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ハローbreezeさんの読書ノート

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 1

死がやさしく笑っても

著者 : 北方 謙三

出版社:角川書店

発売日:1996-01

評価 :

完了日 : 2008年11月13日

 
評価は低くせざるを得ない。しかし、好きな作品だ。
<約束の街シリーズ>第4弾。1996年1月30日発行。
再読。

ストーリー展開に無理がある。それはわかっていた。だから、そこは無視して、作品が訴えているものだけに神経を集中する。
北方謙三さんの考える「男」とは? 賛否は関係ない。ただ何を感じられるか。何に心を捕らわれるか。五感を研ぎ澄ませ、対峙する。
読後、何が残っているか。
人間の情念について考えていた。


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 3

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

著者 : ギャビン・ライアル,菊池 光

出版社:早川書房

発売日:1976-04

評価 :

完了日 : 2008年10月25日

3度目の再読。

先日、たなぞう会員の方からこの作品ついてのご質問があったので、読み返してみた。
'80年代に読んだときの評価は、星5つに近い4つだった。

まずは背表紙のあらすじ。
ルイス・ケインの引き受けた仕事は、マガンハルトという男を車で定刻までにリヒテンシュタインへ送り届けることだった。だがフランス警察が男を追っており、さらに彼が生きたまま目的地へ着くのを喜ばない連中もおり、名うてのガンマンを差し向けてきた! 執拗な攻撃をかいくぐり、ケインの車は闇の中を疾駆する! 熱気をはらんで展開する非常な男の世界を描いて、1965年CWA(英国推理作家協会)最優秀英国作品賞を受賞した冒険アクションの名作。

ストーリーはとてもシンプル。
注目すべきは、登場人物たちの造形である。
特に主人公ケインの倫理観。このジャンルの主人公たちに多いのだが、自分のルールというものを頑固に守る。危険度や、報酬の多寡は関係ない。己のルールからはずれないことが重要なのである。
さらに銃や車、酒や煙草などの大道具・小道具の選択。それらを持つ人物の性格を窺わせる大事な役を果たす。
それと相棒役がいい。ガンマン・ハーヴェイはアルコール中毒なのだが、きっちりと仕事をこなす主人公との対比が面白い。
これらの手法は、同ジャンルの現代作家たちが今では広く取り入れている。
本書は、このようなハードボイルド手法が熟成を重ねていたころの作品。古典というほど古くはないが、進化の途上にあった名作といえると思う。

こういう作品を読むと思い浮かぶものがある。とりとめもなく書くと、
トヨタ2000GT、ハコスカGT-R
ダーティー・ハリーのマグナム44
ライカM3
パティック・フィリップ・カラトラバ
スティーブン・スピルバーグの監督デビュー作の映画「激突」
ショーン・コネリーがボンド役の映画「007シリーズ」
古伊万里
名刀といわれる日本刀
アナログのレコード・プレイヤー
古典落語、浪曲・広沢虎造の石松金比羅代参

それぞれ、通の方やマニアの方にとっての名品、名作、名演。
今では彼らの評価・感想が広くいきわたり、それらは一般の人にも素晴らしいものとして認知されているかもしれない。
ただここで疑問に思うのは、もし何も知らない若い世代が彼らの高評価の声を聞きかじっただけで手をだしたらどうなるだろう、ということだ。

この『深夜プラス1』も名作だ。それは間違いない。
ただし、現代の、エンターテインメント小説や手の込んだプロットを持つ作品しか読んだことのない若者だと、ひょっとしたら違った感想を持つかもしれない。
面白いのは同じだが、面白さの種類が違うのだ。


この感想へのコメント

1.ようちん (2008/10/30)
ふむふむ、そうでしたか。
このタイトルを見て「あれ?どこかで見たなぁ」と、思い本棚を調べたら、ありました!ダンナの本でした。深い記憶を手繰って出てきた感想が 「シトロエンが出てきて、映画のトランスポーターみたいだった」とのこと。ほんとでしょうか?私はミステリーかホラーかと思っておりました・・・機会があったら読んでみます!
2.ハローbreeze (2008/10/30)
ミステリ要素もありますが、「冒険小説」が近いでしょうか。この作品をモチーフにしたような映画も結構あるみたいです。
日本冒険小説協会会長でコメディアンの内藤陳さんが、協会公認酒場「深夜+1」を歌舞伎町でやっています。店名にするくらい、この作品は冒険小説好きを刺激する何かを持っているようです。でも、女性には合わないかも。
内藤陳さんは『読まずに死ねるか!』という面白本指南書も出しています。
 

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 1

冬に光は満ちれど―約束の街〈3〉 (角川文庫)

著者 : 北方 謙三

出版社:角川書店

発売日:1997-11

評価 :

完了日 : 2008年06月23日


『約束の街』シリーズの第3弾。11年ぶりの再読。

ハードボイルド作品でありながら、暴力シーンを
極力削っている。どんな意図があるのだろうか?

