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Pipoさんの読書ノート

戯曲もいかがですか
お芝居、大好きです。劇場からは足が遠のきつつありますが、本ですばらしい台詞回しを楽しむのもまたよし、と。純然たる戯曲だけではなく、解説本・舞台化の原作もここに。
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 2

今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇 (ポプラ文庫 ま 1-2)

著者 : 松井 今朝子

出版社:ポプラ社

発売日:2008-10

評価 :

完了日 : 2008年11月05日

前作『今朝子の晩ごはん』を面白く読んだので、続きで読みました。装丁は前作のほうが可愛いのですが、こちらのほうが粋だと思います。

メインはやはり、『吉原手引草』の直木賞受賞に関するあれこれでしょうか。選考結果発表の当日のできごとは割合あっさりと片付けられているのですが、その直後から始まる、お祝い+取材攻勢+新作依頼のすさまじいこと!これが「取ると取らないでは原稿料その他が断然違う」といわれる文芸の賞なんでしょうね。だから前半でコードネーム「QP」の出番が少ないのが納得できます(笑)。その代わりに、東京23区内の美味しいお店ガイドとして楽しめます(でも五穀米弁当は必須)。祇園生まれのお嬢さんは、実に口贅沢でいらっしゃいますこと!

前作のとおりお芝居をたくさん観られており、その的確で辛口な批評も楽しいです。結構、巷では「絶賛の嵐!」といわれている作品にダメ出しがされていたりするのもただの好き嫌いというわけでもなく、相変わらず分析的で素敵です。

時事問題に関するコメントなどは少し前の椎名誠さんのエッセイをほうふつとさせる攻撃性が面白いのですが、やはりアフター直木賞ということもあってか、執筆やイベントのスケジュールの合間にちょこっとという感じで、ちょっと注意散漫ぎみにも思えました。

松井さんの小説観は前作よりもよく分かりますし、☆の数は前作どおりにしたいと思うものの、直木賞のあおりを食らった感じで記事がお疲れぎみに感じられることと、自分がちょっと慣れてしまったようで、この評価となりました。☆半分だけ引ける、とかいうシステムがあったらいいのですが…ごめんなさい。


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 6

今朝子の晩ごはん (ポプラ文庫)

著者 : 松井 今朝子

出版社:ポプラ社

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年11月03日

お楽しみにとっているうちに読む時期を逃しつつある(涙)作品、『吉原手引草』の松井今朝子さんによる、ブログをまとめたエッセイ集です。中身を読むと仕掛けがわかる、ちょっと可愛い装丁もなかなか。

タイトルのとおり、自炊・外食を含めた毎日のごはんネタをメインに、ご自身の周りのできごとについてのあれこれがつづられます。頻繁に登場する五穀米弁当ともっちり豆腐はともかく(笑)、「○分クッキング」、侮りがたし!思わず作り方を熟読してしまいます。ご実家が京都で料亭を営んでいらっしゃるというバックグラウンドが「おいしいものをきちんと食べる」という姿勢につながっていらっしゃるんだろうと思います。

それに、松井さんの歌舞伎演出者としてのキャリアが生きている、和洋含めた演劇評がまた素敵です。一般には「もう、見られただけで幸せ!」という感じの歌舞伎役者のできにケチをつけ(でもちゃんとほめられる作品はほめる)、返す刀で自民党政治を含めた昨今の世間に罵声を浴びせる姿勢が品よく暴れん坊で素敵です。時どき登場する妹さんも、めっちゃ京都人ー!なもの言いが見事。ガラパゴス諸島旅行記(解説に同行者の萩尾望都さんのマンガ)は、やはり作家さんとしての筆致の滑らかさを味わえます。でも、他の部分の暴れっぷりのほうが好きかな(笑)。

ブログの愛読者さんでしたら目新しいものは少ないので☆も少なくなるとは思いますが、私は演劇評が大変気に入ったのと、この軽やかでピリッとした筆致もキライではないので、この☆の数です。


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1.manu (2008/11/12)
「吉原手引草」は自分の知識不足からか、イマイチだったんですが、この本は読みたいと思ってました。
11月に入ってやたら源氏特集をテレビで見たので、すっかり古典気分なんですよねぇ。
江戸も又良さそうです。
2.Pipo (2008/11/12)
manuさん、こちらにもお運びありがとうございます。

『吉原手引草』は「遊郭ものを読もう!」と思った時期に宮木あや子さんの『花宵道中』とどちらにしようか迷い、結局後回しにして今まできています(笑)。『花宵-』は描写の好き嫌いがありますが、遊郭の様子が無理なく分かりやすく描かれていました。

