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にゃんちいさんの読書ノート

2008年読んだ本
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 18

あぽやん

著者 : 新野 剛志

出版社:文藝春秋

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年07月04日

題名でなんとなく選んだら、直木賞候補だって。
あぽやんのAPOはairportから。トラブルを排し無事旅客を送り出す空港のエキスパートのこと。
旅行会社の本社から成田空港に飛ばされて来た主人公は、恋人にふられ出世の足踏みにあせり、ふて腐れ気味・・・。
ドタバタと起きる出来事を納めていくうち、主人公の気持ちが変化していく。
働く人達の仕事に対するプロ意識という柱が一本通っていた。面白かった。


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 37

ひとり日和

著者 : 青山 七恵

出版社:河出書房新社

発売日:2007-02-16

評価 :

完了日 : 2008年07月02日

最新刊の「やさしいため息」の後に読んでみましたが、こちらの方があせりのない、自然体な文章でした。
若い女の子が、自分の人生をスタートさせる前の準備期間。伸ばしたり縮めたり、心もゆっくりストレッチしておきましょう。


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 2

暁の死線 (創元推理文庫 120-2)

著者 : ウィリアム・アイリッシュ

出版社:東京創元社

発売日:1969-04

評価 :

完了日 : 2008年07月01日

殺人の容疑を晴らすため、若い男と女が深夜のニューヨークを奔走する。二人が故郷へと帰るバスが出発する夜明けまでに真犯人を探し出さなければならない。タイムリミットまで5時間……。

都会の夢に破れたどこにでもいるような若者が、自分達の持てる機知と勇気を振り絞って困難に立ち向かう。無鉄砲さにハラハラし、若さに嫉妬し、成功を祈った。
早く先を読みたくなる心と、甘美な雰囲気描写をじっくり味わいたい気持ちがせめぎあって困ってしまった。
ラストに摩天楼から覗く朝日のように、新鮮で清々しい作品だった。


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5.Tetchy (2008/07/12)
おおっ、短編集も購入済でしたか!
感想楽しみにしてます♪
アイリッシュはやっぱり夜に読むのが一番合いますね。
ナイトキャップ代わりに一編ずつちびちび読むのが最高の贅沢ですね☆
しかし絶版の多いこと!
非常に手に入りにくくなってます(><)
このたなぞうを見て、もっと多くの人がアイリッシュを読んでくれたらいいですけどね~。
6.にゃんちい (2008/07/14)
絶版!それはいけません。
もうこうなったらアイリッシュ大人買いです。
たなぞうも新しく参加される人が最近どんどん増えているようなので、きっと広がりますよー。


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 57

仏果を得ず

著者 : 三浦 しをん

出版社:双葉社

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2008年06月29日

伝統芸能を極めんとする話の割には、アットホームで和やかでした。


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 2

墓場への切符―マット・スカダー・シリーズ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

著者 : ローレンス ブロック

出版社:二見書房

発売日:1995-10

評価 :

完了日 : 2008年06月27日

かつて自分を刑務所に送り込んだ私立探偵マット・スカダーに復讐するため、マットと関係のある女性を次々と殺していく殺人鬼。
巧妙なやり方で法律や警察が手を出せない犯人から、大切な女エレインを守れるか。マットは追い詰められ苦悩する。

初めから犯人も目的も分かっているのだが、どんどん引き込まれた。面白い。これがハードボイルドってヤツか。スマートな正義の騎士じゃなく、泥臭く這いつくばるマット・スカダーのかっこよさは本物だ。


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1.take9296 (2008/06/30)
倒錯三部作も、あと「獣たちの墓」だけになりましたね。
この三部作の前二作、「聖なる酒場の挽歌」「慈悲深い死」も是非どうぞ。また、三部作以降の作品は、また作品のトーンが変わってきます。シリーズ最新作まで、著者のページターナーぶりは健在です。
2.にゃんちい (2008/07/01)
いいですね、マット・スカダー。最近読んだチャンドラーのフィリップ・マーローもよかったけど、こちらの方が分かりやすく、親しみやすいです。
また次探してみます。
 

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 4

セリヌンティウスの舟 (光文社文庫)

著者 : 石持浅海

出版社:光文社

発売日:2008-05-13

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

ダイビング中の漂流事故。互いに手をつなぎ輪にって漂い、無事救助された六人の男女。二年後、深い絆で結ばれた彼らの中の一人が毒を飲んで自殺をする。
しかし、その自殺には残った五人を巻き込む可能性が秘められていた。
信じ合った仲間に、悪意や裏切りがなかったことを検証する議論が繰り広げられる。

いわゆる謎解きの終着点が「人の善意を証明する」ことという着想が奇抜。
が、どれだけ彼らが一体感を持ち信じ合う存在かということを分からせようとして、全体的にくどくなっていた。


