たなぞう

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ハローbreezeさんの読書ノート

真っ当なミステリー良品
個人的な好き嫌いや評価に関係なく、ただ真っ当だと感じた作品。
ミステリーじゃないといわれる作品もあり。
広義のミステリー。
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 7

十角館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫 あ 52-14)

著者 : 綾辻 行人

出版社:講談社

発売日:2007-10

評価 :

記入日 : 2008年05月09日

1987年刊行作者デビュー作の新装改訂版。
「新本格」の記念碑的作品のみがき直し。

「新本格」が自分の感性に合わないのではと模索中の私は、新装改訂版の本書をみて、これは読んでみなければと、ついに手に取った。
悪くなかった。しかし、私にはやはり何かが足りない。人間の描写、心理描写か。

巻末には作者の新装改訂版あとがき、鮎川哲也氏の旧版解説、戸川安宣氏解説があり、文庫でありながらも豪華で、「新本格」事情に疎い初心者の私には嬉しかった。
そして、ここに私が「新本格」に馴染めない理由がみえた。

作中で、エラリイが云った。
「僕にとって推理小説とは、あくまでも知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊び。それ以上でも以下でもない。
 だから、一時期日本でもてはやされた「社会派」式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1DKのマンションでOLが殺されて、靴底をすりへらした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。― やめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの、現代社会のひずみが産んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック・・・・・絵空事で大いにけっこう。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。ただし、あくまで知的に、ね」
この台詞は綾辻さんの考えとイコールではないが、当時の想いに重なるところはあると書かれている。

私は「社会派」作品が好きだった。だから「新本格」に違和感があるのだろう。
簡単にいうと、私は「本格」と「社会派」が合わさって進化したものが「新本格」かと考えていたふしがある。一概に間違いとはいえないが、正解ではなかった。

綾辻さんが平成14年の『贈る物語Mystery』で、
「謎とその論理的解明を主軸とした物語」― これを「本格ミステリー」として他と差別化して捉え、確認するというスタンスは、「ミステリー」が巨大ジャンル化して「謎」も「論理」もないがしろにされたものが多くなった現在だからこそ、よりいっそう必要とされる、と語っている。

「本格」も「社会派」もどちらも好きだ、島田荘司も松本清張もどちらも好きだという私は、綾辻さんがいう「謎と論理的解明」にさらに加えて、生き生きとした人間像や感情の動き、読者の心を抉るものもほしいと、わがままにも願う。


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 24

ラットマン

著者 : 道尾 秀介

出版社:光文社

発売日:2008-01-22

評価 :

記入日 : 2008年05月08日

うまい。丁寧に積み重ねられたプロット。
評価の星の数は、限りなく5つに近い4つ。

タイトルの『ラットマン』というテーマが、作品の始まりから終わりまで見事に貫いており、ブレない。
心理学の「ラットマン」「命名効果」「合理化」。心の拠り所の違いにより、見え方や感じ方が変わってしまうということ。

そういえば、このたなぞうにおいても、同じ作品を読んでいながら評価を、5つ星にする人もいれば、1つ星にする人もいる。
もちろん、単なる好き嫌いの違いもあるだろうが、
この「ラットマン」が原因の場合も少なくないのではないか。

ただ個人的にはちょっと残念だったところもあった。
殺された女性、ひかりの心の動きを書いてほしかった。姫川亮との関係をどのように思っていたのか?
妹にはなぜあのような話をしていたのか?
読者の想像にまかせると、ひかりという人間像を作者の思いとは違ったものに、誤って理解されてしまうのでは。


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2.ハローbreeze (2008/05/09)
警察ものではなく、290ページの長編ミステリーです。
詳しく知らないのですが、作者はホラー作品で賞をとってデビューしています。

この作品の全体の雰囲気は、陰鬱で暗いです。
内容を書けませんが、好き嫌いの差が大きい作品です。

ちなみに「ラットマン」は心理学で用いられるイラスト。人間が「錯覚」するということをわかりやすく教えてくれます。
3.ryoukent (2008/05/10)
そうですか。わたしの一方的なかんちがいでしたすまぬ。
でも、興味は深まりました。ハローさんありがとう。
この本よみたいListに入れます。

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 1

ミステリーセレクション 4 (4)

著者 : O.ヘンリ

出版社:ポプラ社

発売日:2007-03

評価 :

記入日 : 2008年05月06日

「食」をテーマにした、短編ミステリー4話収録。

お茶でも飲みながら、日常生活のささいな謎を論理的に解いてみましょう、というティー&ケーキ・ミステリー集。ストレートな殺人はないので、怖くありません。

1.『アラカルトの春』O・ヘンリ ★★
    恋する若い2人の微笑ましい話

2.『ママは賭ける』ジェイムズ・ヤッフェ★★★
    警官のママは安楽椅子名探偵

3.『料理女を探せ』アガサ・クリスティ★★★★
    ポワロが消えた料理女の謎を解く

4.『砂糖合戦』北村 薫 ★★★★★
    紅茶に山ほど砂糖を入れる魔女3人?