今年は源氏物語千年とかで、王朝ものにスポットが当たっていますが、私はきびきびした江戸ものも好きです。
 

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 1

ゼンダ城の虜 (創元推理文庫 F ホ 4-1 Sogen Classics)

著者 : アンソニー・ホープ

出版社:東京創元社

発売日:1970-02

評価 :

完了日 : 2008年10月24日

原題が"The Prisoner of Zenda"。そのままの邦題です。prisonerの訳がシンプルながらも「やっぱりこれしかないよなぁ」と見事。チェコとドイツの国境あたりに設定された王国、ルリタニアの王位をめぐる物語です。

主人公は英国の名門貴族の次男坊で無役。この青年がルリタニア国王の戴冠式に赴いたところから、物語が動き出します。彼と瓜二つの人物、その異母弟、美しく才知あふれる女性…もう活劇成分てんこ盛り(笑)。筆致は英国の作家らしく、こまごまと克明な印象を受けます。デュマ『ダルタニャン物語』のやたらめったらな疾走感(笑)とは異なりますが、この手堅い運びも捨てがたいです。読み進むうちに、タイトルが効いてくるというのがなかなか!

続編『ヘンツオ伯爵』は後日談。少しだけ視点を変えた語りが面白く読めました。ルリタニア王妃がちょっと『ダルタニャン-』のアンヌ・ドートリッシュのような側面を見せながら物語が進みます。結末は…やっぱりこれしかないなあと。

訳にはやや時代が出ている名詞もあって、改訳もアリかと思いましたが、これはこれで時代小説の許容範囲かと思います。装丁もシックで、小さな活字がまた創元文庫らしく(笑)、ひさびさにこのシリーズを手にした懐かしさも手伝って、次々とページを繰りました。そりゃあお約束の展開だけれども(笑)、それがどう見事にまとまっていくかを楽しむのもまた一興で、それを楽しく思い出させてくれた本です。それに、きゃろるさんとだまだまさんの応援で読むことができた1冊だとも思います。ありがとうございました。

-----[2008.9.30 未読リストアップ時のコメント]-----

野田秀樹さんの同名のお芝居で有名、でも原作は知らない(笑)ということで読んでみたい作品のひとつです。ヨーロッパの小国を舞台に、王位をめぐるそっくりさん+スリル満点の大活劇。創元社さんでかなり前に見つけており、そのままになっていますので。


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3.だまだま (2008/10/02)
こんばんは。お邪魔します。
『ゼンダ城の虜』、昔大好きだったので思わず反応して出てきてしまいました。マイナーな物語なんだと勝手に思い込んでいましたが、そんなに舞台化されていたんですね。ちなみに私がこの物語を知ったのは、藤子不二雄の『まんが道』ででした(笑)。
創元推理文庫の冒険小説には一時期ハマっていて、そればっかり読んでいた記憶があります。
4.Pipo (2008/10/03)
だまだまさん、こんにちは。お運びありがとうございます。

確かに、私も友人とお茶を飲みながら『ゼンダ城』の原作について話をしたといった経験はなく(笑)、今はあまり読まれない部類に入っているのかもしれません。でも、「たなぞう」ではこういった本のお話もできて嬉しく思っています。創元推理文庫の活劇ものも好きで、たまに手に取ります。

大甘でとぼけた感想ばかりですが、またお運びいただければ嬉しいです。

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 1

三大悲劇集 血の婚礼 他二篇 (岩波文庫)

著者 : ガルシーア ロルカ

出版社:岩波書店

発売日:1992-07

評価 :

完了日 : 2008年10月17日

「20世紀最高の戯曲」との誉れ高い作品…本当にそうか?と挑戦しました。舞踊劇としても著名な作品です。日本では、森山未来さん主演で舞台にかかりました。

表題作『血の婚礼』は実話に題材をとった作品。婚礼の日に花嫁とその義理のいとこが式場に現れず…。この婚礼には以前から微妙な雰囲気が流れており、そのあたりはガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』と似たモチーフです。夫と上の息子を失っている花婿の母親、花嫁の義理のいとこのざらついた感情が見事な台詞回しで描かれています。この義理のいとこ、レオナルド役の森山さんは、荒っぽいけど清潔で繊細な感じがマルでした。これをホアキン・コルテスのようなコテコテのラテン人でやられちゃあ、日本人には濃ゆ過ぎ(笑)。

『イェルマ』は結婚後の男女の、「子供」をめぐる話。『ベルナルダ・アルバの家』は、女ばかりの家に持ち上がった、長姉の結婚話がきっかけで起こる、ある問題を扱った作品です。これらを含めて、3作とも限られた人間関係での窒息感を描いていますが、会話劇としては『ベルナルダ-』が一番緊迫感があって好みでした。

