
仕事中にあんまり暇だったので、置きっぱなしの「文学界」十二月号(去年の)を読んだ。最後の方にあった高橋源一郎さんの「ニッポンの小説」という文学論……なのかな? にいたく感銘を受けました。私、どうもがっちがちの文学方法論に囚われっぱなしだったんですよ。テーマがあって、それをいかに表現するか。まるで建築のように組み立てて作ってた。設計図のとおりに。でも、それじゃ自分じゃない。自分の言いたいホントのことが言えなかった。それでも、文学という響きに陶酔してるもんだから、自分を書くことよりいかに上手く書くかに重点を置いていた。アホ。時代錯誤です、皆凝り固まった文学をぶっ壊すために力つくしてるのに、逆行してる。それでもいいような気もしてたんだけど、のっぴきならない自分を表現しなきゃ死ぬような苦しみが来て、そこで奇跡のように良い言葉に出会えました。ああ、ありがとうございます。こういうのがあるから読書の力ってすごい!