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りぃしぃさんの読書ノート

満月の夜には
人間の塩分濃度は、海のそれと同じだそうです。
だから満月を見ると、体の中の海が反応して涙がでるのだそうです。
そんな読むと泣かずにはおれない本達。
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 18

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

著者 : いしい しんじ

出版社:新潮社

発売日:2005-07

評価 :

完了日 :

いしいしんじさんの作品が大好きなのは、お話全体にBGMのようなさりげなさで流れる、でもけっして流されない、確固とした「生きることは素晴らしい」というイメージがあるからだと思う。

生きていると、つまらなくて自分がどうでもよいもののような気がして、あぁなんて世界はつまらないんだ、っていう気分になることが(悲しいかな私なんかしょっちゅう)ある。

でも、この本を読むと思うのだ。

世界は美しく、生きること、自分が自分として世の中に参加することって、やっぱりすてたもんじゃない、って。

お話の中には、楽しいことやキレイなことだけじゃない、悲しいことや不条理なこともでてくるのだけれど。

でも、どうしてだろう。

読み終わったときのこの感じ。

私のなかにかすかに残っていたやわらかい心が、水分を吸ってふるふると大きくなって、汗みたいに自然に涙がでて、「私はまだ大丈夫だ」って思えた。

あまりに素晴らしすぎて、しょっちゅうは読み返せない。
大事にしまっておいて、必要なときに開いてまた泣くつもりだ。


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 27

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

著者 : いしい しんじ

出版社:新潮社

発売日:2004-07

評価 :

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