派手な銃撃戦どころか、カーチェイスさえもない。
明らかに前2作とは異なる。
著者の新たな試みだろうか?

迫力ある暴力シーン、危機一髪のアクションシーンはハードボイルド作品に必要不可欠か?
本書はそんなことを考えさせてくれた。

登場人物たちそれぞれが抱えている心の傷。
躍動する肉体の描写を敢えて削りこむことによって、読者の眼を「人間」に向けさせる。
さらに、「静」を描くことは、緊張感をも高める。
なにかが起こるという切迫した雰囲気を醸す。

ただし、シリーズの中、本書だけを読むことには問題がある。
私の感想は、前2作を読んでいるからこそのものだからだ。
何人かの登場人物が抱える心の傷をすでに知っていた。
そのために、自然と感情移入できたのかもしれない。
そういう意味ではシリーズものというのは厄介な面もあると感じずにいられなかった。


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 1

たとえ朝が来ても―約束の街〈2〉 (角川文庫)

著者 : 北方 謙三

出版社:角川書店

発売日:1996-10

評価 :

完了日 : 2008年05月27日


約束の街シリーズ第2弾。

気にくわない街だが、読者として訪れると妙に落ちつく。

うわべだけリゾートづらした、海岸沿いの街。なぜか事件を引き寄せる。

今回のテーマは「友」
友と思っていた男が、1億の金を奪い、消えた。主人公は、男の別れた妻子が住む街を訪れる。
北方さんの初期作品『友よ、静かに瞑れ』と同じテーマ。

街には、とっつきにくいが魅力的な人がいる。小説家が飼う犬までも、魅力的だ。彼ら、街の人間同士のかかわり合い方が、主人公の考え方に影響を与えていく。当然、北方さんから読者への問いかけでもあるのだろう。
「お前にとって友とは?」
あらためて、友の定義を考えさせられる。

ストーリーは、鑿あとの残る木彫のよう。荒々しく、力強い。
小道具は、なにかを暗示するメタファー。酒、煙草、車、ビリヤード……

虚飾の街は、男を惹きつける。
12年ぶりの再読。



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 1

遠く空は晴れても (角川文庫―約束の街)

著者 : 北方 謙三

出版社:角川書店

発売日:1995-10

評価 :

完了日 : 2008年05月14日


なぜ、北方ハードボイルドに惹かれるのだろう?

北方謙三は、最も好きな作家。
この文庫は、13年ぶりの再読だったが、やはり良い。
『約束の街シリーズ』第1弾。

海沿いのリゾートタウン。高級なホテル。クルージング。
この街にやってきた1人の男が、事件の発端となる。
主人公の若月は、男に注意を向ける。
やがて起こる、地元ヤクザの内部抗争と覚せい剤がらみの事件。
灼けつくような陽射しが、登場人物たちの影を一層濃くする。
リゾート地の高級ホテルと謎の男、その対比は男の謎を強調する。

ストーリーは、登場人物の視点で描写される。
男たちの感情は表現されない。行動があるのみ。
作者視点で描かれる作品より、読者の五感をダイレクトに刺激する。

男が思い描く理想像のひとり、主人公の若月<ソルティ>。
北方さんには、いつまでも魅力的な人間を書き続けてほしい。


この感想へのコメント

9.ryoukent (2008/05/20)
なりましたなりました。でもどうだったかは覚えていません。遥か35年くらい前のお話ですので。私はどっちかというと、サウンドトラックに流れた S&G に夢中でした。スカボロフェアーとかミセスロビンソンって歌。傑作でした。
『シティ・・・・・』は見たことあるとしても、もう一度観るゾ!
ハローさんのコメント読んで激しくそう思いました。
10.ハローbreeze (2008/05/22)
S&G は私より前の世代でかなり昔になりましたが、何年経っても色褪せませんね。美しいメロディとハーモニー。久しぶりに聴きたくなりました。

映画は、音楽が記憶に残ることが多いですよね?
この間突然、映画音楽を聴きたくなって『太陽がいっぱい』『死刑台のエレベーター』『007のテーマ』が入ったCDを借りました。iPod用音源を集めていく予定です。

そうだryoukentさん! 『007ジェームズ・ボンド』といえば、俳優は誰?

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 1

香水と誕生日

著者 : 片岡 義男

出版社:講談社

発売日:1990-01

評価 :

完了日 : 2005年10月10日

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