特に『砂糖合戦』は私の大好きな作品です♪


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 2

枯れ蔵 (新潮文庫)

著者 : 永井 するみ

出版社:新潮社

発売日:2000-01

評価 :

記入日 : 2008年05月06日

第1回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作

米をテーマにした農業ミステリー。

日本人でありながら、米作農家の苦労をあまりに知らないので、せめてミステリー小説を通じてでも知りたいと手に取った。


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 10

学生街の殺人 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:1990-07

評価 :

記入日 : 2008年04月21日

読後一番に感じたのは、この後の東野さんの大活躍が見える作品だということです。
この作品はデビュー4作目ですが、ここでひとつの壁を乗り越えたのではないかと思いました。前3作には気になる点が少なからずあったからです。

第1作『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、東野さんはミステリー界へと羽ばたきますが、その殺人の動機については弱さを指摘する声がありました。東野さんがあえて意外性のある動機を選択したそうですが、賞の選考委員や読者の少なくない方々が動機に弱さを感じると述べたという現実がありました。
そして第2作『卒業』、第3作『白馬山荘殺人事件』は、犯罪方法、トリックにおいても疑問点が多々あり、人物描写もいまひとつでした。
しかし、この『学生街の殺人』は、前3作の問題点をかなり払拭し、良い点は生かした上で、新たな試みも実行していて、ミステリーとしてのレベルがぐっと上がっています。

新たな試みについて一部にだけ触れると、いったん全面解決したかにみえた事件の裏に、実はもうひとつ隠された真相があったというかたちで書いていることが挙げられます。しかも、そのもうひとつの真相を明かすことで読者を驚嘆させるだけでなく、その真相が解明されることによって、被害者の心理状態が浮き上がって見えてくるように仕組んだところは見事で、感心させられました。

この作品のイメージは、ハードボイルドぽいと感じました。
全体を通してひとつ沈んだ、陰鬱な雰囲気があります。そして、主人公は辛い結果が待っているかもしれないと感じながらも、真相解明への行動を止めません。
学生や素人が探偵役になり、コメディタッチで事件を解決していくタイプのミステリーや、青春学園もののライトミステリーよりも、私は好感を持ちました。

好き嫌いの面で言うと
作品世界の雰囲気や、犯人の抱いた動機内容、そして殺された女性の性格や背負ってしまったものなどは、読者の好みの別れるところかもしれません。
読者によっては「暗い」雰囲気を好まず、それだけで嫌悪感を持つ方もいると思います。そのような読者は真相が解明されたときにさらに起こる事件に、一層気分を落ち込ませることでしょう。
しかし、動機、人物描写において、この作品は前3作を確実に越えています。

トリックについては、物足りなさを感じる人も多いと思います。
しかし、この作品のトリックには前3作のような不自然さがありません。無理がありません。
不自然さがないのは当然なんです。トリックは犯人が練りに練って考え出したものではないのですから。


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1.Tetchy (2008/04/22)
これほど評価が高いとわ、意外でした。
確かにこの作品は初期東野作品の第1集大成的作品だと思います。
ただ明かされる真相があまりに残酷。そして主人公の犯人に対する仕打ちも。
結婚するとわかりますが、あれはいくらなんでもないんぢゃないかと・・・。
この作品は、意外性のためのなら、どんなことでもやるという東野氏の人非人的なところが見えて、実はあまり好きじゃないんですね~。
スミマセン、こんなコメントで。
2.ハローbreeze (2008/04/22)
今晩は☆ よいコメントありがとう!
好みの問題は、意見が分かれて当然です。
ちょうどマイケル・コナリー著『夜より暗き闇』が頭に浮かびました。
彼が生み出した二人の人気キャラが揃い踏みします。
一人は、チンピラを殺されるのがわかっていながらも泳がせ利用します。
もう一人は捜査のためだろうが、チンピラが殺されたことを納得しません。
悪に対する二人の掟の違いが浮き彫りにされています。
ここでは、後者が好きです。
 

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 93

ゴールデンスランバー

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2007-11-29

評価 :