アンダルシアという田舎のザラリとした太陽の暑さと、そこに濃縮されたカトリックの教えが重要な舞台装置です。やはり「花嫁にオレンジの花の冠」などのお約束ごとを知っていないと、痛烈な皮肉を受け止めるのが難しかったりします(劇だから文による解説がない)ので、そのあたりをうまくクリアすることが必要かと思います。

それに、ロルカが詩人だけあって、婚礼の客の歌や子守歌といった形で詩がたくさん出てきます。これをうまく日本語の舞台で処理できるかどうかが決め手でしょう。演出家さんと音楽のがんばりどころだと思います(舞台化に際しては、ロルカ自身が選んだものがあると聞きますが、それであっても)。

私はスペイン語ができないので何ともいえないのですが、激しい原語でのやりとりのほうが数倍素晴らしい…ような気がします。十分に日本語訳でも楽しめますが、これはやはり、いい舞台にかけてこその作品だとも思いますので、この☆の数で。


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 3

人形の家―三幕 (新潮文庫)

著者 : イプセン,矢崎 源九郎

出版社:新潮社

発売日:1989-08

評価 :

完了日 : 2008年09月08日

まず、表紙が好きです(笑)。クラシック音楽『ペール・ギュント』の物語の原作者、イプセンの代表作といわれる劇です。弁護士ヘルメルの妻ノラが主人公。彼女は良識あるとても可愛らしい奥様。ちょっと旦那が重たいけれども(笑)。

ある日、夫の部下が彼女のもとに嘆願にやって来ます。彼女は断ろうとしますが、あることがあったために強く出られない。昼ドラのような展開?に進まず(笑)に別の展開が待っており、彼女の人生は大きく揺らいでいきます。そして標題がばん、と出てくるというつくり。

フェミニズム的には画期的な作品だといわれますが、思想的なものがどうであれ、私個人の感想としては今さらやっても魅力は薄いです(笑)。まぁ、ある意味男女の仲の現実を突いているので、古びてないと言えないこともないし、同じような話は今の小説の題材にゴロゴロあります。ですが、舞台にかける作品としては素材の賞味期限が過ぎている感があり、ものすごく演技の巧みなキャスティングで楽しむしか方法がないような気がしますね…。そのへんがチェーホフが今でも広く扱われるのと微妙に違うところなのかなぁと思っています。この2人の扱う題材はちょっと違うので一概にはいえませんけれど…というわけで、この☆の数です。ごめんなさい。


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 1

初級革命講座 飛龍伝 (角川文庫)

著者 : つか こうへい

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-07-25

評価 :

完了日 : 2008年09月06日

角川文庫60周年の記念イベントとして、人気作家さんが月替わりで「編集長」としてお気に入りを5冊ほどセレクトする企画が行われています。この本は8月担当、重松清編集長のセレクトから。

つか作品はコドモの頃に映画『蒲田行進曲』にガツンとやられ(本当はエンディングが原作と違う)、その後演劇での再演が増えた頃にガンガン観に行っていました。この『飛龍伝』は残念ながら観ていないので、早速手に取りました。

ストーリーは伝説のリーサル・ウェポン「飛龍」を操る主人公(微妙にヘタレた過去を持つ)を中心に、若かりし頃の学生運動を引きずる中年の闘士たちがもうスラップスティックにどたばた。デモ隊との衝突で再起不能となった機動隊員の療養施設に「全学連ショー」で慰問って…デモ隊と機動隊の激突ガチンコ生中継ショーとか、もうめちゃくちゃで笑うしかないです。本気で学生運動やってた人が読んだら怒るかも…とちょっとだけ思います(笑)が、台詞の運びは緩急自在で見事。ラストの主人公の長台詞はつか作品のお約束で、ここまでのどたばたを力技でまとめてしまうようでもありながら、大人物ではない人間の面白哀しさを描いていて、思わずしんみりさせられてしまいます(劇場では毎作品号泣者続出でスタンディング・オベーションへなだれ込む:笑)。

『熱海殺人事件』のどたばたっぷりと共通しているなと思いながら読んでいると、同時代の執筆だということで納得。本で読んでもいいですが、やっぱり劇場でね!と思うのでこの☆の数です。


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 1

シェイクスピアカルタ

著者 : 吉見あや子

出版社:DTP出版

発売日:2007-09-15

評価 :

