たなぞう

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たかこさんの読書ノート

2007年 読了
 気まぐれなので星の数はあまり当てにならないが、4つ以上は人に薦めたいもの(あくまでも薦めたいであって、必ずしもお薦めはできない)、2つ以下は私にはピンと来なかったもの、イヤだったもの、それ以外は3つという感じでつけた。好みの問題なので責任は持てない。
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 12

吉田自転車 (講談社文庫)

著者 : 吉田戦車

出版社:講談社

発売日:2006-03-15

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

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 1

オルタード・カーボン

著者 : リチャード モーガン

出版社:アスペクト

発売日:2005-03

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 翻訳ものは苦手なのにジャケ買いな一冊。買ったんじゃなくって図書館で借りたのだし、上下巻組の函入りだから二冊だけど。そこはそれで、とにかく見た目が素敵だ。黒地に紫でびっしり字の詰まった函(この書影ね)にペーパーバックスみたいな雰囲気のソフトカバーの上下巻がカバーもなしに入っている。なかなか凝ったつくりで、これなら少々お高めなお値段にもうなずける(なら買えよ)。
 中身はと言うと、人の記憶をコンピュータチップに記録しておいて、体は(お金さえあれば)いくらでも乗り換えられるようになった遠い未来のお話だ。老化した体は次々に乗り換えていけばよいのだし、そのお金がなくとも老いたと思ったら冷凍保存されて、大事な時だけ解凍して貰えばいいのだ。つまり、本当の死は記憶のチップをなくしたときだけ、ということだ。金持ちはそのチップさえバックアップを取っているので、本当に不死身になった。
 金のある人ほど、すなわち不死身に近い人ほど文字通り必死になって生にしがみついている。死ぬことによって生きようとさえする。これが地獄か。怖い世界だ。
 とはいえ、SFでハードボイルドで、大変面白かった。続編も出ているし、第三段の予定もあるらしいのでそちらも気になるところだ。ついでに、結構話題になった本だと思うのだけど、ここ「たなぞう」に私以外の感想が見当たらない(2007年10月13日現在)のはなぜだろう。


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1.西瓜糖 (2007/10/14)
装丁がすごくオシャレなんですよね。発売時の広告か書評か見たときから気になってて、ついこの前にも店頭で手にも取ったのですけど、まだ買いも読みもしていません(汗)。という未読者が言うのもアレですが、確かにもっと感想あってもよさそうですよね(笑)。
 

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 21

震度0

著者 : 横山 秀夫

出版社:朝日新聞社

発売日:2005-07-15

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 阪神淡路が大地震に襲われた頃、N県警も大揺れに揺れた話。
 横山秀夫お得意の警察小説だけど、正直言ってこれはいまいちかな。あ、横山秀夫にしてはいまいちってことね。ほら、期待して読むとがっかりするじゃない。そういう感じ。過剰に期待しないで読めば多分それなりに楽しめる、と思う。


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 21

ララピポ

著者 : 奥田 英朗

出版社:幻冬舎

発売日:2005-09

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 帯の惹句どおり「いや~ん、お下劣」な連作短編集。
 社会の底辺な人たちが繰り広げる騒動を描いたコメディだ。せくしいな話満載で、お外で読むにはかなり勇気が必要。いや~ん、お下劣。


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 1

孫子 (講談社学術文庫)

著者 : 浅野 裕一

出版社:講談社

発売日:1997-06

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 「風林火山」の作中で孫子ブームだったので、ここは一丁あたしも読んだろうじゃねえかと思って読んだ。講談社学術文庫や文芸文庫は本棚に並んでるとそれだけで知的に見えてかっこいいのだけど、いかんせんお高いので図書館本で我慢だ。
 兵法書だけあって、簡潔に要点を述べており、大変読みやすい。こうせよという結論があって、その根拠を分かりやすく述べるというスタイルだ。私は別に戦を指揮する立場になることは一生ないし、第一ミサイルでの応酬についてなんて書かれているはずもないから、現代では実用書としてはまったく何の役にも立たないんだけど。
 短い項ごとに白文、かな混じり書き下し分、訳文、解説の順で載っているので、白文に挑戦しやすいのも楽しい。辞書を引き引きで充分だから読めるようになりたいものだわ。


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 1

いつでもこの世は大霊界! (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学習研究社

発売日:1991-04

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 「お嬢さま」シリーズ番外編とでも言うべき花園学園高等部を舞台にしたお話。
 百太郎とか川村さんとかお岩さんが初登場だ。バカバカしくって可愛い。森奈津子デビュー二作目の初々しい小説。