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 28

借金取りの王子

著者 : 垣根 涼介

出版社:新潮社

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2008年06月23日

企業からリストラを請負い、その選定作業をする主人公。対象となった社員との面接の風景を通し、ざまざまな人生が見えてくる。
なんて物騒な設定だろうと目を見張ったが、対象者が自分の人生を見直すためのきっかけとなっていて、意外に前向きで爽やかだった。
私の働き方、生き方にもちょこっと風をいれてみたくなった。
リストラは嫌だけどね。


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 5

雨鱒の川 (集英社文庫)

著者 : 川上 健一

出版社:集英社

発売日:1994-09

評価 :

完了日 : 2008年06月21日

東北のみずみずしい自然のなかで、絵を描くのが大好きな少年と聴力を失った少女は、いつもふたりで過ごしていた。十年後成長した二人は、「一緒でなければ生きていられない」という強い結びつきで、現実に向かいその初恋を貫こうとする。
前半分までが少年時代の話に充てられ、川での魚取りの様子や子供達の心の動きが、躍動感、緊張感に溢れていた。この前半は児童文学としてもよい作品だと思う。方言での会話も耳に心地よかった。


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 3

さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))

著者 : レイモンド・チャンドラー,清水 俊二

出版社:早川書房

発売日:1976-04

評価 :

完了日 : 2008年06月20日

場面展開のテンポがよく、ストーリーも凝っていました。また、風景や匂い、表情などの描写が、まるで詩のようで素敵でした。
命知らずで男気があって、美女にもてまくりなんて、さぞやマーローに憧れた男性の多いことでしょう。
ネタバレですが、悪女が最後に自ら命を絶った理由が、冷めた関係に見えていた夫を実は愛しており、彼に迷惑をかけない為だったという、表題どおりのロマンチックな終わり方もよかったです。


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2.にゃんちい (2008/06/21)
ああ、なるほど。この大男がいなければ、この物語は成立しないほど重要なキャラクターだったんですね!
マロイの登場する初めの方が集中できてなくて、読後なんかモヤモヤっとしてたんですが、これで物語の奥行きが見えて来ました。
さすがTetchyさん。ご指導ありがとうございます!!
3.Tetchy (2008/06/21)
いえ、ご指導だなんて、滅相も無い(^^;A

でもこういうめっぽう強い大男が見せる弱さとか、優しさとかグッと来ませんか?
例えば、ドラえもんのジャイアンなんかは、TV版ではただのいじめっこですが、映画版では献身的にのび太たちをサポートして、すっごくいいやつなんですよねぇ。
だからこういう面を見ると、TVのジャイアンの横暴ぶりも、ホントはいいヤツだって知ってるぜ♪って感じで見てしまいますね。

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 5

科学の扉をノックする

著者 : 小川 洋子

出版社:集英社

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年06月17日

小説家小川洋子さんが全くの素人として、7名の科学の専門家に聞いたお話を綴ったもの。
いまさら他人に聞けないようなことが、分かりやすく書かれていて、(それでも理解できないのもあったけど)、面白かったです。
先生方の、目に見えないもの、人知の及ばないことに対する謙虚な姿勢に敬服しました。


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 11

やさしいため息

著者 : 青山七恵

出版社:河出書房新社

発売日:2008-05-16

評価 :

完了日 : 2008年06月15日

人との距離が埋められない女の子と、やさしく見つめる弟。
私は女の子時代、こういった繊細な女性向けの本を読んで来なかったことを後悔している。
今更ながら、こんなレース編みのような世界に浸ってみたい。
2編目の短編『松かさ拾い』の方が好き。


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 115

ゴールデンスランバー

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2007-11-29

評価 :

完了日 : 2008年06月14日

長編ならではの醍醐味を堪能させて頂きました。
いつもの超絶技巧にスピード感が加わり、新たな拡がりを感じました。
伊坂さんの作品の一番の魅力は会話だと思いますが、なかでも女性のセリフが大好きです。登場する女性は皆、背筋がピンと伸びていて男前。「だと思った。」って、かっこよすぎ!


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8.にゃんちい (2008/06/26)
詳しく紹介して下さり、ありがとうございます。
では、ミステリーの『テロリストのパラソル』から行ってみます。
9.ryoukent (2008/06/27)
 怖いもの見たさ というか、ほんとに怖いからやめておいた方が良いというか。

 「読んではいけない本」をご紹介します。
(むかし『買ってはいけない』という本があって、よく売れたようでしたが、それとは何の関係もない)

『スメラギの国』朱川湊人:著  です。
これはヤバイです。たなぞう にも感想が載ってますので、まあ見てみてください。わたしの感想もあります。

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 8

シグナル

著者 : 関口 尚

出版社:幻冬舎

発売日:2008-02-22

評価 :

完了日 : 2008年06月11日

この作者の『空をつかむまで』がとてもよかったので、ギャップが大きく感じられました。登場人物にリアリティが感じられず、共鳴する部分が少なかったです。


この感想へのコメント

1. (2008/06/13)
>ギャップが大きく
同感です。質の高いものを「コンスタント」に書くのは難しいんでしょうけど..
 