完了日 : 2008年09月02日

題名のとおり、シェイクスピア劇中の名台詞を集めたかるたです。

シェイクスピアの台詞の札と、それを読み上げたCD(きちんとしたシェイクスピア俳優さんの読み)がセットされています。別に今さら古めかしい英語の勉強をしたいわけではないし…たとえば「尼寺へ行け!(ハムレット)」とか、「新しい名誉は新しい衣服と同じだ(マクベス)」とかキレイに発音できても微妙です(笑)。でもこういうちょっとバカなもの、好き。

存在を耳にして「欲しい!」と即思ったうえに、「CDをランダム再生すればかるた取りができます」という書店員さんのPOPに撃沈(笑)。『村上かるた うさぎおいしーフランス人』は人にもらえれば欲しいんですけど(笑)、これは自腹を切ってもいいかな、と思わせる企画ものです…って、早く買おうよ、私。


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 5

エレンディラ (ちくま文庫)

著者 : ガブリエル ガルシア・マルケス,G. ガルシア・マルケス

出版社:筑摩書房

発売日:1988-12

評価 :

完了日 : 2008年08月27日

以前からこのサボテンの表紙が気になっており、このたび手に取りました。それに、蜷川幸雄のミュージカル「エレンディラ」の原作になっているのも興味のモトで。マルケスの短編を5編まとめた短編集です。訳は鼓直さんと、木村榮一さんの大御所ツートップでの分担です。

「大人のための残酷な童話」と銘打たれている(カバー裏)とおり、マルケス独特の暑くて曇り空でどろっと何か出てきそうな感じ…それにファンタジー仕立てが加わります。「大人のための…」といえば、倉橋由美子「大人のための残酷童話(奇しくもそのまんまだ)」など、ブラックなオチへ持っていくものが多いのですが、これは意外とキレイにまとめられていて驚きました(笑)。それぞれの短編の邦題はほぼ直訳(スペイン語には明るくないので、単語の並びから判断)ですが、ふわりと優雅な感触が素晴らしく好みです(笑)。訳も実直ながら、柔らかく優美だと思います。

表題作の「エレンディラ」、正確には「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」は題名どおりの怒濤のごとき悲惨の物語ながらも、甘辛のバランスと幕切れが見事です。個人的には最初の「大きな翼のある、ひどく年取った男」が好み。題名のままのビジュアルを持つ男を拾ってしまった家と、彼をめぐる大騒動の話。ちょっと微妙に可笑しい話で、最後がマルケスなようでそうでないようなファンタジックさです。各短編をとびとびに読むのではなく、順番に読むのがおすすめです。

木村榮一さんによる解説も的確で、ラテンアメリカ文学とその背景について理解が進みます。マルケス以外の作家にも触れられているので、ラテンアメリカ文学にハマるもとにもなるかもしれません(笑)。しっかり読めて、ボリュームも適当な短編集だと思うのでこの☆の数です。

☆おまけ:先日、書店の「ラテンアメリカ文学」の棚の前にいたら、隣に来た大学生らしき集団が「あー、『ラベイ』の棚ってここかぁ」と言っていて仰天しました。「ラ米」ってすごい略…に感動。それに、そういう勉強をしてくれている人たちを見てハッピーになりました。


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 1

ザ・シェークスピア―全戯曲(全原文+全訳)全一冊

著者 : シェークスピア

出版社:第三書館

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2008年08月09日

書店で何度も手に取りつつ、猛烈に欲しいのに手に入れていない本(笑)です。坪内逍遥訳のシェイクスピア戯曲が全ておさめられています。シェイクスピアの作品訳はいろいろありますが、基本的に彼の作品は大衆演劇+時代劇であるので、坪内の美文調がかえって似つかわしくもあるように思えて、言葉の響きを楽しめます。それに、原文も載っているので対応させながら「ふむふむ」と読むこともできます。英文と訳本の2冊を手元に広げなくていいので楽(笑)。

大判なので、手でとじ目やページを押さえなくても自然に広がります。読破を目指さず、ぱらりと開いて出てきた作品を寝転んで読む…という楽しみかたができるなぁと思っています。それに、レイアウトが新聞の縮刷版のようで、なんだかフシギなものを読んでいる気分になるのも楽しい本です。

◇この本は「未読本だけど既読本」という微妙なポジションの本なので、もう先に「戯曲」のノートに入れました。入手したら評価の☆を入れる予定です。


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 1

薔薇戦争―シェイクスピア・『ヘンリ六世』『リチャード三世』に拠る

著者 : John Barton,Peter Hall,木下 順二,ジョン バートン,ピーター ホール

出版社:講談社

発売日:1997-04

評価 :