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 1

ふしぎの丘の妖怪変化 (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学研

発売日:1992-05

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 妖怪変化がぞろぞろ出てくるシリーズ二作目。前作『化け猫少年』であぶれちゃった二人がくっつく話。っていうと身も蓋もないな。
 あいかわらずエチエンヌが可愛くて涼介はバカ。


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 1

ふしぎの丘の化け猫少年 (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学研

発売日:1992-01

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 「不思議の丘」シリーズの一作目(とはいえこのシリーズは二作しかないけど)。
 青葉の山上様とその配下である化け猫少年たちが団地で繰り広げるバカ騒ぎの顛末だ。最後にヒロインとヒーロー(っぽくはないんだけどさ、二人とも)がくっつくあたりは正統派少女小説なのか? 登場人物総変人とはいえ、顔のきれいな変人ばかりだからな。森奈津子の書く愛すべき変人たちが私は大好きだ。


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 1

奴の小万と呼ばれた女

著者 : 松井 今朝子

出版社:講談社

発売日:2000-04

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 奴の小万と呼ばれた、正直に奔放に生きた一人の女性の話。
 読んだのが随分前なのでどうにも思い出せないのだけど、確かなんかが理解できなかった気がする。読解力がなくて情けなし。多分こういうことなんだろうけど、根拠がないなあ、どこか伏線を忘れてるのかなあと思ったことだけ覚えている。そのうち読み直した方がよさそうな物件だ。


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 20

ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)

著者 : 田中 啓文

出版社:集英社

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 ミステリ仕立ての上方落語師弟物語。「タイガー&ドラゴン」上方落語版って感じだが、実はドラマ放映よりも、すなわち昨今の落語ブームに火がつくよりもこちらの連載の方が早かったらしい。中島らも『寝ずの番』を「タイガー&ドラゴン」にしたらこうなる、というか。『寝ずの晩』の師匠と『ハナシが違う!』の梅寿師匠がそっくりなのよね。
 タイトルに「謎解噺」ってあるけど、謎解き部分はぶっちゃけオマケみたいなもんで、不良少年が古典落語に目覚めていく成長小説の部分がメインだ。もちろん腹を抱えて笑えるし、最後に「子は鎹」を持ってきちゃうあたりがあざといけど涙も誘う。
 続編「ハナシにならん!」も読みたいけど文庫化を待つことにしていてここはじっと我慢の子。ううう、早く読みたいよう。


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 2

お嬢さまと青バラの君 (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学研

発売日:1993-02

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 今回の敵は青バラの君・杏里。「お嬢さま」シリーズの中ではちょっとお耽美? いや、そこは森奈津子、しっかりわらかしてはくれるんだけど。
 ちなみに私はアクタガワの本名、ペンネーム、コードネーム、源氏名をすべて言える。岩清水是清、ショー・アクタガワ、ジルベール、芥川賞子だ。だから何だと言われればそれまでだが。


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 2

お嬢さまボロもうけ (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学研

発売日:1992-03

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 今回は時代劇風。「必殺仕掛け人」「必殺仕事人」のテーマ曲が頭に浮かぶ。婿殿! やっぱ時代劇ならお杉君よね。


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 2

お嬢さまの逆襲! (レモン文庫)

著者 : 森 奈津子

出版社:学研

発売日:1991-06

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 「お嬢さま」シリーズ第二弾。悪役の意地悪お嬢さまvs.正統派ヒロインの話で、無論お嬢さまが奮闘するわけだ。
 二作目で随分キャラが定着していて、アクタガワやお杉くんの活躍も目覚しい。ああ、懐かしいわあ。


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 62

魔王

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:講談社

発売日:2005-10-20

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 怖い話だった。別にお化けが出てきたりはしなくて、身につまされる系の怖さだ。考えろ、考えろマクガイバー。
 別の作品の登場人物も顔を見せるサービスも嬉しい。先が見えちゃったけど嬉しい。


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 8

ウランバーナの森 (講談社文庫)

著者 : 奥田 英朗

出版社:講談社

発売日:2000-08

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 世紀のポップスター・ジョン(もちろんあのジョンだ)の軽井沢でのひと夏を描いた奥田英朗デビュー作。
 村上春樹的バランスで不思議なことが起こるふわふわした味わいに酔う感じが良かった。若書きの感は否めねど、すでに奥田英朗のユーモア感覚が充分発揮されていてなんか嬉しい。


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 21

小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所

著者 : 秋本 治,日本推理作家協会

出版社:集英社

発売日:2007-05-24

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

 推協の豪華作家陣が両さんと遊んだ楽しいアンソロジー。こういうお祭り本は嫌いじゃない。
 それぞれの『こち亀』観が見えて興味深い。たぶん一番の『こち亀』オタクは京極夏彦で、一番原作のテイストに近いのは東野圭吾だと思う。しかし、石田衣良と今野敏と東野圭吾はこれでしか読んだことがないってのは我ながらいかがなものか。