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 4

アトポス (講談社文庫)

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1996-10

評価 :

完了日 : 2008年06月09日

重い。手が疲れました。でも読ませるなー。
実話部分はスリル満点だし、本題では小さなエピソードが全て最後にピタピタッとはまって快感です。
多少グロテスクな所もありましたが、これも同性の女の業ゆえですから仕方ありませんね。

後半、なんと御手洗は白馬に乗って登場。
この時のレオナとのやりとりが最高でした。


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 79

フィッシュストーリー

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2007-01-30

評価 :

完了日 : 2008年06月05日

廻り合わせの偶然と必然を描いた表題作が、きりっとしていてよかったものの、全体としては比較的地味な作品でした。

これで、アンソロジーを除き『ゴールデンスランパー』以外全ての作品を読み終えました。
ストーリーでは、伏線とどんでん返しがみごとな『アヒルと鴨のコインロッカー』。
心理描写では、秀逸な設定で若者に止まらず様々な人物を描いた『終末のフール』。
この2作が最も印象に残っています。
『ゴールデンスランパー』どうかな。楽しみです。


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4.にゃんちい (2008/06/06)
ねこずきんさんへ
『アヒル~』は確かにそういうキツイとこもありますが、他の作品から伊坂さんはかなりの犬派、というか動物に対して深い愛情を持っている方だとわかります。
我々猫派とも通じるものがあるんじゃないかな。
5.ryoukent (2008/06/06)
そうか、先に『重力ピエロ』を読むのですね。諒解です。

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 162

夜は短し歩けよ乙女

著者 : 森見 登美彦

出版社:角川書店

発売日:2006-11-29

評価 :

完了日 : 2008年06月03日

かねがね甲子園で黄色いメガホンを振り、道頓堀で食い倒れてみたいと思っていましたが、最近は京都がマイブーム。
京大の学食でランチを取り、鴨川の川辺や糺の森をそぞろ歩き、先斗町で偽電気ブランを飲み倒す…。
森見氏、万城目氏のおかげで妄想は膨らみ、とりあえずガイドブックだけは購入。


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 6

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))

著者 : レイモンド・チャンドラー,清水 俊二

出版社:早川書房

発売日:1976-04

評価 :

完了日 : 2008年06月02日

フィリップ・マーローを知らずに私立探偵は語れないというわけで、レイモンド・チャンドラー初挑戦。
ストーリーや主人公の魅力は申し分ないのですが、皮肉たっぷりの文章は難解で、ちゃんと味わえたのかどうか疑問です。
村上春樹訳も読んでみなくてはいけません。


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10.フィリップ・まろ (2008/06/26)
はもるさん。たなぞう、システムが脆弱なところが玉に瑕ですが、底力はありますよ。これだけ読書家が結集すると話題が耐えないですからね。中身の濃い会話が飛び交うしゃべり場です。

にゃんちいさん。介護のことは経験の如何にかかわらず遠慮なく話してもらったほうがいいかと想います。やがて必ず介護したりされたりしますから。心の準備としてね。
11.にゃんちい (2008/06/28)
まろさん。
介護のことって、避けては通れないのは分かってても、つい目をそむけてしまいがちです。ウチは二人きりなので、よけい先の事は考えたくないのかもしれませが、心構えは大切ですね。

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 3

海峡を渡るバイオリン (河出文庫)

著者 : 陳 昌鉉,鬼塚 忠,岡山 徹

出版社:河出書房新社

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2008年05月28日

世界的に認められたバイオリン製作者の、その製作に懸けた一生と情熱を伝えるノンフィクション。
日本の統治下の韓国に生まれた少年が、日本人教師やバイオリンに素直に抱いた憧れが原点となっていた。
本人の生き方もさることながら、韓国に残った母親の朝鮮戦争での体験は凄まじかった。


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 90

阪急電車

著者 : 有川 浩

出版社:幻冬舎

発売日:2008-01

評価 :

完了日 : 2008年05月28日

車窓を渡る風のように爽やかでした。
恋のはじまりのお話なんて今更、なんて思ってたけど楽しかった。たまには甘いのもいいかな。


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 10

空をつかむまで

著者 : 関口 尚

出版社:集英社

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2008年05月26日

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