完了日 : 2008年05月16日

「薔薇戦争」非常に美しい響きですね。薔薇とはいっても、今の何枚も花びらのある、いわゆるハイブリッドローズじゃありません。一重の花で、サッカーのイングランド代表チーム「スリーライオンズ」のエンブレムの、下にぽんぽんっと描かれてるやつです。(最初は何の花かと思った:笑)。ヨーク家とランカスター家の紋章を取って呼ばれる、英国王家の正統性を争ったこの戦争を、シェイクスピアの「ヘンリー6世(第1-3部)」「リチャード3世」をつないで描いた大作の戯曲です。

シェイクスピアの翻訳といえば、クラシカルなものが好みなら福田恒存さん、小粋な感じでは小田嶋雄志さん、現代的には松岡和子さんといったかたのものを手に取りやすいと思うのですが、こちらは訳を「夕鶴」の木下順二さんが手がけておられます。俳優さんの台詞運びには非常に厳しいかただったといわれるだけあって、言葉のはしばしへの神経の行き届きかたが並大抵ではなく、読み進めやすいよう訳のように感じます。アレンジの妙か木下さんの訳の妙か、峻烈な台詞も意外と穏やかだったり("Off with his head!"とか)個々のお芝居の名台詞が少し違ったスタンスで出てきたりしますので、そういった違いを楽しむこともできます。

個々の戯曲をすでにご存じのかたはこちらだけ読み進めてもいいと思いますし、そうでないかたは先にガイド本(阿刀田高さんの「シェイクスピアを楽しむために」など)を読まれてから楽しまれるといいと思います。もちろん、この本だけガーッと一気に読むのもおすすめです(笑)。ただし、「グリークス」と同じでこちらも時間と心に余裕のある人限定かもしれません。


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 1

グリークス―10本のギリシャ劇によるひとつの物語

著者 :

出版社:劇書房

発売日:2000-08

評価 :

完了日 : 2008年05月15日

英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー初演、日本では蜷川幸雄演出、上演時間約9時間!という一大スペクタクル戯曲です。ギリシャ神話で名高いトロイア戦争を描いた、エウリピデスなど10本のギリシア古典劇をまとめあげています。

第1部「戦争」、第2部「殺人」、第3部「神々」とパートが分けられています。すべて人間の側から描かれており、神がかったシーンはありません。しかも「誇り高き」といった描写はまるでなく、ダークサイド(タブーな面はない)というか、業というか。それを圧倒的なことばの量で語ります。ですが、なぜか「人間はかくも愚かなものか!」と頭を抱えるというよりも、もともと人間の中にある負の感情や行動が(どぎつい形ではあるけれど)出てくるというわけですので、そんなに嫌みには感じません。

参考までにアレンジされた原作を挙げておくと:

第1部
アウリスのイピゲネイア(エウリピデス)/アキレウス(ホメロス)/トロイアの女たち(エウリピデス)

第2部
ヘカベ(エウリピデス)/アガメムノン(アイスキュロス)/エレクトラ(ソフォクレス)

第3部
ヘレネ(エウリピデス)/オレステス(エウリピデス)/アンドロマケ(エウリピデス)/タウリケのイピゲネイア(エウリピデス)

ですので、全部ばらばらに読むよりも面倒くさくなくていい(笑)。各戯曲のつなぎかたは伝説によって「あれ?自分が知ってるのとちょっと違うかも?」という部分がないわけではないのですが、それはそれで許す(笑)。資料としては、ヨーロッパ文学に引用の多い(ように感じる)、第2部がおすすめです。

今ではちょっと手に入りにくい本(置いてある新刊書店はすごい)ですが、歴史好き、お芝居好きにはおすすめの1冊です。ただし時間と心に余裕のあるとき限定。


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 4

半神 (小学館文庫)

著者 : 萩尾 望都

出版社:小学館

発売日:1996-08

評価 :

完了日 : 2008年04月24日

表題作があまりにも有名な萩尾望都の短編集です。

表題作「半神」は腰のあたりでつながった双子の姉妹のお話です。利発だが妹に生気のすべてを吸い取られるように生きている姉と、美しいが何もわからずにただ笑う妹。姉は妹に対して「自分はこの役目から逃れられないのか」といった思いを抱きながら日々暮らし、ある機会が訪れます。そうして得た心と体に対して思うことは…救いがあるようでないようで、結論の出ない物語です。「生きていくってそういうことか」と考えます。その間、わずか16ページ。見事なワザです。野田秀樹氏が戯曲化していますが、あれを私は認めない(笑)。安易な救いがあってはいけないんです!

