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かねのねさんの読書ノート

心に残った本
いつ読んだか記憶にないほど昔の本も含まれます。
自分にとって忘れられない本を書いていきたいと思います。
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 1

人間の條件 1 (文春文庫 115-4)

著者 : 五味川 純平

出版社:文藝春秋

発売日:1979-01

評価 :

完了日 : 2008年12月20日

この本は、1960年代に三一新書で出た本です。当時私は高校に入学したばかりで、親が読んでいたのを自分も読んで感動したのを覚えています。
少し前に岩波文庫から新たに再販されたので読みたいと思ったのですが本屋さんではなかなか全巻揃っていなくて、図書館で古い版を借りました。
凄い本です。著者の自伝的な小説だと聞きました。
本当に凄い。今、全ての日本人に読んでほしいと思いました。


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 3

影をなくした男 (岩波文庫)

著者 : シャミッソー

出版社:岩波書店

発売日:1985-03

評価 :

完了日 : 2008年11月23日

もう40年以上前になりますが、大学生の頃に、教会で説教の冒頭に使われた本です。「無尽蔵に金貨の出る袋と引き換えに、自分の影を悪魔に売り渡した男は、今度はその影を取り戻すために自分の命と引き換えにしなければなりませんでした」という、きっかけの話として聞いていただけなのですが、それ以来ずっと気になっていた本です。最近、最寄の図書館にあることがわかって、倉庫に眠っていたのを引っ張り出してもらいました。
想像していたよりも、ずっと深い物語でした。挿入されている挿絵も楽しいし、もっと広く読まれてもいい本なのじゃないかと思いました。


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 8

天使のナイフ (講談社文庫)

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2008-08-12

評価 :

完了日 : 2008年09月30日

初めて読む作家でした。本当は「たなぞう」で、この人の「虚夢」という作品が紹介されていて、それを読もうと思って本屋さんに行ったのですが、「虚夢」が売り切れで、これがあったので、どんな作家なのかなぁと思いつつとりあえず買ってみた、という本ですがー。感動しました。少年犯罪という特別な枠の中での犯罪と、全く守られることのない被害者側の心理。それが、幾重にもリングになって重なり、繰り返されるおぞましさ。でも、それが決して嫌でないのは、作者の温かいまなざしの故でしょう。解説を「13階段」の高野和明氏が書いています。


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 8

アナン、(上) (講談社文庫)

著者 : 飯田 譲治,梓 河人

出版社:講談社

発売日:2006-02-16

評価 :

完了日 : 2008年09月20日

料理屋のゴミ箱を漁っていた浮浪者がみつけたのは、へその緒も取れていない生まれたての赤ん坊!浮浪者は、その赤ん坊が包まれていた新聞紙に「アナン」というカタカナが書いてあったので、子供にアナンという名前をつけて、浮浪者仲間で共同で育てます。その温かな人のぬくもりが何とも言えず素敵です。やがてアナンは成長するにつれて特異な才能を開花させるのですが、同時に浮浪者仲間とこれ以上一緒に暮らしてはいけない状況も生まれてきて…と下巻に繋がっていくのですが、人の心のありようについて改めて考えさせられるいい話でした。この二人の共著では前に「アナザヘヴン」を読みましたがそれも良かったです。でも、最近読んだ「盗作」はつまらなかったです。なぜつまらないのかは、「アナン」から続けて読んでいけば分かります。


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 1

散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫)

著者 : 梯 久美子

出版社:新潮社

発売日:2008-07-29

評価 :

完了日 : 2008年09月20日

硫黄島の凄惨な戦いのことは、知識としては知っていたつもりでしたし、栗林忠道という名指揮官についても名前だけは知っていました。が、あの戦争がこれほどの戦いで、この人がこれほどの名将だということは、読んでみるまで分かりませんでした。
この人だけではありません。他にもどれほどの人材があの戦争で無駄に亡くなったかを考えたら、その損失は物的損失の比ではないでしょう。
今、この時だからこそ、全ての人がもう一度戦争とは何かを考え、人が生きていく上で何が優先されなくてはならないかを真摯に考えなくてはいけないのではないかと思いました。2007年1月にハードカバーで読みました。


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 24

明日の記憶

著者 : 荻原 浩

出版社:光文社

発売日:2004-10-20

評価 :

