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銀貨さんの読書ノート

小説
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 1

モーツァルト荘

著者 : 三浦 哲郎

出版社:新潮社

発売日:1987-07

評価 :

完了日 : 2008年05月27日

高原のペンション・モーツァルト荘に訪れる客たち、それぞれの人間模様。
それを静かに見つめるオーナーの尚作たち一家。

ふらりと旅に出て、森の奥のこじんまりとした、心の暖まるペンションに泊まってみたくなった。


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 7

ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)

著者 : 矢崎 存美

出版社:光文社

発売日:2007-12-06

評価 :

完了日 : 2008年04月18日

「誰にも話せない秘密を店員に話すこと」という条件で、入店できる会員制の不思議な喫茶店。
そこにいる店員とは、バレーボールほどの大きさのぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」だった。
さまざま秘密を胸の中に抱える人たちと、心優しいぶたぶたとの交流を描いた物語。
非常にほのぼのした話だった。

読みながら、自分の“誰にも言えない秘密”ってあったかな?と考えてみた。
読み進めて行くうちに、登場人物たちに共感したためか、自分の“秘密”も意外に結構な数見つかった。
秘密といってもたいしたことはないんだけど、
あ、そういえばあんなことがあったな~。
こんな恥ずかしいこと、人には言えないよな~。みたいに笑
一見何でもないようだけど、心の隅っこにモヤモヤ溜まってるもの。普段は見ないように、意識しないようにしていても案外小さなストレスの原因だったりするのかも。
私もぶたぶたに、胸に溜まった”秘密”を全部話してしまえば、すごくスッキリするんだろうなぁ、と思った。


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 2

暖簾 (新潮文庫)

著者 : 山崎 豊子

出版社:新潮社

発売日:1960-07

評価 :

完了日 : 2008年04月08日

戦前、戦中、戦後に渡り、老舗店の暖簾を守り続けた大阪商人親子二代の物語。

時代の描写が非常にリアルで、その時代の空気、大阪の商業界を取り巻く熱気のようなものが直に伝わってくるようだった。
丁稚から叩き上げ、壮絶な苦労とともに老舗昆布店・浪花屋を築き上げていった吾平。空襲で店を焼かれた後からゼロから建て直し浪花屋の復興を成し遂げる息子の孝平。
「転んでもただどころか、砂をもつかんで起き上がる」大阪商人の逞しさ、バイタリティから、こちらも元気を分けてもらえた気がした。


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 2

雀 (新潮文庫)

著者 : 谷村 志穂

出版社:新潮社

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年03月31日

主人公の雀は住む場所も働くこともなく、誰とでも寝ては、気に入った男の家に転がり込んで養ってもらい、また別に男が出来ると新しい相手の家に移り住む・・・という生活を繰り返している。
雀には学生時代からの4人の女友達がいる。
失恋をしてはリストカットを繰り返すレイ子。年下の男と暮らしながら、環境保護運動に熱をあげるケイ。夫と子供がありながら現状に不満を抱く多恵子。帰らない恋人を5年も待ち続けるメリー。
5人の女性の複雑な恋愛事情と不思議な友情を描いている。

物語全体の輪郭がボンヤリした小説だと思った。
雀が恋人と暮らすアパートや、女友達がつくってくれた食事、夜の東京の街など、状況描写はとても細かくリアルなのに、一方で登場人物それぞれに不思議なほど現実味を感じられない。

その最たるものが主人公の雀の生き方だ。
自由で本能のままに生き、心地良さそうにもみえるけど、不安定で寂しい生き方なんだろうな、とはじめは思った。いくら自由でも、私だったら、こんな根無し草のような生活は不安で耐えられない。
しかし、雀はそれを当然のことと思い、悪びれもせず生きている。「お金はだれのものでもないわ。」とさらっと言い切り、年上の金持ちの恋人にいくらでもお金をねだる。

働かなくてはいけない、ひとつの場所に住んで根をおろしている生活がよい、何かに縛られて責任を負う生活は窮屈だけれど安定があり幸せだ・・・そういう既成観念を全て取り払って、雀のように欲望のまま生きることができたら、案外さっぱりして気持ちがよいのかもしれない。

そう考えてみると、雀という存在が、別の人生を歩く“もう一人の自分”であるかのような感覚にとらわれる。


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 5

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

著者 : 谷崎 潤一郎

出版社:新潮社

発売日:1951-08

評価 :

完了日 : 2008年03月30日

猫をめぐる男女の三角関係の愛憎劇。
庄造の別れた前の妻・品子より、現在の妻・福子よりも、庄造は飼い猫リリーに異常なまでの深い愛情を注いでいる。
「二人のおんな」は庄造のリリーへの溺愛ぶりに嫉妬したり、正造の心を引くためにリリーを利用しようと計略をめぐらせたりと、それぞれ思惑が絡み合う。

男女のドロドロした関係や、猫にしか興味のないマザコン男のある意味いびつな心理状態が、コミカルに描かれている。

私は猫も犬も飼ったことがないので、ペットを人間の子供のように可愛がる気持ちがイマイチ理解できない。それでも、まわりの犬猫好きの人を見ていると、ペットには人の気持ちを惹きつけて離さない不思議な魔力のようなものがあるのかもしれない、と感じることは多々ある。
そして、何かを盲目的に愛する時こそが一番人間の本当の心の姿が現れてみえる時なのではないか、ということも感じた。


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 2

お昼寝宮お散歩宮

著者 : 谷山 浩子

出版社:サンリオ

発売日:1992-09

評価 :

完了日 : 2008年01月23日

不思議な物語でした。
女の子が自分の夢の中の世界に入り込んで冒険する話。
展開が突拍子もない。
ちょっとグロテスクで可愛いダークファンタジーだと思った。

夢の中では朝顔とか、蔓の先に花じゃなくて人間の顔がくっついていて、「キーキー」しゃべったりするし。
小さいころ愛読していた「妖怪図鑑」に出てくる「たんころりん」という妖怪を思い出してしまった。

世界観としては、なんとなく共感できた。
そうそう、こういう夢って結構よく見るよね、みたいに。


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