他には、インド神話に材をとった、夢とも現実ともつかない世界を描く「ラーギニー」や、ある都の贖罪を巡る、若者と「王」のやりとりを描く「偽王」がドラマ性たっぷりで好みです。初期の短編と思われる(あんまり萩尾作品には詳しくないので)数編も、軽やかでありつつ少し切なく怖い感じで読み進められました。

漫画好きのわりには萩尾作品を読み飛ばしており、今までちょっと感触がわからなかったので、そのすき間を埋めるのにちょうどいい短編集です。辛めに見ると玉石混交かなぁと思いましたが、それは小説でも同じですのでこの☆の数です(笑)。


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 1

さまよえるオランダ人 (ペーパーオペラ・シリーズ―ワーグナー篇)

著者 : リヒャルト ワーグナー,天野 喜孝

出版社:新書館

発売日:1986-09

評価 :

完了日 : 2008年04月22日

ワーグナーの楽劇「さまよえるオランダ人」のノベライズです。戯曲ではないんですが、まぁお芝居のうちということで。

ストーリーを書かないほうがいいかも…と思いますが、オペラ関連のものはなじみが薄い向きもあるので、少し書きます。裕福な商人ダーラントの家には1枚の肖像画がかけてあります。ダーラントの娘、ゼンタは会ったこともないその人物が妙に気にかかります。彼は世界の海を股にかける船乗りですが、ある時、あまりの荒天に「この世には神というものがいるのか!」と呪いの言葉を吐いたがために、永遠に海をさまよわねばならなくなりました。なかなか厳しいなぁ、神様(笑)。ある日、家にそのオランダ人が訪ねてくることになり(つかの間の上陸はできるらしいので)、彼を見たゼンタは…と続いていきます。

オペラは大がかりな舞台装置や歌手の技巧を見せるものなので、ストーリーは概して大味だったりするのですが、これはオランダ人とゼンタとのかかわりが生む、張りつめた空気が現代劇のようにリアルに描かれます。ゼンタが彼に抱く感情は恋か、狂気か?といった点は現代でもさまざまな演出がこらされています。結末は「まぁ、ワーグナーの時代だったらこうかなぁ…」と思うのですが。

このやや陰鬱ともいえる舞台と、天野喜孝さんのイラストが絶妙な取り合わせです。画像が出ないのが残念すぎ!菊地秀行さんの「吸血鬼ハンターD」シリーズの前半くらいの画風かな、と思います。怖いというよりも、近寄りがたい…でも、ひと声かけてみたいという色気と気品のあるオランダ人が描かれています。

このシリーズはどれも分量がほどよく、オペラを好きになるきっかけにはおすすめです。でも、今となってはあまり手に入らないのが残念ですので☆1つ引きました。

(2007年中にAmazonにアップしたレビューをこちらにお引越しさせ、一部書き直しました。お引越しさせるときに、正確な日付をメモし忘れました。すみません。)


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 1

鷹の井戸 (角川文庫)

著者 : イエーツ,松村 みね子

出版社:角川書店

発売日:1953-12

評価 :

完了日 : 2008年04月20日

アイルランドの詩人、イェーツがケルト神話を題材にした戯曲が3編収められている作品集です。もう、絶対上演されない(と思っている:笑)、すべて1幕の戯曲です。

表題作は楽人を舞台に置いて語らせるなど、日本の能に想を得た舞台趣向です。時代はアイルランドの英雄時代。不死の水が沸くという枯れ井戸を見つめ続ける老人と、そこに偶然行き着いた若者の問答です。いつ湧き出るとも知れない水を待ち続けることができるのか…動きの少ない、台詞だけで進むお芝居です。

「カスリイン・ニ・フウリハン」は「フウリハンの娘のカスリイン」という意味です。一見、婚礼を目前にした男女の前に現れた老女の言うことには…という幽霊めいた話ですが、「カスリイン・ニ・フウリハン」はフランスの「マリアンヌ」と同じく、祖国アイルランドを擬人化したものということで、根っこのところに愛国運動がダイレクトに入った作品でもあります。予備知識がないと、日本人には絶対伝わらねぇ(笑)。

「心のゆくところ」もたぶん、上演の機会はない作品(笑)。妖精物語を読みふける新妻と、それを快く思わない舅(古来の伝説だから理解はしている)と姑。妻を愛する夫と、「その本は悪魔の本だから捨てておしまい」という神父。ケルトの信仰とキリスト教が交錯する劇です。そこにある子どもが現れて…という幻想的なお話です。