完了日 : 2008年09月18日

脳が犯されるということは、つまりは人間性を犯されることであり、人が「ひと」であることを放棄することに他なりません。そのことを主人公は、まだ「ひと」である時期に知らされ、そしていつか自分が「ひと」を放棄する日に備えて悲しい準備をしていきます。私がこの本を読んだのは、映画化の話が出る前でしたが、最後のシーンは、まるで映画のラストシーンのように深く心に残りました。


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 32

疾走 上 (角川文庫)

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2005-05-25

評価 :

完了日 : 2008年09月18日

この人の作品は、いつも中途半端に善い人たちを描く、中途半端に(悪くない)作品が多いように思ってきましたが、この作品で初めて「渾身の」と言っていい作品にめぐり会いました。
極限まで追い詰められた15歳の少年と少女にしてあげられる「善意」なんて無いんです。そのことを作者はこれでもか、これでもかと書き進め、キリストの歩みをそのまま歩み続ける(何もしない、或いは出来ない)善意の神父の真の救いを感動的に描いています。重松清という作家を根底から見直すきっかけになった小説です。2005年11月に読みました。


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 38

時生 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2005-08-12

評価 :

完了日 : 2008年09月17日

タイムトンネルを抜けて未来の世界に行く、或いは逆に過去に戻るというSF小説は今更珍しくもないけれど、それらはいつもタイムトンネルを抜けた人間の目で世界を見る書き方で進められていたと思います。でも、これは23歳で死んだ息子が、時を超えて同じ年だった自分に逢いに来る話です。主人公はあくまでも(嘗ての自分)なのです。実際には有り得ないテーマ、そして勿論読者だってそんなことは有り得ないとわかって読んでいるのですが、けれども、不思議なリアリティと真実味に惹かれてどんどん読み進み、そして大きな感動に包まれる不思議な小説でした。2005年の11月に読んだ本です。


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 17

沈黙 (新潮文庫)

著者 : 遠藤 周作

出版社:新潮社

発売日:1981-10

評価 :

完了日 : 2008年09月17日

いつごろ読んだ本なのでしょうか。衝撃でした。
私はクリスチャンですので、神の沈黙については私なりに理解をしていたつもりだったのですが、ここまで激しく神に問いかけ、そして神を信じつつも、その沈黙に抗してころびの人生を選び取った主人公に感動しました。その後の私の人生観に大きな影響を与えた書物です。


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1.ハローbreeze (2008/09/18)
かねのねさん、今晩は☆
心にずしんとくる作品でしたね。
ラストには驚きと、虚脱感を覚えました。
どう解釈すれば良いのかと、いまだに考えます。

日本人ほど宗教を信仰していない民族は珍しいと聞きました。外国人が驚くそうです。逆に、外国人の多くは信仰する宗教があると聞いたら、日本人はどう反応するのでしょう。
2.かねのね (2008/09/18)
ハローbreezeさん、コメントありがとうございました。
私は、物心ついた時からずっと教会育ちなので、日常生活の中にごく普通に神様が居ます。多くの人たちが絶対的なものさしというものを持たずに平気でいることがとても不思議です。
 

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 1

栗毛のパレアナ (1956年)

著者 : エレナ・ポーター

出版社:秋元書房

発売日:1956

評価 :

完了日 : 2008年09月17日

中学生の時に、当時出始めたばかりのペーパーバックで読みました。
どんなときにも、そこから喜びを探すパレアナ。始めは、亡くなったお父さんが教えてくれた遊びだったのですが、いつかパレアナの人生訓にもなっていく「喜びの遊び」。感動しました。私もパレアナのように、いつでも、どんなことにも、喜んでいられる人になりたいと強く強く思ったのが昨日のことのように思い出されます。
あれから40年以上の時が流れました。今でも私は(パレアナのようになりたい)と強く強く思っています。私にとって人生の指針となってくれた書物です。


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 6

おおきな木

著者 : シェル・シルヴァスタイン,ほんだ きんいちろう,Shel Silverstein

出版社:篠崎書林

発売日:1976-01

評価 :

完了日 : 2008年08月11日

これは、私のバイブルのような本です。
与え続け、ただ、ただ与え続けるだけの愛。母親は、子供に対してこんなふうに愛することが出来るかもしれないけれど、木は「ちびっ子」にとって、そしてまたちびっ子は「木」にとってどんな存在だっただろうと思うと木が与えた無償の愛に心がふるえます。


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