記入日 : 2008年04月08日

多くの人が高い評価を与えていたので読んでみました。
伊坂ワールドは顕在で、陰湿感はなく、相変わらずカラッと乾いてクールでした。
後半までは面白く、最後はどんな真相が暴かれるのだろうかとワクワクしていたのですが、こういう終わり方なのですね。温かいものが残りますが、消化不良の感じもあります。

この作品は米国のケネディ大統領暗殺をモチーフにしています。参考文献の落合信彦著『2039年の真実』に書かれているように、この事件には驚くべき真実が隠されています。
そしてストーリーは、これも米国のドラマや映画でヒットした『逃亡者』のようです。こちらも最後に「エッこの人が」という真犯人がわかります。
しかし、この作品は真犯人への逆襲がないんですから、がっかりでした。
熱烈な伊坂ファンには、このほのぼのとした終わり方がベストなのかもしれません。堪能したという方も多いようです。ほのぼのとしたサゲにはきちんと伏線も引いてありましたし。

でもあくまで私の個人的意見ですが、ほのぼのしたサゲだけでなく、プラス悪党退治もお願いしたかったです。


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 7

ぼくと、ぼくらの夏 新装版 (文春文庫 ひ 7-5)

著者 : 樋口 有介

出版社:文藝春秋

発売日:2007-05

評価 :

記入日 : 2008年04月07日

2つのことに驚き、惹かれた。
ひとつは、古さを感じなかったこと。
この作品が第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞したのは、20年前の1988年、昭和63年のこと。なのにまったく古びていない。
2つめに、主人公が高校二年生の男子ながら、しっかりとハードボイルド・ヒーローをしていること。
青春ミステリーと謳われているため、ライト感覚の
中高生向き小説かと安易に考えたが、読後大きな勘違いだったと反省した。
芯の部分はハードボイルド小説の条件を満たしているのでは。しかし、決して固く重すぎるわけではなく、表面上は軽く、ユーモアに溢れ、明るい基調に描かれている。会話の部分も軽妙洒脱。
ヒロインの女の子も生き生きと生命力に溢れている。文庫解説の書評家がうまく表現されているが、「ツンデレ」していて、とても可愛らしい。
良い作品に出会えた。


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 24

宿命 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:1993-07

評価 :

記入日 : 2008年03月14日

本格ミステリーとして、きちんと筋の通った作品で楽しめた。事件の真相が明かされたとき、確かに「宿命」というタイトルが浮き立ってくる感じがした。難を言えば、犯人が殺人という大罪を決意するには動機が弱いし、決行までに要した時間も短すぎるように思った。


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 1

島田荘司全集〈1〉

著者 : 島田 荘司

出版社:南雲堂

発売日:2006-09

評価 :

記入日 : 2008年03月14日

完全改訂版3作が収録されています。
1.『占星術殺人事件』 ★★★★★
2.『斜め屋敷の犯罪』 ★★★
3.『死者が飲む水』 ★★★
『占星術殺人事件』は本格ミステリ好きの方は必読の書です。
あとがきにも興味深い話があり、推理小説は当時、清張呪縛下と呼ばれる時期にあり、島田さんほどの作家でも苦労されたということには驚きました。


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 2

虎口からの脱出 (新潮文庫)

著者 : 景山 民夫

出版社:新潮社

発売日:1990-01

評価 :

記入日 : 2008年03月09日

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 20

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:1999-05

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

最後まで犯人は誰かを明かさないという作品なので、犯人当てに挑戦したい人には最適です。
袋綴じの解説を読まなければ、独りよがりの判断をするところでした。


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 103

チーム・バチスタの栄光

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2006-01

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 7

シリウスの道

著者 : 藤原 伊織

出版社:文藝春秋

発売日:2005-06-10

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 2

わが心臓の痛み

著者 : マイクル コナリー

出版社:扶桑社

発売日:2000-05

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 15

カカオ80%の夏 (ミステリーYA!)

著者 : 永井 するみ

出版社:理論社

発売日:2007-04

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 8

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:1995-08

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 6

硝子のハンマー

著者 : 貴志 祐介

出版社:角川書店

発売日:2004-04-21

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 21

陰の季節 (文春文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:文藝春秋

発売日:2001-10

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 4

池袋ウエストゲートパーク

著者 : 石田 衣良

出版社:文藝春秋

発売日:1998-09

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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 17

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

著者 : ダン・ブラウン,越前 敏弥

出版社:角川書店

発売日:2004-05-31

評価 :

記入日 : 2008年03月04日

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