訳も端正で美しく、どれも幻想的な物語運びで好きなのですが、作品が作品なので、読んで台詞運びを楽しむか、脳内演出するしかないという悲しい現実です(苦笑)。☆3つ半くらいなのですが、切り上げてこの☆の数とします。あまり難しくないので、ペーパーバックなどでも読んでみてもいい作品集です。


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 4

ガラスの動物園 (新潮文庫)

著者 : テネシー ウィリアムズ

出版社:新潮社

発売日:2000

評価 :

完了日 : 2008年04月13日

「欲望という名の電車」とならんで、テネシー・ウィリアムズの不朽の名作です。

不況にあえぐセント・ルイスの裏街が舞台。生活に疲れ果てながらも昔の夢を追い、はかない幸せを夢見る母親と、脚が悪くて極端に内気な、当時としては婚期を逃した姉。それに、青年らしい夢と厳しい現実に悩みに悩む文学青年の弟の3人が展開する、張りつめた悲しさのあふれる劇です。タイトルはその姉、ローラのコレクションから。ローラのコレクションそのものの揶揄でもあり、ローラ自身に対する比喩でもあります。

ウィリアムズ自身が南部で食い詰めて北部へ「流れてきた」という経歴を持つためか、「昔の栄光に誇りを持ちながらも日々の生活に汲々とせざるを得ない人々」を描くことにかけては見事というほかはありません。家庭内でのストレスフルなやりとりが、誰のせいでもなくてとてもやりきれない。そんな人、たくさんいたんだろうし、今でもどの世界にでもたくさんいる…だから、この作品はいまでもいろいろな劇団のレパートリーとして愛されているんだろうなと思います。

小田嶋(父)さんの訳も上品で美しく、読み物としてもいい戯曲です。


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1.A (2008/04/13)
「そう!それが言いたかったんです!」というくらい感想に共感しました。
この本のテーマは日本の格差社会に非常に通じると思います。
2.Pipo (2008/04/13)
Aさん、お越しいただきありがとうございます。この本、読んでらしたんですね(笑)。

私が学生だった頃は、この危ういシチュエーションは結構遠い世界、遠い時代の出来事でした。いまは「いつ、自分が足を突っ込むか」とリアルに考えないといけない時代になってしまったんだ…と思います。社会の苦さを教えてくれる名作なんですけど、やりきれないです。
 

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 2

カルメン (岩波文庫 赤 534-3)

著者 : プロスペル・メリメ

出版社:岩波書店

発売日:1960-01

評価 :

完了日 : 2008年04月01日

ビゼー作曲の「カルメン」があまりにも有名ですが、原作をどう料理しているのかを知りたくて読みました。

ストーリー本体はオペラのとおり「エリートの兵隊さんが妖しい黒髪の女によって運命を狂わされていく…」という展開で変わりありませんが、導入部が凝っていると思いました。旅の物書きが金品を美しい女に盗まれる。後日、盗まれたものが返ってくることになり、物書きがある所に受け取りに行くと、ある男に「自分の話を聞いて欲しい」と頼まれる。それは…という感じです(ネタばらしになってしまいました:すみません)。要するに、カットバックでの物語なんですね。

別に、カルメンの生き方を悪いとも思わないし、ドン・ホセを気の毒だとも思いません。闘牛士のエスカミーリオも大スターなわけですし、女性を気に入ることなんか日常茶飯事でしょう。誰もが「こいつを破滅させてやろう」と絶対的な悪意を持っているわけではなく、でも悲劇的な方向に進んでいく・・・残酷ですね。

オペラでは簡単に処理してしまっているところを埋めて読むにはおすすめですのでこの☆の数とします。


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 6

近代能楽集 (新潮文庫)

著者 : 三島 由紀夫

出版社:新潮社

発売日:1968-03

評価 :

完了日 : 2008年03月19日

今やスピリチュアル業界でおなじみの美輪明宏センセイによる舞台化でおなじみの向きもある戯曲集です。能楽の舞台を近代(漫画「はいからさんが通る」や江戸川乱歩作品のイメージに近い時代考証です)に翻案したものです。

この中で一番ポピュラーなものは「卒塔婆小町」でしょう。小野小町と称する老婦人が、通りすがりの若者に、自分と深草少将の恋物語を語って聞かせる趣向です。台詞と最後の役者の転換がなかなか見事です。個人的な好みは「綾の鼓」です。「この鼓を鳴らすことができたら」と女が男に渡した鼓は…残酷ですが、その分舞台作品としては劇的です。

三島作品らしく、台詞回しも華麗でよくできた戯曲なのですが、世界がきっちり決まりすぎていて、そこから逸脱した演出というのは難しいように思います。ですので、この☆の数です。


