゃえ!」、と読んでいて何度心の中で叫んだか。
サラリーマンなら、胸に迫るものがあるのでは。

高額年収と都会の生活。しかし、それに伴うストレス。
山紫水明な地方での静かな暮らし、でも都会への憧れが。
どんな生活が自分には一番合っているのか?
ちょっと立ち止まって、考えることも必要なのかもしれない。見栄も外聞も忘れて。

垣根さんの作品は『ワイルド・ソウル』『ヒートアイランド』『ギャングスター・レッスン』などのハードボイルド系のものが気に入っていたが、こういう作品もうまいと感心した。


この感想へのコメント

2.ハローbreeze (2008/05/13)
司馬哲さん、コメントありがとうございます。
この『借金取りの王子』は、ストーリーを離れてもいろいろ考えさせられました。各登場人物の視点からみると、さらに違った景色がみえますね。
このあとに、なんの意図もなしに、加藤祥造さんの書いた『求めない』を読んだところ、とても驚いてしまいました。
共鳴がおき、小さな爆発を感じられたのです。
3.司馬哲 (2008/05/14)
作品の化学反応のような考えかたも、また一興ですね。
今後意識してみます!

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 72

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

記入日 : 2008年04月19日

父親に捨てられ、母親に捨てられた主人公、清水祐一は、出会い系サイトで知り合った女性を殺してしまう。
出会う人々との関係の中で、祐一の心情が徐々に浮き上がってくる。
はじめは内気で、口数が少ない、何を考えているのかわからない、危険そうな男だという印象を持った。しかし、読み進むうちに危険そうという印象にズレを感じ始めた。

祐一は
なぜ、殺人を犯したのか?
なぜ出会い系サイトで女の子と知り合おうとし続けたのか?
一緒に住みたかったのに突然姿を消した金子美保に、せっかく再会できたのになぜ逃げてしまったのか?
なぜ車があれほど好きなのだろう?

読み終わってそれらの疑問が解け、主人公祐一という人間のかなしさがわかり、虚しさだけが残った。

冬の寒さが身に沁みる作品。


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 20

償い (幻冬舎文庫)

著者 : 矢口 敦子

出版社:幻冬舎

発売日:2003-06

評価 :

記入日 : 2008年03月18日

心に傷を負った医者がホームレスにまで堕ちていた。
しかし、かつて自分が命を助けた少年との再会が気持ちを和らげてくれる。
死んだ自分の子供をその少年に重ねてさえ見ていたが、やがて複数の事件をきっかけに気持ちは疑いに傾き始め、大きく動揺する。
主人公の持つ深い悲しみと罪の意識に、胸が痛んだ。
もし、こういう友達がいたら、どのように声をかければよいのか?
過去の善行さえも罪になってしまうのかと、厳しいストーリーに疲労さえ覚えたが、最後にわずかでも
光が見えて少しだけ希望は持てた。



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 54

イン・ザ・プール

著者 : 奥田 英朗

出版社:文藝春秋

発売日:2002-05

評価 :

記入日 : 2008年03月16日

コメディタッチで楽しく読める。誰でも悩みを抱えている現代人。精神科の伊良部先生のもとにやってくるのは現代人代表の悩める人々。「来るんじゃなかった。とんだ藪医者だ」と誰もが思ったのに・・・・。おふざけが過ぎるようでいて、それなのにちょっとあったかくて、シリーズ全作読んじゃいました。


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3.ようちん (2008/03/18)
こんにちは☆
「空中ブランコ」もセットで読みましたが、「町長選挙」は未読です。というか、多分読まないと思います。あははは。このセットでもう十分かな。「サウスバウンド」はとてもよかったです♪推薦図書にしたいくらい、まっすぐな気持ちが伝わってきました。奥田英朗さん、たなぞうで紹介されている作品など、もっと読みたいのですが、なかなか手を広げられないのがもどかしいです。
4.ハローbreeze (2008/03/18)
こんばんは☆
『町長選挙』はいまひとつなので、読まなくて正解ですよ。
『サウスバウンド』はおととし読みました。
沖縄好きの友達がいるので、勧めたのですが未だに読みません。面白いのにね。
奥田さんの作品は、重いテーマの作品のあとに読んでいます。
ただし、『邪魔』は悪い方に転がり落ちていく、暗いストーリーですので、気分転換には不向きな作品です。

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 1

ストロング・メディスン〈下〉 (新潮文庫)

著者 : アーサー ヘイリー

出版社:新潮社

発売日:1988-05

評価 :

記入日 : 2008年03月09日

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 1

ストロング・メディスン〈上〉 (新潮文庫)

著者 : アーサー ヘイリー

出版社:新潮社

発売日:1988-05

評価 :

記入日 : 2008年03月09日

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 11

氷点 (下) (角川文庫)

著者 : 三浦 綾子

出版社:角川書店

発売日:1982-01

評価 :

記入日 : 2008年03月09日

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2.ハローbreeze (2008/03/12)
こんにちは、ようちんさん♪
運命と思えることをお持ちであるというのは羨ましいです。
ミステリーの殺人事件ばかり続けて読んだあとには、合い間にこのような作品を読んでリセットしています。
これは大昔に読みました。『続 氷点』も引き込まれました。『塩狩峠』も感動です。
3.ようちん (2008/03/14)
ハローbreezeさん 度々、こんにちは♪
三浦綾子さん、学生時代にはまって何冊か読みました。
「塩狩峠」 最後のシーンを思い出すだけで、涙が・・・
まひるのの塩狩峠、彼女がその場所に辿り着いたその時・・・
学生時代に読むことが出来て、本当によかったと思える作品です。そうですね、ミステリーのあとには、気持ちのリセットで読み返すのもいいですよね!

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 16

氷点 (〔正〕 上) (角川文庫 (5025))

著者 : 三浦 綾子

出版社:角川書店

発売日:1982-01

評価 :

記入日 : 2008年03月09日

人が生まれながらに背負う原罪について考えさせられた。
遠藤周作著『沈黙』もキリスト教をテーマに書かれています。
また宮部みゆき著『楽園』は最後の部分で違った視点からの考えを述べられています。


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 1

小説ペイオフ―通貨が堕落するとき (講談社文庫)

著者 : 木村 剛

出版社:講談社

発売日:2002-10

評価 :

記入日 : 2008年02月11日

800兆円以上の借金を抱える日本。
それを解決するには?
驚くべきシナリオが用意されています。
現状の物価上昇は原油価格の上昇が主な原因ですが、インフレ傾向にあることは否めず、この物語に脅威を感じさせます。


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 5

孤高のメス 第1巻―外科医当麻鉄彦 (1) (幻冬舎文庫 お 25-1)

著者 : 大鐘 稔彦

出版社:幻冬舎

発売日:2007-02

評価 :

記入日 : 2008年01月03日

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