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 37

マドンナ (講談社文庫)

著者 : 奥田 英朗

出版社:講談社

発売日:2005-12

評価 :

完了日 : 2007年06月30日

 会社員ばかりを主人公に据えた短編集。
 サラリーマンのおとうさんたちの小さなドキドキや、出世競争や、家族との折り合いがさらりと描かれている。ちょっぴり間抜けな企業戦士サラリーマンたちの何とかわいらしいことか。それを取り巻く女たちの何と逞しく抜け目なく、それでも依然女であることか。解説にあったとおり、どうして奥田英朗は女の子の考えていることが分かるのかしらん。
 私は最後の一編、「パティオ」が好きだ。サラリーマン鈴木信久(四十五歳)と粋でおしゃれなおじいさんとの心の交流の話だ。なんでもない風景と静かな時間をこっそり共有する。そこに実父の話もからんできて、最後に目の前が開ける、心温まる佳作。
 疲れたときに読むと明日も頑張れる優しい小説集だ。


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 2

魔女の宅急便〈その5〉魔法のとまり木 (福音館創作童話シリーズ)

著者 : 角野 栄子,佐竹 美保

出版社:福音館書店

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2007年06月28日

 魔女宅シリーズ最新刊。キキもずいぶん大人になりました。
 私が初めて『魔女の宅急便』に出会ったのは、映画のテレビ放映だったと思うのだが、その頃はキキの方がお姉さんだった。いつの間にやら追い抜いてしまっていた。うーん。時の流れるのは本当に早いことよ。
 一巻と二巻は両親に買ってもらい、三巻以降は自分で買って読んでいるのだが、四巻でトンボさんとお付き合いを始めた(二人ともおくてなのね)キキが、今回十九から二十歳に。色々思い悩むこともあり、後輩魔女をほほえましく見守り、仲良くなったコリコの町のみんなともちつもたれつ助け合って。ほっこりする大好きなシリーズだ。
 巻末に、キキとジジとトンボさんのお話はこれでお終いとあったけれど、どうやら今度はキキの子どもの話として続くみたいだ。ここで終わりにしちゃってもいいんじゃないかとも思うけどそちらも楽しみ。


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1.マリエ (2007/07/28)
魔女の宅急便は、見ても読んでもとても楽しいと思います。何度も、TV放送しているのをなんとなく毎回見てしまいます。
 
 

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 45

きみはポラリス

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2007年06月27日

 恋愛小説ばかりを集めた短編集。三浦しをんだから当然男女だけでなく、男同士、女同士の話も。
 読んだのが少し前なので忘れかけているのだが、後半に納められていた誘拐犯の話がよかった気がする。誘拐って、実際にあると怖いばかりだけど、小説の中だとどうしてだかちょっぴり素敵に見えてしまう。
 分かりやすい構成で、最初の一編と最後の一編が対になっている。私は最初の方が好きだ。よしながふみの「それを言ったらおしまいよ」のような雰囲気だ。いや、別に男性同士がことに及ぶわけではないのだが。
 どの話を読んでも「ああ、三浦しをんだなあ」という感じがする。どの話にも共通しているのは諦観だ。登場人物たちは皆何かを諦めている。別に全部同じだと言っているわけではないのだが、それぞれが膨大な量のエッセイや、それに比べるととても少ないこれまでの小説に、流れる空気や手触りが似ているのだ。びっくりするようなものは入っていないけれど、その分安心できる短編集だ。


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 4

いっしん虎徹

著者 : 山本 兼一

出版社:文藝春秋

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年06月27日

 江戸時代初期の刀鍛冶・虎徹の半生記なんだけど、これはいい! ここまでのところ文句なしの今年ナンバー1、いい本を読めて幸せだ。
 兜を作っていた技と鉄の知識を活かして、あちこちで勉強・修行を積んだ後、刀鍛冶に転向、最高の一振りを目指して一心に刀を打ち続ける。その姿は鬼気迫るものがある。
 私は職業小説が好きで、説明が続くのも特に苦にはしないのだが、人によってはしんどいかもしれない。最初の二、三十ページを乗り切れれば後は巻を措くことなく読みきってしまえるとは思うのだが。熱い鍛冶屋魂を一気読み推奨だ。

 この山本兼一さん、あまり目立たないが実は結構贔屓にしている。これまでは織田信長の周辺の職業小説ばかり書いていたのだが、今回は江戸時代、信長からは卒業したのか? デビュー作『白鷹伝』はいまいちだったが、次の『火天の城』で化けた。そこから更にひと皮剥けた感じがする。これは多分、作家・山本兼一の重要なターニングポイントになろう。今後も期待して見守りたい。


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