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 5

ジュリアス・シーザー (新潮文庫)

著者 : シェイクスピア,福田 恒存

出版社:新潮社

発売日:1968-03

評価 :

完了日 : 2008年03月18日

まず、ユリウス・カエサルじゃなくてジュリアス・シーザーという響きがいいです。シェイクスピア劇の中ではイギリス王朝ものより1段扱いが落ちる、地味といえば地味な戯曲ですが、結構好きです。

シェイクスピアの劇にはよく不吉な予言が出てきますが、この劇もその例にもれません。「3月15日に気をつけろ」という予言が何度も繰り返されます。史実ですから、観客はみな、それが何の日か知っている。その日へ少しずつ近づいていく緊張感が見事です。有名な「ブルータス、お前もか」ももちろん楽しめますが、続きの台詞も読んでおくとまた印象が変わってきます。

最後にどたばたしてしまうシェイクスピア劇の中では比較的まとまりのいいもののように思いますので、この☆の数です。


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 5

ハムレット (新潮文庫)

著者 : シェイクスピア,福田 恒存

出版社:新潮社

発売日:1967-09

評価 :

完了日 : 2008年03月18日

「ロミオとジュリエット」と並んで、最も知られているシェイクスピア劇でしょう。名台詞も多いし、各役者さんの見せ場もあります。「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のように、現代劇にスピンオフされたりもしています。

実の父であるデンマーク王の死に、留学先から故郷へ戻った王子ハムレット。母は自分のおじである新王の妃となり、それってどうよと思いながら、夜な夜な現れるという幽霊に出会い…狂気と正気の間をさまようさまはあまりにも有名です。皇太子がいるのにおじが王位に就くことに争いがないというのがちょっと不思議っぽいですけど(笑)、まぁ年齢の面もあるのでないわけはないでしょう。

個人的には、最後のフェンシングの12本勝負が好きです。オフェーリアを死に追いやったと憤る彼女の兄、レアティーズとの勝負なのですが、ハムレットにこれで勝たなきゃちょっと…というむちゃくちゃなハンデがついている(笑)。ですが、この勝負が結末になだれ込むには結構大事なのです。演出の見せどころかなぁと思います。シェイクスピアさん、この試合の仕掛けは上手いです。ちょっと強引かもしれませんが、一気にいろいろと片づきますし(笑)。

長い戯曲ですし、舞台の転換も多いし、最後は収拾つけようとどたばたするし…とツッコミどころも多いのですが、台詞は華麗ですし、見所はやはり多いのでこの☆の数です。


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 2

オンディーヌ (光文社古典新訳文庫)

著者 : ジャン ジロドゥ

出版社:光文社

発売日:2008-03-12

評価 :

完了日 : 2008年03月17日

書店で見かけたときには驚きました。光文社さん、この作品の新訳とは!

ジャン・ジロドゥの代表作ともいえる戯曲です。水の精オンディーヌと、騎士ハンスの恋物語。劇団四季のストレートプレイでも上演されていますので、ご存じのかたも多いかと思います。ファンタジーと片付けてしまったらそれっきりですが、よく練られた舞台と台詞です。バレエの「ジゼル」を思わせる森の奥が舞台となり、2人の恋が時に静謐に、時にドラマチックに描かれます(オンディーヌは従来の訳よりもアクティブなキャラクター造形に感じます)。この恋も「ジゼル」と同じく、一筋縄ではいきません。恋の終わりは…最後の台詞の見事さといったらありません。こうきたか!という巧みさと感動で震えがきます。舞台見ててよかったー!と心の底から思う一瞬です。

訳も滑らかで読みやすく、堅苦しさは感じません(時どき、「これは要検討?」という言葉も見受けられますがまあ許容範囲内)。必ずしも売れるとは限らない地味な戯曲の新訳を出してくださったことに☆5つです。


この感想へのコメント

1.きゃろる (2008/04/10)
こんにちは。私も劇団四季の舞台を見ました。榎木孝明さんと山口祐一郎さんのダブルキャストのハンスとベルトラン。(最近では荒川務さんでしたね)。その頃、全集に入っているものを読んだような気がします。
いろいろ考えさせることの多い作品なので、新訳も読みたくなりました。
2.Pipo (2008/04/10)
きゃろるさん、コメントありがとうございます。

この作品の初演は加賀まりこがタイトルロールを演じ、話題をさらったと聞いています(映像が残ってたらいいのに:笑)。今でもレパートリーに加えて演じている劇団があるのはとても嬉しい、といつも思います。

今度の訳は四季版と趣は異なりますが、いろいろな演出が考えられそうな訳ですよ。
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